グロービス・キャピタル・パートナーズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

グロービス・キャピタル・パートナーズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

ベンチャーキャピタルのファンド規模の推移が、1号から8号まですべて公開されている例はほとんどありません。グロービス・キャピタル・パートナーズは、2026年7月1日に公開された30周年のニュースリリースでそれを明かしました。**1号ファンド(1996年)は5億4千万円。8号ファンドは700億円超規模での組成を予定。**約130倍です。累計ファンド規模は1,800億円超、累計投資先は230社超、IPOは38社。この記事では、公開情報からこの会社で働くことの実態を整理します。

会社概要と1996年の1号ファンドから30年

項目内容
会社名グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社(GLOBIS CAPITAL PARTNERS Co., Ltd.)
上場区分非上場
運用開始1996年(第1号ファンド)
会社設立2006年7月
代表取締役堀 義人
所在地〒102-0084 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル9F

公式サイトの会社概要には、運用開始年(1996年・第1号ファンド)と会社設立年月日(2006年7月)が別々に記載されています。

この2つが異なる点は、ベンチャーキャピタルを調べるうえで押さえておきたいポイントです。ファンドの運用実績と、それを運営する法人の設立時期は一致しないことがあります。「創業30年」と「設立20年」がどちらも正しい、という状況が生じます。

応募を検討する立場では、どちらの数字も持っておくのが実務的です。1996年から続く運用実績と、2006年に法人として整えられた体制は、どちらも会社を説明する事実だからです。

なお同社は、株式会社グロービスのニュースリリースで「グロービス・キャピタル・パートナーズ30周年」として発信されています。グロービスグループのベンチャーキャピタル部門という位置づけです。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、管理報酬をもとにした固定給と、ファンドの成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

公式サイトのチームページには17名が掲載されています。勤務制度の詳細は公開されていません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

投資職には代表パートナー、パートナー、ディレクター、プリンシパルという階層が置かれています。加えてValue-upという専門職があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

代表パートナーが3名という体制です。共同創業者がエグゼクティブ・アドバイザーとして掲載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**1号ファンド5億4千万円。**この数字を、まず頭に置いてください。1996年、この会社は5億4千万円のファンドから始まりました。そして30年後の8号ファンドは700億円超規模での組成を予定。**約130倍です。**なぜこの数字が応募者にとって重要か。ベンチャーキャピタルにおいて、次号ファンドを大きく組成できるかどうかは、その会社の実力を最も端的に示す指標だからです。ファンドに出資する投資家(LP)は、前号の運用成績を見て判断します。成績が悪ければ次は集まりません。1号5億4千万円、2号200億円、3号180億円、4号115億円、5号200億円、6号400億円、そして8号は700億円超の予定。**規模は一本調子ではありません。**3号から4号でいったん減り、その後増えています。この動きにも意味があります。市況やファンドの戦略によって、あえて規模を絞ることもある。だから面接では「8号ファンドで規模を大きくする理由は何ですか」と聞いてみてください。投資方針が変わるのか、投資社数を増やすのか、1社あたりを厚くするのか。答えによって、入社後にあなたが担当する案件の性格が変わります。

1号5億4千万円から8号700億円超へ

株式会社グロービスが2026年7月1日に公開したニュースリリースには、ファンドの推移が具体的に記載されています。

ファンド組成年規模
1号ファンド1996年5億4千万円
2号ファンド1999年200億円
3号ファンド2006年180億円
4号ファンド2013年115億円
5号ファンド2016年200億円
6号ファンド2019年400億円
8号ファンド(計画中)700億円超規模での組成を予定

同リリースには、7つの累計ファンド規模は1,800億円超と記載されています。上の表に挙げた1号から6号までの合計は約1,100億円ですので、7号ファンドの規模は残りに相当すると考えられますが、7号の個別の金額は同リリースには記載されていません。

