リチカの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

リチカ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

株式会社リチカは、マーケティング用の動画・静止画を量産できるクラウドサービス「リチカ クラウドスタジオ」を開発・提供する企業です。設立は2014年10月14日、当時の社名はカクテルメイク株式会社でした。2021年1月に現在の社名へ変更しています。この記事では、公式サイトに掲載されている会社概要・沿革・役員情報をもとに、事業の成り立ちと選考に向けた論点を整理します。**非上場企業のため、平均年収などの数値は公表されていません。**その前提で、確認できる事実だけを扱います。

会社概要(公式サイト掲載事項)

項目内容
会社名株式会社リチカ(RICHKA Inc.)
設立日2014年10月14日
代表者代表取締役 松尾 幸治
所在地東京都渋谷区東3-9-19 VORT恵比寿maxim 11F
資本金1,026,815,262円(資本準備金含む)
事業内容「リチカ クラウドスタジオ」の開発/情報のDX支援、コンサルティング
上場区分非上場

主要投資家として公式サイトに記載されているのは、NOW、みずほキャピタル、新生企業投資、FFGベンチャービジネスパートナーズ、DIMENSION、マネックスベンチャーズ、GMO VenturePartners、大和企業投資、博報堂DYベンチャーズ、rooftopなどです(個人投資家を含む)。ベンチャーキャピタルと事業会社系ファンドの双方が入っている構成になっています。

公的データ(gBizINFO・法人番号 3010901035041)

公式サイトに従業員数の記載はありませんが、経済産業省のgBizINFOには次の記録があります。

項目内容
従業員数95人(出典:職場情報総合サイト)
業種R.サービス業(他に分類されないもの)
事業概要動画制作業
商標33件
特許/意匠1件/0件
届出・認定/補助金交付/調達/表彰いずれも0件

**注目したいのは2点です。**1つ目、登録上の事業概要は「動画制作業」であり、公式サイトが掲げるSaaSとは表現が異なること。gBizINFOには設立時や届出時の情報が残るため、事業の転換がすぐに反映されるわけではありません。2つ目、95人規模で商標33件サービス名・プロダクト名を継続的に登録してきたことがうかがえます。

カクテルメイクから10年で何が変わったか

公式サイトの沿革から、事業の転換点を抜き出します。

時期内容
2014年10月東京都世田谷区にてカクテルメイク株式会社設立、システム開発事業開始
2015年1月映像制作事業を開始
2016年9月ライブ配信事業を開始
2017年4月動画広告量産サービス「動画工場」リリース
2017年7月RICHKA CLOUD STUDIO」試験版リリース
2018年4月「RICHKA CLOUD STUDIO」正式リリース
2018年9月シードラウンドで5,000万円の第三者割当増資
2019年2月シリーズAラウンドで2.1億円の第三者割当増資
2019年7月累計制作本数10万本突破
2020年7月累計制作本数20万本突破
2021年1月株式会社リチカへ社名変更
2021年7月リッチコミュニケーション総研」設立、ISO/IEC 27001取得
2021年9月シリーズBラウンドで8億円の第三者割当増資
2023年2月支援実績2,000社、累計制作本数50万本突破
2023年11月RICHKA AiDist」アルファ版のクローズド提供開始
2025年4月渋谷区東に本社移転

注目したいのは事業の順番です。映像制作・ライブ配信という受託型の事業から始まり、2017年に「動画工場」で量産サービスへ、そこからSaaSである「RICHKA CLOUD STUDIO」へ移行しています。制作会社としての現場経験が、プロダクトの前提にあるという成り立ちです。

3つの提供形態の違い

公式サイトのサービスページには、次の3つが掲載されています。

1. リチカ クラウドスタジオ(SaaS)

プロの運用ノウハウを、誰でもかんたんに。自社の課題を元に開発された、マーケティング動画、静止画を量産・改善できるクラウドサービス」と説明されています。ツールを提供し、顧客自身が運用する形態です。

2. RICHKA CREATIVE FIRM(プロフェッショナルサービス)

チームで、中長期で伴走する。戦略・制作・運用まで、デジタル施策を一気通貫で支援する」と記載されています。人が入って支援する形態であり、SaaSとは収益構造も働き方も異なります。

3. リッチコミュニケーション総研(研究機関)

