ユーザーローカルの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ユーザーローカル 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

有価証券報告書によると、株式会社ユーザーローカルの直近期(第20期・2025年6月期)は売上高4,581,996千円(前期比17.3%増)、営業利益1,971,441千円(同14.1%増)、当期純利益1,429,454千円(同20.6%増)。営業利益率は43.0%です。一方で従業員数は112人。人数が三桁の会社が、売上45.8億円を出しています。この記事では、有価証券報告書から事業構造と人員構成の実態を整理します。

従業員112人で売上45.8億円という会社の形

項目内容
会社名株式会社ユーザーローカル(User Local, Inc.)
代表者代表取締役社長 伊藤 将雄
本店所在地東京都港区芝浦三丁目1番21号
上場区分東証プライム(2017年3月マザーズ上場、2019年11月市場第一部、2022年4月プライム移行)
決算期6月期(第20期は2024年7月1日〜2025年6月30日)
経営理念「ビッグデータ×人工知能で世界を進化させる」
従業員数112人〔ほか平均臨時雇用者24人〕(2025年6月30日現在)
事業セグメントデータクラウド事業の単一セグメント

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

5期分の売上高と従業員数

決算年月売上高(千円)従業員数
第16期2021年6月2,088,19076人
第17期2022年6月2,683,66285人
第18期2023年6月3,288,82693人
第19期2024年6月3,907,679102人
第20期2025年6月4,581,996112人

4年で売上は2.2倍、従業員は76人から112人へ36人の増加です。人を増やす速度より、売上が伸びる速度のほうが速い構造になっています。

4つのサービスと、単一セグメントの意味

有価証券報告書によると、同社はSaaS形態で以下のサービスを提供しています。

サービス内容
User InsightWebサイト運営を支援する総合デジタルマーケティングツール。ヒートマップによる「熟読エリア」「クリックエリア」「終了エリア」の可視化、生成AIによるコンテンツ自動作成など
Social Insightソーシャルメディアの管理・解析ツール。クチコミ傾聴分析、SNSアカウント分析、複数SNSの投稿管理
Support Chatbot問い合わせ対応に特化した業務支援ツール。会話ログの蓄積と機械学習で回答精度を上げる
ユーザーローカルChatAI法人向け生成AIプラットフォーム。2024年1月リリース。入力データがAI学習に使われない環境で複数のLLMを利用できる

セグメントは「データクラウド事業」の1つだけで、有価証券報告書でもセグメント別の記載は省略されています。販売実績が総額の10%を超える相手先はないと記載されており、特定の大口顧客に依存しない構成です。

なお同社は、国内のAIシステム市場規模が2023年の6,858億円から2028年には2兆5,433億円になると予想されている(総務省 令和六年版情報通信白書)ことを経営環境として挙げています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、平均年間給与は6,528千円、平均年齢28.7歳、平均勤続年数4.5年です。給与は「賞与及び基準外賃金を含んでおります」と注記されています。平均年齢が20代である会社の平均年収としては高い水準にあたりますが、112人の平均であるため、職種や等級の差は含まれていません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

働き方の制度そのものについて、有価証券報告書に詳細な記載はありません。同社は男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異について、法律上の公表義務の対象ではないため記載を省略しています。開示の量は、従業員1,000人規模の企業と比べて少なくなります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

管理職に占める女性労働者の割合は21%(2025年6月30日時点)。従業員は5期で76人から112人へ増えています。有価証券報告書は課題として「AIエンジニア、データサイエンティストの採用・育成は重要な課題」と明記しており、技術職の採用が経営課題として位置づけられています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。ISO/IEC 27001およびISO/IEC 27017を取得し、全社員に情報管理研修を実施していると記載されています。創業は2005年9月、代表取締役社長が創業者であり、経営体制の連続性は長い会社です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

平均年間給与652.8万円という数字は、そのまま「自分の提示額」として読まないほうがよい会社です。理由は3つあります。1つ目、母数が112人しかいない。部署別・職種別の内訳は開示されておらず、エンジニアと営業と管理部門を合わせた1つの平均値です。2つ目、平均年齢が28.7歳、平均勤続年数が4.5年。つまり新卒入社から数年の層が平均を構成している可能性が高い。若い層の平均が650万円台であるという読み方をすると、この数字の意味は変わります。3つ目、この会社の生産性の高さが給与に反映されているかを分けて考える必要がある。売上高4,581,996千円を従業員112人で割ると1人あたり売上高は約4,090万円、営業利益1,971,441千円で割ると1人あたり営業利益は約1,760万円です。1人あたり営業利益が1,760万円ある会社で、平均給与は652.8万円。この差は「原資がない」という話ではなく、この会社が利益を人件費以外にどう配分しているかの問題です。実際、有価証券報告書は今後の方針として「広告宣伝活動による積極的な販売促進活動」を挙げています。面接では2つ聞いてください。1つ目、「提示レンジは職種別にどう分かれていますか」。2つ目、「昇給は業績連動ですか、等級連動ですか」