この推移から読めることが3つあります。

**1つ目は、2号ファンドでの飛躍です。**1996年の5億4千万円から、1999年の200億円へ。3年で約37倍です。

**2つ目は、3号から4号での縮小です。**2006年の180億円から2013年の115億円へ。この間に組成の間隔も7年空いています。ベンチャーキャピタルの資金調達環境は市況の影響を受けます。

**3つ目は、2016年以降の拡大です。**200億円、400億円、そして8号は700億円超の予定。3期連続で規模が拡大しています。

30年という時間の中で、規模が単調に増えてきたわけではないことが数字に表れています。

累計230社超・IPO38社という選別

同リリースには投資実績も記載されています。

指標数値
累計投資先社数230社超
IPO38社
M&A30社

代表的な投資先として、ビジョナル株式会社、ヤプリ、メルカリが挙げられています。

ここで注目したいのは、累計投資先230社超に対してIPO 38社、M&A 30社という比率です。エグジットに至ったのは合計68社。累計投資先に対する比率で見ると約30%になります。

当メディアがこの一連の記事で扱ってきた他のベンチャーキャピタルでは、累計投資1,300社超に対してIPO 45社・M&A 92件(比率約10%)という会社もありました。**社数を絞って1社あたりを厚くするか、広く投資して確率を取るか。**方針の違いが数字に表れます。

同社は前者に近い構成です。30年で230社超という累計投資社数は、年平均で8社前後。1,800億円超を230社で割れば、1社あたり平均7.8億円という計算になります(実際にはシード投資とレイター投資で金額が大きく異なるため、この平均値だけで実態は判断できません)。

Value-upという職種

公式サイトのチームページに掲載されているメンバーを整理すると、次の構成になります。

投資職

役職氏名
代表パートナー堀 義人、今野 穣、高宮 慎一
パートナー福島 智史、湯浅 エムレ 秀和
ディレクター野本 遼平
プリンシパル南 良平、中村 達哉、磯田 将太、深川 康介、工藤 真由、中安 杏奈

Value-up・Corporate・Advisor

役職氏名
Head of Value-up小野 壮彦
Value-up Professional水野 由貴、小花 香織
Head of Corporate堀江 隆介
共同創業者・エグゼクティブ・アドバイザー仮屋薗 聡一

投資職は12名。これにValue-up 3名、Corporate 1名、アドバイザー1名を加えて合計17名です。

「Value-up」という言葉は、投資後に投資先の企業価値を高める活動を指します。当メディアが扱ってきた他のベンチャーキャピタルでも、Platform、Ecosystem、Specialists、支援人材といった名前で同じ機能が置かれていました。この会社ではValue-upと呼ばれ、Head職が置かれています。

3名という人数は、投資職12名に対して4分の1にあたります。他社ではこの機能が投資職より多い例もありましたが、同社は投資職の比重が大きい構成です。

代表パートナーが3名という体制も特徴的です。多くのベンチャーキャピタルでは代表が1〜2名ですので、3名という構成は意思決定の分担を示していると考えられます。

17名で1,800億円超を運用する

累計ファンド規模1,800億円超に対して、公式サイトのチームページに掲載されているのは17名。

1人あたりで単純に割れば約106億円です。この数字は、当メディアが扱ってきたベンチャーキャピタルのなかでも高い水準にあたります。

比較のために、他社の例を挙げます。運用総額4,000億円超を160名で運用する会社なら1人あたり25億円。600億円超を20名前後なら約30億円。990億円を19名なら約52億円。

1人あたりの運用額が大きいほど、少人数で幅広く担う構造になります。逆に小さいほど専門化が進みます。

ただし注意も必要です。累計ファンド規模1,800億円超は30年間の累計であり、現在運用中の資産額とは異なります。すでに終了したファンドも含まれます。この数字だけで現在の1人あたりの負担を判断することはできません。