独自の体制でマーケティングの最新情報を分析、発信する」研究機関として2021年7月に設立されています。

公式サイトの導入事例には、ブックオフコーポレーション(動画量産の内製化)、商船三井(LinkedInフォロワーが1年で30万人増)、神戸屋(クリエイティブPDCAで売上2.4倍)などが掲載されています。「顧客が自走できる状態をつくる」ことが成果として語られている点が、この会社の特徴です。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

**同社は非上場のため、有価証券報告書による平均年収の開示はありません。**転職メディア等に掲載されている推定値は出典が確認できないため、本記事では扱いません。一般論として、この業界では、SaaSのカスタマーサクセス職・インサイドセールス職と、クリエイティブ制作職では給与レンジの設計が異なることが多く、同じ会社でも職種によって水準が分かれます。提示額は募集ポジションごとに確認する必要があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

**労働時間や休暇制度の数値は公表されていません。**一般論として、クリエイティブの制作を伴う事業では、キャンペーンの入稿時期や決算期前後に業務が集中しやすいという構造があります。SaaS部門と支援部門のどちらに配属されるかで、繁忙のかたちが変わる点は確認しておきたいところです。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

公式サイトの役員紹介からは、外部から経営人材を迎え入れていることが読み取れます。取締役CFOは2024年9月就任(上場企業2社での管理部門経験を経て参画)、執行役員CPOは2023年参画・2025年4月にCPO就任(AI活用やプロダクト戦略の推進に従事)と記載されています。社外取締役には会計・法務・クリエイティブの専門家が並びます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

公式サイトは事業方針として「お客様が、その先のお客様にフォーカスするための伴走者でありつづける」「中長期目線でお客様の課題に寄り添い、専門チームとソフトウェアで総合的なサービスを提供」と記載しています。ツールを売り切るのではなく、伴走を前提にした思想が繰り返し示されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

非上場スタートアップを見るとき、「資本金1,026,815,262円」を会社の体力と読むのは誤りです。公式サイトの表記は「資本準備金含む」。つまりこの数字は、これまでに投資家から払い込まれた金額の累計に近いものであって、いま手元にある現預金ではありません。沿革が示す公表ラウンドは、2018年9月のシード5,000万円、2019年2月のシリーズA 2.1億円、2021年9月のシリーズB 8億円。合計は約10.6億円で、資本金+資本準備金の額とおおむね整合します。ここから読むべきことが3つあります。1つ目、直近の公表ラウンドは2021年9月。以降の追加調達は公式サイトの沿革に記載がありません。調達から時間が経っている企業では、資金の使い方より「単月黒字までの距離」を見るべきです。2つ目、2023年2月の「支援実績2,000社、累計制作本数50万本」以降、規模を示す数字の更新が沿革にないこと。数字が更新されていない期間は、事業の停滞を意味するとは限りませんが、面接で確認すべき論点にはなります。3つ目、2023年11月の「RICHKA AiDist」アルファ版と、サービスサイトに掲げられたAIマーケティングシステムという表現。生成AIが動画制作のコストを一気に下げつつある領域で、この会社はツールの提供者側にいます。面接では3つ聞いてください。1つ目、「直近12か月の売上成長率はどのくらいですか」。2つ目、「営業利益は黒字ですか、黒字化の時期はいつを見ていますか」。3つ目、「クラウドスタジオとCREATIVE FIRMの売上比率は」。この3つに答えが返ってくるかどうかで、情報開示の姿勢も分かります。

働き方とキャリアの前提になる3つの事実

1. SaaSと支援サービスの両方を持っている

「リチカ クラウドスタジオ」(プロダクト)と「RICHKA CREATIVE FIRM」(伴走型支援)が併存します。同じ社内でも、プロダクト開発とクライアントワークでは仕事の進み方が異なります。

2. 大手プラットフォームとの連携実績がある

2018年11月にYahoo! クリエイターズプログラムの公式ツールに採択2020年6月にYahoo! ディスプレイ広告と共同研究を開始2021年1月にFacebook Business Partners(現Meta Business Partners)を取得2022年1月にTikTok For Business Japanと共同研究を開始——と沿革に記載されています。広告プラットフォームの仕様変更が事業に直結する領域です。