年収と、費用の使い方

第20期の損益は次のとおりです。

項目金額(千円)前期比
売上高4,581,996+17.3%
販売費及び一般管理費2,148,372+16.7%
営業利益1,971,441+14.1%
経常利益1,972,822+14.7%
当期純利益1,429,454+20.6%

販管費が増えた理由は、有価証券報告書に「本社移転に伴う費用計上と、さらなる収益獲得を目的とした広告宣伝費及び研究開発費が増加した」と記載されています。2025年3月に本社を移転しており、その費用が当期に乗っています。

研究開発費の総額は175,318千円。売上高に対して約3.8%です。

財務面では、自己資本比率87.2%、当期末において借入金の残高はなく、現金及び預金は8,545,796千円。**自己資本利益率(ROE)は17.4%**で、5期で14.2%から上昇しています。

働き方とキャリアの前提になる3つの事実

1. 事業が1つしかない

データクラウド事業の単一セグメントです。事業部を横断する異動という選択肢は、構造上ほとんど生まれません。

2. 人が増える速度が緩やか

5期で36人増、直近1年で10人増です。組織の階層が急に増えるタイプの会社ではありません。

3. 生成AIが新しい柱になりつつある

2024年1月に「ユーザーローカルChatAI」をリリースし、研究開発では「自社AIアルゴリズム拡充」「既存サービスへのAIアルゴリズム実装」「AIサービスの新規開発」の3点に注力すると記載されています。

エージェントベストの見解

「AIの会社に行きたい」という動機で応募し、入社後にずれるパターンが最も多い企業タイプです。この会社の有価証券報告書を読むと、事業の中身はSaaSの企画・開発・運用と、その販売であることがはっきり書かれています。研究開発費は175,318千円(売上高比 約3.8%)研究機関ではなく、プロダクトを売って利益を出している会社です。営業活動についても「サービスの販売を行う人員を増員するとともに、営業管理体制やカスタマーサクセス体制の強化を行い」と明記されています。つまり増えているのは研究職だけではない。もう1つ、規模の前提も確認しておくべきです。従業員112人、直近1年の増加は10人。大量採用をしている会社ではないため、募集ポジションは限定的で、1人あたりの担当範囲は広くなると考えるのが自然です。「専門領域だけを深掘りしたい」という志向の方は、入社後に想定とずれる可能性があります。逆に、プロダクトの企画から顧客対応までを一気通貫で見たい方には合う構造です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「このポジションは何人のチームですか」。2つ目、「研究開発と製品開発の線引きはどこにありますか」。3つ目、「ChatAIとUser Insightで、いま人を増やしているのはどちらですか」

向いている可能性がある人/慎重に検討したい人

向いている可能性がある人

慎重に検討したい人

選考に向けて準備しておきたい3点

1. 「1人あたり」で語れるようにする

売上4,581,996千円を112人で割ると約4,090万円。この生産性を維持したまま人を増やすには何が必要かを自分の言葉で説明できると、事業理解が伝わります。

2. 4サービスの位置づけを分けて理解する

User Insight(Webサイト)、Social Insight(SNS)、Support Chatbot(問い合わせ)、ChatAI(生成AI基盤)。**顧客の課題も購買部門も異なります。**どのサービスに関わりたいかを、理由とともに整理しておくことをおすすめします。

3. 「認知度」の課題に触れる

有価証券報告書は課題として「当社及び当社サービスの認知度やブランド力を向上させ、新規案件を獲得していくことが重要」と挙げています。**機能優位性で売ってきた会社が、次に何をすべきか。**ここに自分の経験を接続できると、志望動機の説得力が変わります。

まとめ

よくある質問

Q. ユーザーローカルの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、平均年間給与は6,528千円、平均年齢28.7歳、平均勤続年数4.5年です(2025年6月30日現在)。給与には賞与及び基準外賃金が含まれています。従業員112人全体の平均であり、職種別・等級別の内訳は開示されていません。募集ポジションごとの提示レンジは、応募時に各社の募集要項でご確認ください。

Q. どんなサービスを提供している会社ですか?

A. 有価証券報告書によると、総合デジタルマーケティングツール「User Insight」、ソーシャルメディア解析ツール「Social Insight」、問い合わせ対応支援の「Support Chatbot」、法人向け生成AIプラットフォーム「ユーザーローカルChatAI」などをSaaS形態で提供しています。事業区分はデータクラウド事業の単一セグメントです。

Q. 会社の規模はどのくらいですか?

A. 第20期の売上高は4,581,996千円、従業員数は112人〔ほか平均臨時雇用者24人〕です。5期前の第16期は売上高2,088,190千円・従業員76人でしたので、4年で売上は約2.2倍、従業員は36人の増加という推移です。総資産は9,971,332千円、純資産は8,699,226千円となっています。


※本記事は、株式会社ユーザーローカルの有価証券報告書(第20期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)