それでも、17名という人数で30年・230社超の投資を積み上げてきたことは事実です。少数精鋭という言葉が、数字の上でも成立している組織だと読めます。

働き方とキャリア形成の特徴

同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、厳選して投資する方針です。

30年で累計投資先230社超、1社あたり平均7.8億円という規模。数を追う投資ではありません。担当する会社の数は限られ、1社への関与は深くなると考えられます。

もう1つの軸は、職位の階層です。代表パートナー、パートナー、ディレクター、プリンシパル。4段階が公式サイトに掲載されており、プリンシパルが6名と最も多い構成です。中核となる層が厚い組織だと読めます。ただしアソシエイトという職位は掲載されていないため、未経験からの入口については確認が必要です。

3つ目の軸は、Value-upという機能です。Head of Value-upとValue-up Professional 2名。投資後の企業価値向上を専門に担う職種が置かれています。

4つ目の軸は、グロービスグループの一員であることです。同社の30周年はグロービスのニュースリリースとして発信されています。グループには経営大学院やビジネススクールがあり、経営人材のネットワークが背景にあると考えられます。ただし具体的な連携の内容は公開情報からは確認できませんでした。

なお報酬、正確な従業員数、勤務制度は公開されていません。

向いている人/向いていない人

向いている人

1社に深く関わりたい方

30年で累計投資先230社超、1社あたり平均7.8億円という規模です。

投資後の企業価値向上に関わりたい方

Head of Value-upとValue-up Professional 2名という体制が置かれています。

長い歴史と実績のある組織で働きたい方

1996年の1号ファンドから30年、累計ファンド規模1,800億円超、IPO 38社という実績があります。

向いていない人

未経験から段階的に育ててもらいたい方

公式サイトのチームページにアソシエイトという職位は掲載されていません。

公開情報で年収水準を確認してから応募したい方

非上場のため有価証券報告書がなく、平均年間給与は公開されていません。

エージェントベストの見解

**Teamページに載っている職位の「一番下」を見てください。**この会社の場合、投資職は代表パートナー3名、パートナー2名、ディレクター1名、プリンシパル6名。**アソシエイトがいません。**当メディアが扱ってきた他社では、Associate 4名・Senior Associate 2名という若手層を持つ会社や、インベストメントマネージャー4名・アソシエイト3名という会社がありました。この違いは、採用の考え方を示していると読めます。アソシエイトを置く会社は、未経験に近い層を採って育てる設計です。置かない会社は、すでに経験のある人を採る設計かもしれません。ただし断定はできません。掲載していないだけの可能性もありますし、時期によって変わることもあります。だから面接ではこう聞いてください。「プリンシパルとして入社する場合、前提となる経験は何年くらいですか」「プリンシパルの下に職位はありますか」。この2問で、自分がその会社の想定するレンジに入っているかが分かります。20代でVCを目指す方は、この確認を飛ばさないでください。応募しても土俵に乗らない、ということが起こり得ます。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社は非上場のベンチャーキャピタルです。公式サイトの会社概要によると、運用開始は1996年(第1号ファンド)、会社設立は2006年7月、代表取締役は堀義人氏、所在地は東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル9Fです。

株式会社グロービスが2026年7月1日に公開したニュースリリースによると、7つの累計ファンド規模は1,800億円超、累計投資先は230社超、IPOは38社、M&Aは30社。8号ファンドは700億円超規模での組成を予定とされています。

公式サイトのチームページには17名が掲載されており、投資職12名(代表パートナー3、パートナー2、ディレクター1、プリンシパル6)、Value-up 3名、Corporate 1名、アドバイザー1名という構成です。

平均年間給与、正確な従業員数、勤務制度は公開されていません。

志望動機で問われること

「なぜベンチャーキャピタルか」と「なぜグロービス・キャピタル・パートナーズか」の2段で組み立てます。

前者については、広く投資して確率を取るのか、絞って1社に深く入るのかを整理します。この会社は30年で230社超という後者にあたります。

後者の材料は公開情報にあります。1996年の1号ファンド5億4千万円から始まり、8号は700億円超規模を予定していること。累計ファンド規模1,800億円超、IPO 38社、M&A 30社という実績。代表パートナーが3名という体制。Value-upという専門職を置いていること。

