ベースフードの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
ベースフードは、完全栄養食「BASE BREAD」などを開発・販売する東証上場企業です。第9期(2025年2月期)の売上高は152億4,145万円、経常利益は1億2,385万円。4期続いた赤字から初めて黒字に転じました。従業員数は115人ですが、これとは別に臨時従業員が142人います。この記事では、有価証券報告書の数値をもとに、事業の構造・年収・選考の準備を整理します。
115人と142人
有価証券報告書(第9期)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | ベースフード株式会社(BASE FOOD, Inc.) |
| 代表者 | 代表取締役 橋本 舜 |
| 本店所在地 | 東京都目黒区中目黒五丁目25番2号 |
| 事業年度 | 第9期(2024年3月1日〜2025年2月28日) |
| 上場区分 | 東京証券取引所(証券コード2936) |
| 従業員数 | 115人(外書142人)(2025年2月28日現在) |
| 労働組合 | 結成されていない |
セグメント別の人員配置
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| 完全栄養食事業 | 94人(外書140人) |
| 全社(共通・管理部門) | 21人(外書2人) |
| 合計 | 115人(外書142人) |
臨時従業員が正社員を上回る
外書142人は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)です。115人の正社員に対し142人。しかもそのうち140人が完全栄養食事業に配置されています。製造や物流に関わる人員が含まれている構成と考えられます。
販売のチャネル
有価証券報告書には、販売チャネルとして次の内容が記載されています。
- 自社ECおよびECプラットフォームを通じた販売。越境ECは累計4地域での展開
- 卸販売:卸業者を経由してコンビニエンスストア、ドラッグストア、スポーツジム等で「BASE BREAD」「BASE Cookies」「BASE YAKISOBA」を販売
オンラインと実店舗の両方を持つ構成です。「実店舗での販売を行うことで、オンラインでリーチできなかった顧客に対して」アプローチする、という趣旨が記載されています。
5期の推移と初の黒字
主要な経営指標は、次のとおりです。
| 決算年月 | 売上高 | 経常利益又は経常損失(△) | 当期純利益又は当期純損失(△) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年2月 | 15億2,253万円 | △1億5,805万円 | △1億6,358万円 | 26.6% |
| 2022年2月 | 55億4,575万円 | △4億6,098万円 | △4億6,307万円 | 40.4% |
| 2023年2月 | 98億5,765万円 | △9億9,523万円 | △10億841万円 | 45.4% |
| 2024年2月 | 148億7,408万円 | △8億9,102万円 | △8億5,601万円 | 25.7% |
| 2025年2月 | 152億4,145万円 | +1億2,385万円 | +1億895万円 | 26.9% |
売上は5期で10倍
15億2,253万円から152億4,145万円へ。ただし第9期の伸びは前期比2.5%程度で、増収ペースは大きく鈍っています。
4期連続の赤字から黒字へ
経常損益は第7期に9億9,523万円の損失を計上した後、第8期8億9,102万円の損失を経て、第9期に1億2,385万円の黒字へ転じました。自己資本利益率は11.6%です。
キャッシュ・フローも改善した
営業活動によるキャッシュ・フローは、第8期の△6億6,590万円から第9期は**+1億3,043万円**へ転じました。投資活動によるキャッシュ・フローも+3,493万円です。現金及び現金同等物の期末残高は14億3,092万円から19億8,316万円へ増加しました。
自己資本比率は26.9%
第7期の45.4%から低下しています。純資産額は10億3,685万円です。
評判の傾向
年収・評価制度
スタートアップとしては相応の水準という声が見られます。一方、職種による差に言及する指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
柔軟な働き方への言及が見られます。商品の販売施策や生産の状況に合わせた対応があるという声もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
商品の企画から販売まで幅広く関われる点を評価する声が中心です。組織が小さく仕組みが整備の途上という指摘も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
食と健康というテーマに共感して集まった人が多いという評価が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
第9期の黒字転換は、この会社にとって大きな節目です。ただし中身を見ると、売上高は前期比2.5%程度の伸びにとどまっています。 15億円から152億円へ10倍になった成長期は終わり、伸びを緩めて収益性を確保するフェーズに入ったと読むのが自然です。この局面の会社では、求められる動き方が変わります。売上を追う仕事から、原価や販促費を管理する仕事へ、重心が移る。加えて、従業員115人に対し臨時従業員142人という構成も特徴的です。製造・物流を支える人員が事業の実行部分を担っているということであり、正社員の役割はその設計と管理に寄ると考えられます。面接では「今期の重点指標は売上か利益か」を聞いてください。答えで、自分が入る局面が具体的に見えます。
年収の実態
有価証券報告書に記載された従業員の状況は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員数 | 115人(外書142人) |
| 平均年齢 | 36.3歳 |
| 平均勤続年数 | 2.4年 |
