リンクウェルの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

リンクウェル 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

株式会社Linc’well(株式会社リンクウェル)は、オンライン診療システムやクリニックのDX支援を手がけるヘルスケア企業です。非上場のため有価証券報告書はありませんが、公式サイトに決算公告(貸借対照表)が掲載されており、財務の実像を確認できます。2025年12月期の1株当たり当期純利益は7円34銭。前期は1株当たり当期純損失30円25銭でしたので、赤字から黒字に転じた期にあたります。この記事では、公開されている資料から事業と数字を整理します。

会社概要と、公表されている財務

項目内容
会社名株式会社Linc’well(株式会社リンクウェル)
代表者代表取締役 山本 遼祐(2018年に共同創業、2024年に代表取締役社長就任)
設立2018年1月
所在地東京都港区浜松町2-13-10 T-SQUARE浜松町 3階
資本金100,000,000円
上場区分非上場(決算公告は公式サイトで電子公告)
ミッション「テクノロジーを通じて、医療を一歩前へ」
ビジョン「全ての人々に最高の医療体験の提供」

この記事の財務数値は、すべて公式サイトに掲載された決算公告(貸借対照表)に基づきます。

貸借対照表の主な項目(2025年12月31日現在)

項目金額(千円)
資産合計7,385,605
 流動資産6,242,478
  うち現金及び預金3,645,704
  うち売掛金1,937,547
  うち棚卸資産398,518
 固定資産1,143,127
負債合計2,086,774
純資産合計5,298,831
 資本金100,000
 資本剰余金7,204,134
 繰越利益剰余金△2,019,676
1株当たり純資産額165円78銭
1株当たり当期純利益7円34銭

前期(2024年12月31日現在)との比較では、資産合計7,238,151千円→7,385,605千円、純資産5,064,909千円→5,298,831千円、繰越利益剰余金△2,253,598千円→△2,019,676千円。**累積赤字が233,922千円分だけ縮んでいます。**前期の決算公告には「当期純損失 964,367千円」と明記されていましたので、1年で損益が大きく改善したことになります。

人員と知的財産(gBizINFO・法人番号 8011001120349)

決算公告に従業員数の記載はありませんが、経済産業省のgBizINFOには次の記録があります。

項目内容
従業員数208人(出典:職場情報総合サイト)
事業所の被保険者数212人(出典:厚生年金保険・健康保険適用事業所検索システム)
業種G.情報通信業
商標116件
特許/意匠9件/0件
届出・認定/補助金交付/調達/表彰いずれも0件

208人規模で商標116件は目を引く数字です。サービス名・ブランド名を多数登録してきたことを示しており、決算公告に記載されたAGAブランド「HAIRTECT」の取得とあわせて読むと、ブランドを複数走らせる事業の作り方が見えてきます。また、登録上の業種はG.情報通信業医療機関ではなく、医療を支えるシステムを提供する立場であることが、公的な分類からも確認できます。

3つのサービスで何をしているか

公式サイトの事業内容ページには、次の3事業が掲げられています。

1. オンライン診療システム提供サービス(TELEHEALTH PLATFORM)

PCやスマートフォン、タブレット端末等を用いてweb上で予約〜受診まですべてが完結」する仕組みを医療機関に提供しています。支払いはクレジットカードや後払いに対応し、薬は宅配または薬局で受け取れると記載されています。同社は「国内有数のオンライン診療プラットフォームの提供・展開」と説明しています。

2. クリニックDX支援サービス(SMART CLINIC)

クリニックにおける予約や問診、決済、カルテ記入といった、主要オペレーションのIT化」を推進する事業です。「属人化していた仕事をデジタル化することによって医療従事者が患者と向き合う時間を確保」することを狙いとしています。

3. ヘルスケアECサービス(HEALTHCARE EC)

化粧品、コンタクトレンズを含む高度管理医療機器、処方箋が不要な医薬品等のセルフメディケーション商品の販売に加え、対面での処方箋調剤、オンライン服薬指導、処方薬の即時配送をオンラインプラットフォームで提供しています。

決算公告の記載によると、オンライン診療システムの提供先であるクリニックフォアグループを通じて、内科・皮膚科・花粉症などの保険診療、低用量ピルや禁煙治療・AGA治療などの自由診療を含めた22の診療科目についてサービスが提供されています。