「1社に深く入る投資で、自分は何を持ち込めるのか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

ベンチャーキャピタルの中途採用では、担った役割と、動かした金額・人・事業が読まれます。

投資・金融の経験がある方は、関与した案件の規模とステージ、担った工程(ソーシング、デューデリジェンス、投資実行、投資後支援、エグジット)を書きます。1社あたりの金額が大きい会社ですので、億単位の案件を扱った経験があれば明記してください。

IPO準備・上場審査の経験がある方は、担当した工程と関与した会社の規模を書きます。IPO 38社という実績を持つ会社です。

コンサルティングの経験がある方は、担当したクライアントの業種と規模、テーマ、動いた数値を書きます。Value-upの機能に関わる材料になります。

事業会社で経営企画・新規事業を担った経験がある方は、担当した事業の規模と、実行した施策、動いた数値を書きます。

人事・組織開発の経験がある方は、担当した領域と、組織を変えた経験があればその内容と結果を書きます。投資後の企業価値向上では、経営チームの組成が重要な論点になります。

起業・スタートアップでの事業立ち上げ経験がある方は、事業の内容と規模、資金調達の実績を書きます。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社は、1996年の第1号ファンドから運用を開始し、会社としては2006年7月に設立された非上場のベンチャーキャピタルです(代表取締役 堀義人氏、東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル9F)。株式会社グロービスが2026年7月1日に公開したニュースリリースによると、7つの累計ファンド規模は1,800億円超、累計投資先は230社超、IPOは38社、M&Aは30社。ファンドの推移は1号(1996年)5億4千万円、2号(1999年)200億円、3号(2006年)180億円、4号(2013年)115億円、5号(2016年)200億円、6号(2019年)400億円で、8号ファンドは700億円超規模での組成を予定とされています。公式サイトのチームページには17名が掲載され、投資職12名(代表パートナー3、パートナー2、ディレクター1、プリンシパル6)に加えてValue-up 3名という体制です。累計投資先230社超に対してエグジット68社(約30%)という比率は、社数を絞って1社あたりを厚くする方針を示しています。

よくある質問

Q. グロービス・キャピタル・パートナーズの年収はどのくらいですか。

A. 同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、ファンドの運用資産に対する管理報酬をもとにした固定給と、ファンドが成功した場合の成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされますが、配分の考え方は各社で異なり公開されないのが通常です。また同社は投資職とValue-up職、Corporate職で報酬の構造が異なる可能性があります。求人票の想定年収を出発点に、面接で固定報酬の水準とキャリーの有無・配分の考え方を確認することをおすすめします。

Q. 設立は1996年ですか、2006年ですか。

A. 公式サイトの会社概要には、運用開始年として「1996年(第1号ファンド)」、会社設立年月日として「2006年7月」が別々に記載されています。つまりファンドの運用は1996年に始まり、それを運営する法人が2006年7月に設立された、という関係です。ベンチャーキャピタルではこのように運用実績の開始年と法人の設立年が異なることがあります。なお株式会社グロービスは2026年7月1日に「グロービス・キャピタル・パートナーズ30周年」としてニュースリリースを発信しており、1996年を起点とした年数で発信されています。

Q. 未経験からでも応募できますか。

A. 公開情報からは採用基準を読み取ることはできません。ただし組織構成から言えることはあります。公式サイトのチームページに掲載されている投資職は、代表パートナー3名、パートナー2名、ディレクター1名、プリンシパル6名で、**アソシエイトという職位は掲載されていません。**当メディアが扱ってきた他のベンチャーキャピタルには、AssociateやSenior Associate、インベストメントマネージャーといった若手層を置く会社もありました。掲載されていないだけの可能性もありますが、応募前に「プリンシパルとして入社する場合の前提となる経験年数」「プリンシパルの下の職位の有無」を確認しておくことをおすすめします。募集職種と条件は公式の採用情報でご確認ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)