3. 経営体制は入れ替わりながら強化されている

創業者が代表を続ける一方、CFO・CPOは近年の就任です。組織の型を作っている途中の段階と考えるのが自然でしょう。

エージェントベストの見解

**この会社で最も多いミスマッチは、「クリエイティブの会社だと思って入る」ことです。**沿革をたどると、映像制作・ライブ配信という受託事業からスタートし、そこで得た知見をプロダクト化した流れが見えます。だからこそ、社内には2つの異なる仕事の型があります。**1つは、SaaSの型。**プロダクトを作り、導入してもらい、顧客が自分で使いこなせる状態にするカスタマーサクセスの仕事です。公式サイトの導入事例に「未経験から月数十本の動画制作へ 内製化できた理由」という見出しが並ぶことが、この型を象徴しています。顧客の内製化が成功なので、自分が作品を作る仕事ではありません。****もう1つは、伴走支援の型。RICHKA CREATIVE FIRMは「戦略・制作・運用まで一気通貫」を掲げており、クライアントワークとしての性格が強いこの2つを混同したまま入社すると、「思っていた仕事と違う」が起きます。とくに、制作会社や広告代理店から転職する方は注意が必要です。「自分の手で作る」から「顧客が作れるようにする」への転換は、やりがいの源泉そのものが変わります。逆に、この転換に納得できる方には向いています。面接で確認すべきは2つ。1つ目、「このポジションはクラウドスタジオ側ですか、CREATIVE FIRM側ですか」。2つ目、「評価指標は、制作本数ですか、顧客の継続率ですか」評価指標を聞けば、その組織が何を成果と呼んでいるかが分かります。

向いている可能性がある人/慎重に検討したい人

向いている可能性がある人

慎重に検討したい人

選考に向けて準備しておきたい3点

1. 「量産」の価値を自分の言葉で説明する

同社のプロダクトは動画・静止画を量産し、改善するためのものです。**なぜ1本の傑作ではなく、量と改善なのか。**デジタル広告の運用構造(配信面ごとの最適化、疲弊、差し替え頻度)を踏まえて説明できると、事業理解が伝わります。

2. 導入事例を1つ選んで深掘りする

ブックオフ、商船三井、神戸屋、プリンシプル、西日本新聞メディアラボ。**業種も課題も異なります。**1つ選び、「自分ならどう支援を設計するか」を用意しておくと、面接での議論が具体的になります。

3. 非上場企業の見極め方を用意しておく

公表されている情報が限られるぶん、質問の質がそのまま情報収集力の評価になります。売上成長率・黒字化の見通し・プロダクトと支援の売上比率——このあたりを丁寧に聞ける準備をしておくとよいでしょう。

まとめ

よくある質問

Q. リチカの平均年収はいくらですか?

A. 同社は非上場のため、有価証券報告書などによる平均年収の公的な開示はありません。転職メディアに掲載されている推定値は出典が確認できないため、本記事では扱っていません。なおgBizINFOに記録されている従業員数は95人で、この規模では個別交渉で決まる幅が大きくなります。給与水準は募集ポジションごとに異なりますので、応募時に募集要項の提示レンジをご確認ください。オファー面談の場で、等級・評価制度・昇給の考え方をあわせて確認することをおすすめします。

Q. 未経験からでも応募できますか?

A. 職種別の応募要件は公式サイトの採用ページで公開されており、時期により変動します。事業構造から見ると、SaaSのカスタマーサクセス・セールス、プロダクト開発、クリエイティブ制作、マーケティングといった職種が中心になります。広告運用や制作の実務経験がある方は、その経験をプロダクト側でどう活かすかを言語化しておくと伝わりやすいでしょう。最新の要件は公式採用ページでご確認ください。

Q. どんな会社と比較検討されることが多いですか?

A. 事業領域から見ると、動画・クリエイティブ生成のSaaS企業、デジタル広告の運用支援企業、マーケティング支援を行う制作会社が比較対象になりやすい領域です。判断が分かれやすいのは、プロダクトを作る側に回りたいのか、クライアントワークで伴走したいのかという点です。同社は両方の事業を持つため、配属される事業がどちらかを確認したうえで比較することをおすすめします。


※本記事は、株式会社リチカの公式サイト(会社概要・沿革・役員紹介・サービス紹介)をもとに構成しています。記載内容は公開時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)