AGAブランドを買収した2025年

前期の決算公告には、重要な後発事象としてM&Aが記載されています。

項目内容
対象会社株式会社EPIC DAY(医療機関との連携を通じたAGAブランド「HAIRTECT」の展開)
株式取得日2025年1月14日(全株式を取得)
合併日2025年2月28日(同社を消滅会社とする吸収合併)
取得原価550,000千円(現金400,000千円+条件付き対価150,000千円)
取得関連費用アドバイザリー費用等(概算)15,225千円

理由は「EPIC DAYは、創業以来、医療機関との連携を通じて、AGAブランド『HAIRTECT』を展開し、AGA分野で主要なポジションを確立してきました。同社の取得により、両社の知見と強みを結集し、更なるシナジー効果の発現によって、当社の企業価値向上を期待しております」と記載されています。

自由診療領域を、買収で厚くしたという動きです。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

**同社は非上場のため、平均年収の公的な開示はありません。**決算公告に記載があるのは貸借対照表と1株当たり情報までで、人件費や従業員数の内訳は含まれていません。一般論として、この業界では、エンジニア・プロダクトマネージャーと、店舗・カスタマーサポートのオペレーション職では給与レンジの考え方が異なります。提示額はポジション単位で確認する必要があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

労働時間や休暇制度の数値は公表されていません。一般論として、医療サービスを支えるプラットフォームは稼働の停止が許されにくく、システム運用やカスタマーサポートの体制設計が働き方に影響します。配属される部門が、プロダクト開発なのか、クリニック運営に近い領域なのかで、働き方の前提は変わります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

公式サイトの役員紹介からは、外部の専門人材を継続的に迎えていることが読み取れます。CSO・CFOはいずれも2022年参画・同年執行役員就任CTOは2019年参画・2022年執行役員就任CPOは2022年参画・同年執行役員就任と記載されています。投資銀行・外資系コンサルティングファーム・事業会社出身者が経営層に並ぶ構成です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

行動指針として4つのVALUESが掲げられています。「PATIENTS FIRST(現場に寄り添い、自分の家族に自信を持って紹介できる医療を創ろう)」「CHALLENGE STATUS QUO(既存の常識に常にチャレンジしよう)」「RESPECT DIVERSITY(多様性を尊重しよう)」「COMPLETE WORK(諦めないでやりきろう)」。**「答えを待っている人がいる」**という一文が添えられています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**このフェーズの企業は、調達額のニュースではなく貸借対照表で見るべきです。**この会社の場合、公式サイトに決算公告が置かれているため、それができます。読むべき数字は3つです。

項目2024年12月期2025年12月期
純資産合計5,064,909千円5,298,831千円
繰越利益剰余金△2,253,598千円△2,019,676千円
1株当たり損益△30円25銭+7円34銭

1つ目、資本剰余金7,204,134千円。これは投資家から払い込まれた資本の蓄積であり、資本金100,000千円という登記上の数字とは意味が違います。約72億円の資本を入れて事業を作ってきた会社という読み方になります。2つ目、繰越利益剰余金△2,019,676千円。創業から積み上がった累積の赤字が約20億円。ただしこの1年で233,922千円だけ回復しています。3つ目、現金及び預金3,645,704千円。負債合計2,086,774千円に対して手元資金が上回っている状態です。この3つを並べると、フェーズが見えてきます。大きく資本を入れて先行投資した局面を越え、損益が黒字側に振れた最初の年にいる。応募者にとっての意味は明確です。「拡大のためにアクセルを踏む局面」ではなく、「収益性を保ちながら伸ばす方法を探す局面」の可能性が高い。求められる人材像も変わります。面接では2つ聞いてください。1つ目、「黒字化はどの事業が牽引しましたか」。2つ目、「次の1年は投資と利益のどちらを優先しますか」

規制産業であるという前提

医療分野のサービスは、**医療法・医薬品医療機器等法(薬機法)・療担規則など、複数の規制の上で成り立っています。**一般論として、この領域では広告表現・診療の提供方法・医薬品の取り扱いに固有のルールがあり、事業の作り方そのものに影響します。

同社の場合、オンライン診療のシステムは医療機関に提供され、診療自体は医療機関が行うという構造です。また、ヘルスケアECでは高度管理医療機器(コンタクトレンズ)や一般用医薬品を扱い、調剤薬局とオンライン服薬指導も提供しています。扱う商材ごとに、必要な許認可と表現規制が異なります。

