ウェザーニューズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ウェザーニューズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書の5期推移を見ると、この会社の性格がわかります。**従業員数1,101名→1,120名→1,138名→1,152名→1,120名。**5期でほとんど動いていません。同じ期間に売上高は18,843,115千円から23,505,624千円へ24.7%増えています。人を増やさずに売上を伸ばしてきた会社です。株式会社ウェザーニューズは1986年設立の気象情報会社で、陸・海・空・インターネットの4領域で世界約50カ国にサービスを展開しています。この記事では、第39期(2025年5月期)の有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と、「船乗りの命を守りたい」から始まった事業

項目内容
会社名株式会社ウェザーニューズ
上場区分東京証券取引所プライム市場(証券コード4825)
設立1986年6月(株式会社ウェザーニュースとして。同年9月に現商号へ変更)
決算期5月
資本金1,706,500千円
従業員数連結1,120名[外、臨時従業員80名]/提出会社988名(2025年5月31日現在)
報告セグメント単一セグメント(4つのDomainに区分)
本店所在地千葉市美浜区(2013年8月に移転)

沿革は、海外展開の連続です。

年月内容
1986年6月株式会社ウェザーニュースを設立
1993年10月OCEANROUTES INC.の全株式を取得
1994年1月韓国にWeathernews Korea Inc.を設立
2000年12月ナスダック・ジャパン市場(スタンダード)に上場
2002年12月東京証券取引所市場第二部に上場
2003年オランダ・中国・アメリカ・イギリス・香港に相次いで現地法人を設立。同年11月に東証一部へ指定替え
2006年2月台湾にWEATHERNEWS TAIWAN LTD.を設立
2011年9月シンガポールに現地法人を設立
2012〜2019年コペンハーゲン・マカティ・ヤンゴン・アテネ・グルガオンに支店を設立
2017年1月フランスの気象会社Metnext SAS(現 Weathernews France SAS)を子会社化
2022年3月「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定
2024年1月タイにWEATHERNEWS (THAILAND) CO., LTD.を設立
2024年12月普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施

事業の起点も、有価証券報告書に書かれています。

「船乗りの命を守りたい」という熱い想いで始まった気象サービスの市場は現在では陸・海・空・インターネットの4つの事業領域(Domain)が世界約50カ国まで展開し、お客さまへ24時間365日サービスを提供しています。

4つのDomain

報告セグメントは単一ですが、事業別売上高が開示されています。

事業区分内容当期売上高増減率
Sea大型船舶の長期航海サポート。グローバル展開6,144百万円+5.7%
Sky日本・アジアを中心としたエアライン向け航空気象1,415百万円+12.2%
Land道路・鉄道といったインフラ向け。主に日本国内7,475百万円+7.4%
Internet個人向け(BtoS)。アプリ・各メディア経由。主に日本国内8,470百万円+3.2%
合計23,505百万円+5.7%

**最大は個人向けのInternet(約36.0%)ですが、伸び率は最も低い+3.2%。**最も伸びているのはSkyの+12.2%です。この会社を「天気アプリの会社」と捉えると、売上の約64%を占める法人向け3領域を見落とすことになります。

有価証券報告書には、この会社独自の言葉も定義されています。

(注)感測:ウェザーニューズ独自の言葉。目や耳など、一人ひとりの人間が持つ身体の能力である五感と、五感を拡張する道具を用いて測ること。五感で「感じ」、「測る」ことを言う。

サポーター(企業・個人)が観測・感測、予測、コンテンツ展開のすべてのプロセスに参加する形を**「Join & Share型サービス」**と呼んでいます。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書(第39期・2025年5月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,413千円、平均年齢40.0歳、平均勤続年数11.9年です。平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

労使関係については「特に記載すべき事項はありません。労使関係は良好であります」と記載されています。サービスは24時間365日の提供体制で、日本のグローバルセンターに加え欧州・米州にもサービスセンターを置く「世界3極運営」が採られています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

事業領域は陸・海・空・インターネットの4つで、世界約50カ国に展開しています。運営・開発部門の基幹機能は日本のグローバルセンターに一元化されていると記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

平均勤続年数11.9年、平均年齢40.0歳。管理職に占める女性労働者の割合は10.1%、男性労働者の育児休業取得率は82.3%です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**この会社の求人は、出るタイミングが限られます。**理由は従業員数の推移です。

決算期連結従業員数連結売上高(千円)
2021年5月1,101名18,843,115
2022年5月1,120名19,650,943
2023年5月1,138名21,114,563
2024年5月1,152名22,242,915
2025年5月1,120名23,505,624