エージェントベストの見解

**面接の終盤で問われるのは、「医療を良くしたい」という思いの強さではありません。「規制のなかで、どう事業を伸ばすか」です。**この会社の収益構造を、公開情報から素直に読むとこうなります。**保険診療と自由診療の両方を扱い、自由診療(低用量ピル・禁煙治療・AGA治療など)とヘルスケアECが収益面で重要な位置を占めている。**その裏づけが、**2025年1月のEPIC DAY買収(取得原価550,000千円)**です。AGAブランドを買って、自由診療領域を厚くした。この事実は、志望動機の作り方を左右します。「医療の課題解決」という言葉だけで語ると、事業の実態と噛み合わないからです。**準備としては3つ。1つ目、自由診療とEC領域における集客の設計を語れるようにすること。ここはマーケティングとオペレーションの勝負であり、一般的なD2C・サブスクリプション事業に近い構造を持ちます。2つ目、規制の存在を前提にした話し方をすること。薬機法の広告規制、オンライン診療の実施要件、医療機関と事業会社の役割分担——「知っている」ことより、「守りながら伸ばす発想があるか」**が見られます。3つ目、自分の経験の翻訳。EC・決済・CRM・SaaSの経験は、この会社ではそのまま使えます。**逆に医療の専門知識がなくても、規制への感度があれば議論は成立します。面接で聞くと会話が深まる質問は、「保険診療と自由診療で、プロダクトの作り方はどう変わりますか」**です。

向いている可能性がある人/慎重に検討したい人

向いている可能性がある人

慎重に検討したい人

選考に向けた準備の3点

1. 3事業の関係を1枚で説明できるようにする

オンライン診療システム、クリニックDX支援、ヘルスケアEC。**この3つは、患者の体験としては1本につながっています。**受診から服薬、その後のセルフメディケーションまで。どこで収益が立ち、どこが入口かを整理しておくと、話が具体的になります。

2. 黒字転換の意味を語る

前期は当期純損失964,367千円、当期は1株当たり当期純利益7円34銭。**この転換が、コスト削減によるものか、売上構成の変化によるものか。**仮説を持って質問できると、事業理解の深さが伝わります。

3. 「患者ファースト」を自分の職種の言葉に翻訳する

VALUESの筆頭は「自分の家族に自信を持って紹介できる医療を創ろう」です。**エンジニアなら実装の判断基準として、マーケターなら訴求の線引きとして、**この価値観を自分の職務にどう落とすかを準備しておくとよいでしょう。

まとめ

よくある質問

Q. リンクウェルの平均年収はいくらですか?

A. 非上場のため、平均年収の公的な開示はありません。公式サイトに掲載されている決算公告は貸借対照表と1株当たり情報が中心で、人件費の内訳は含まれていません。なおgBizINFOに記録されている従業員数は208人(事業所の被保険者数は212人)で、等級制度が整備されつつある規模にあたります。給与水準は職種・等級によって異なりますので、募集要項の提示レンジと、オファー面談での等級・評価制度の説明をあわせてご確認ください

Q. どんな事業を行っている会社ですか?

A. 公式サイトによると、「オンライン・オフラインで医療従事者・患者/ユーザーをつなぐヘルスケアプラットフォーム事業」を主力とし、オンライン診療システム提供サービス/クリニックDX支援サービス/ヘルスケアECサービスの3つを提供しています。決算公告には、オンライン診療システムの提供先であるクリニックフォアグループを通じて22の診療科目のサービスが提供されていると記載されています。

Q. 会社の財務状況はどうなっていますか?

A. 決算公告によると、2025年12月31日現在で資産合計7,385,605千円、純資産合計5,298,831千円、うち資本剰余金7,204,134千円、繰越利益剰余金△2,019,676千円です。1株当たり当期純利益は7円34銭で、前期(1株当たり当期純損失30円25銭、当期純損失964,367千円)から改善しました。手元の現金及び預金3,645,704千円は、負債合計2,086,774千円を上回っています。


※本記事は、株式会社Linc’well(リンクウェル)の公式サイトおよび同社が公式サイトで公告している決算公告(貸借対照表)をもとに構成しています。数値は当該公告に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)