5期の増減幅は+51名から△32名の範囲に収まり、直近期はむしろ減っています。同じ期間に売上は+24.7%、営業利益は2,444,832千円から4,517,299千円へ+84.8%。人員を増やさずに収益を伸ばす構造です。そして平均勤続年数は11.9年。当メディアがこの数か月で読んだ情報サービス・SaaS企業の平均勤続は2.2〜13.2年に分布しており、11.9年は最上位に近い水準です。ここから読めることは1つ。中途採用は「欠員補充」か「新領域の立ち上げ」に限られやすい。募集が出たときは、その枠がどちらなのかで求められるものが変わります。面接では2つ聞いてください。1つ目、「このポジションは増員ですか、後任ですか」。2つ目、「前任の方はどの部署へ異動されましたか」採用の枠が絞られている会社ほど、この確認が入社後の期待値のずれを防ぎます。

従業員1,120名と平均年間給与6,413千円

有価証券報告書の従業員の状況です(2025年5月31日現在)。

地域従業員数
日本988名[80]
米州77名
欧州23名
アジア32名
合計1,120名[80]

注記には「上記のほか、派遣社員22名、委任・準委任の業務委託者90名が従事しております」とあります。業務委託90名という規模まで書いている開示は多くありません。

提出会社の状況は次のとおりです。

項目数値
従業員数988名[外、臨時従業員80名]
平均年齢40.0歳
平均勤続年数11.9年
平均年間給与6,413千円

**提出会社988名は連結1,120名の88.2%。**海外拠点は多いものの、人員の大半は日本にあります。有価証券報告書は「運営・開発部門の基幹機能を日本のグローバルセンターに一元化」と説明しており、この人員構成はその方針と一致します。

男女に関する指標は次のとおりです。

項目数値
管理職に占める女性労働者の割合10.1%
男性労働者の育児休業取得率82.3%
男女の賃金の差異(全労働者)78.4%
男女の賃金の差異(正規雇用労働者)81.9%
男女の賃金の差異(パート・有期労働者)78.9%

注記では、報酬制度について説明されています。

当社では、同一の職種・職格における報酬テーブルや昇給・昇格制度において男女間の差は設けておりません。

「職種・職格」という言葉が使われている点は、応募者にとって意味があります。等級だけでなく職種によって報酬テーブルが分かれている可能性を示唆しており、予報士・エンジニア・営業といった職種ごとに給与体系が違いうるということです。

営業利益が5期で84.8%増えた構造

有価証券報告書の主要な経営指標等の推移(連結・第35期〜第39期)です。

決算期売上高(千円)営業利益(千円)親会社株主に帰属する当期純利益(千円)自己資本比率ROE
2021年5月18,843,1152,444,8321,861,81086.8%12.5%
2022年5月19,650,9432,904,3382,157,17187.6%13.4%
2023年5月21,114,5633,256,2042,398,07387.3%13.7%
2024年5月22,242,9153,270,5552,437,82185.4%12.8%
2025年5月23,505,6244,517,2993,115,36283.5%15.1%

**5期連続の増収。**営業利益は+84.8%で、直近期の営業利益率は19.2%に達しています。自己資本比率は83.5〜87.6%と一貫して高く、当メディアが同じ時期に扱った企業のなかでも上位です。

キャッシュ・フローも安定しています。

決算期営業CF(千円)投資CF(千円)財務CF(千円)
2023年5月2,384,997△254,892△1,100,499
2024年5月3,385,553△408,208△1,313,538
2025年5月4,427,587△269,614△1,436,013

**投資CFの流出は5期とも615,992千円以内。**設備投資が重い事業ではないことがわかります。現金及び現金同等物の期末残高は9,249,147千円から16,970,434千円へと5期で83.5%増えました。提出会社の配当性向は51.2%(第39期)です。

1人あたり売上高で見ると、次のようになります。

決算期連結従業員数連結売上高(千円)1人あたり売上高
2021年5月1,101名18,843,115約1,711万円
2023年5月1,138名21,114,563約1,855万円
2025年5月1,120名23,505,624約2,099万円

**5期で1人あたり売上高は+22.7%。**ストック型ビジネスモデルであることが有価証券報告書に明記されており、継続提供の積み上げが人員増を伴わずに効いている構造と読めます。

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴は、次の4点です。

**1つ目は、24時間365日の運営体制であること。**日本のグローバルセンターに加え、オクラホマ・アムステルダム・コペンハーゲン・パリ・アテネ・マニラ・ヤンゴンの8都市でサービス・オペレーションセンターを運営し、**時差の影響を受けない「世界3極運営」**を行っていると記載されています。職種によっては、この体制に組み込まれる働き方になります。

**2つ目は、勤続が長いこと。**平均勤続年数11.9年、平均年齢40.0歳。28歳前後で入社した層が長く在籍している構造です。

**3つ目は、事業が4領域に分かれていること。**Sea・Sky・Land・Internetで顧客も地域も異なります。Seaはグローバル、Land・Internetは主に日本国内です。

**4つ目は、独自データを持つこと。**有価証券報告書は「独自の気象データベースは、一元的に収集・配信される官営の気象データとは異なります」と明記しています。企業・個人サポーターとの観測・感測ネットワークが、この会社の資産です。

向いている人/向いていない人

有価証券報告書の記載から読み取れる範囲で整理します。ここに書いたことは相性の目安であり、選考の合否を決めるものではありません。

向いていると考えられる人

向いていない可能性がある人

エージェントベストの見解

**この会社の志望動機で最も多い失敗は、「ウェザーニュースアプリが好きです」から始めてしまうことです。**気持ちとしては自然なのですが、Internet Domainは売上8,470百万円・全体の約36.0%で、伸び率は4領域で最も低い+3.2%。一方でSkyは+12.2%、Landは+7.4%、Seaは+5.7%です。会社の成長を支えているのは法人向けの3領域であることが、有価証券報告書の数字にはっきり出ています。では法人向けの何を語るか。有価証券報告書には手がかりがあります。「Sea Domainはグローバルに展開しており、国や地域をまたぐ大型船舶の長期航海のサポートが主なサービス」「Sky Domainは日本やアジアを中心としたエアライン向け」「Land Domainは道路、鉄道といったインフラ」。つまり、気象そのものではなく、気象が意思決定を変える現場が対象です。志望動機は「どの現場の、どの意思決定を、どう変えたいか」まで具体化すると強くなります。さらに一段効くのが、この会社の言葉づかいを踏まえることです。「サポーター」「感測」「Join & Share型サービス」は有価証券報告書に定義まで書かれた概念で、顧客を一方的なサービス受領者と見ていないことを示しています。「データを提供してもらう関係をどう作るか」まで話せると、他社との差が出ます。

選考に向けた準備

事業の理解

有価証券報告書から確認しておきたいのは、次の点です。

数字の押さえ方

面接で使える数字を挙げます。

項目数値
連結売上高(2025年5月期)23,505,624千円(前期比+5.7%)
営業利益/営業利益率4,517,299千円/19.2%
親会社株主に帰属する当期純利益3,115,362千円
自己資本比率83.5%
ROE15.1%
連結従業員数1,120名(日本988名・米州77名・欧州23名・アジア32名)
平均年間給与6,413千円(平均年齢40.0歳・平均勤続11.9年)
1人あたり売上高約2,099万円

質問の準備

まとめ

株式会社ウェザーニューズは、1986年設立の気象情報会社です。第39期(2025年5月期)の連結売上高は23,505,624千円、営業利益4,517,299千円、連結従業員1,120名。

有価証券報告書から読み取れる特徴を整理します。

**人を増やさずに収益性を上げてきた、勤続の長い会社。**これが有価証券報告書から読み取れる姿です。

よくある質問

Q. 平均年収はどのくらいですか。

有価証券報告書(第39期・2025年5月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,413千円です。平均年齢40.0歳、平均勤続年数11.9年という条件つきの数字であり、賞与および基準外賃金を含みます。注記では「同一の職種・職格における報酬テーブルや昇給・昇格制度において男女間の差は設けておりません」と説明されています。個人の年収は職種・職格・評価によって異なりますので、求人票の想定年収とあわせてご確認ください。

Q. 夜勤やシフト勤務はありますか。

有価証券報告書によると、サービスは24時間365日提供されており、日本のグローバルセンターに加えオクラホマ・アムステルダム・コペンハーゲン・パリ・アテネ・マニラ・ヤンゴンの8都市でサービス・オペレーションセンターを運営する「世界3極運営」が行われています。勤務形態は職種・部署によって異なりますので、応募前に募集要項でご確認ください。

Q. 海外で働く機会はありますか。

有価証券報告書によると、連結従業員1,120名の内訳は日本988名、米州77名、欧州23名、アジア32名です。韓国・オランダ・中国・米国・英国・香港・台湾・シンガポール・フランス・タイなどに拠点があり、コペンハーゲン・マカティ・ヤンゴン・アテネ・グルガオンには支店が設立されています。2024年には欧州販売本部を設立した旨も記載されています。海外勤務の可否は募集ごとに異なりますのでご確認ください。


※本記事は、掲載時点で公開されている有価証券報告書および公式サイトの情報をもとに作成しています。制度・数値は変更される場合がありますので、応募前に企業の公式情報を必ずご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)