| 平均年間給与 | 8,528千円(賞与および基準外賃金を含む) |
注記に重要な補足がある
有価証券報告書には、平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は正社員および契約社員のみで算出している旨が注記されています。外書142人の臨時従業員は、この計算に含まれていません。
平均年間給与853万円
食品メーカーの平均としては高い水準です。115人という少数の正社員で152億円の売上を扱う構造が、この数値の背景にあると考えられます。
開示されていない指標がある
同社は女性活躍推進法および育児・介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、管理職に占める女性労働者の割合や男性労働者の育児休業取得率は有価証券報告書に記載されていません。
確認しておきたいこと
- 応募職種・等級の給与レンジ
- 賞与の算定根拠と、直近の支給実績
- 配属予定が完全栄養食事業か管理部門か
- 製造・物流の現場に関わる業務が含まれるか
働き方と、モノを扱う事業という前提
ソフトウェア企業と違い、この会社が売っているのは食品です。作る、運ぶ、保管する、期限を管理する。物理的な制約が事業のあらゆる場面に関わります。
確認しておきたいのは、次の点です。
- 応募ポジションが、企画・マーケティング側か、生産・物流側か
- 製造委託先や物流拠点への訪問頻度
- 新商品の開発サイクルと、その期間の業務量
- 越境ECや卸販売に関わる場合、対象地域・チャネル
- リモートと出社の運用
1点目は重要です。115人の正社員のうち94人が完全栄養食事業に配置されています。同じ事業のなかでも、商品を企画する仕事と、それを作って届ける仕事では日々の内容が違います。
キャリアの積み上がり方
同社で積み上がるのは、自社商品を企画して市場に届ける一連の経験です。食品としての開発、栄養設計、パッケージ、EC運営、卸チャネルの開拓。D2Cから流通への展開を同じ会社で経験できる例は多くありません。
この経験は、他のD2C企業、食品メーカーの商品開発・マーケティング部門、ECプラットフォーム企業などで評価されます。越境ECの経験が得られれば、海外展開を進める企業でも通用します。
一方、115人という規模では大規模組織のマネジメント経験は積みにくくなります。また単一セグメントに近い構成のため、事業を横断する経験も限られます。
向いている人/向いていない人
食と健康のテーマに関心がある人
完全栄養食が事業の中核です。この領域の課題に関心を持てる方に向きます。
モノを扱う事業に関わりたい人
作って運んで届ける工程が事業に含まれます。物理的な制約のなかで工夫することに面白さを感じる方に合います。
収益性を作る局面に関わりたい人
4期の赤字を経て初の黒字に転じた段階です。利益を積み上げる過程に貢献したい方に機会があります。
急拡大の局面を求める人
第9期の増収率は前期比2.5%程度です。売上が倍々で伸びる局面を前提にしたい方には、状況が異なります。
整った制度のもとで働きたい人
従業員115人で、公表義務の対象外となる規模です。大企業の人事制度を前提にする方には環境が異なります。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「続けて買ってもらう仕組みをどう作るか」です。完全栄養食は、一度試して終わる商品になりやすい。健康に良いと分かっていても、毎日食べ続けるのは簡単ではありません。継続率が事業の生命線である以上、応募者にもそこへの視点が求められます。ここで「品質を高めます」とだけ答えると、弱くなります。評価されるのは、人が習慣を変えられない理由を具体的に語れることです。味に飽きる、価格が負担になる、買い足すのを忘れる。原因によって打ち手はまったく違います。準備としては、自分自身が「続けようとして続かなかった経験」を1つ選び、なぜ続かなかったかを分解して説明できるようにしておくことをおすすめします。自分の失敗を材料にできる方は、この会社では強くなります。
選考に向けた準備
選考フローについて
公開情報では、書類選考ののち複数回の面接という構成がとられているとされています。職種によっては課題が課される場合があるとされますが、内容と回数はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。
志望動機の組み立て
「なぜ食の領域か」と「なぜこの会社か」を分けます。後者では、4期の赤字を経て黒字に転じた局面を理解したうえで応募していることが伝わると強くなります。成長ストーリーだけを語る志望動機は、いまの段階の会社では噛み合いません。
職務経歴書で見られる点
ECやD2Cの経験があれば、担当した商品の売上、継続率、獲得単価を数字で書きます。食品メーカーの経験がある方は、扱った商品カテゴリと開発の関与範囲を明記してください。生産管理や物流の経験があれば、必ず記載してください。この会社では実行部分を支える重要な要素になります。
まとめ
ベースフードについて、有価証券報告書(第9期)から確認できる点を整理します。
- 東証上場(証券コード2936)。第9期の売上高は152億4,145万円、経常利益は1億2,385万円、当期純利益は1億895万円
- 4期連続の赤字から初の黒字に転換。 第7期の経常損失は9億9,523万円
- 売上高は5期で15億2,253万円から152億4,145万円へ10倍。ただし第9期の伸びは前期比2.5%程度
- 営業活動によるキャッシュ・フローは第8期の△6億6,590万円から+1億3,043万円へ転換
- 従業員数は115人(外書142人)。完全栄養食事業94人(外書140人)、全社21人(外書2人)
- 平均年齢36.3歳、平均勤続年数2.4年、平均年間給与8,528千円。いずれも正社員・契約社員のみで算出
- 自己資本比率は26.9%、純資産額は10億3,685万円
- 販売は自社EC・ECプラットフォーム(越境ECは累計4地域)と、卸業者経由のコンビニ・ドラッグストア・スポーツジム等
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 黒字になったということは、収益基盤は固まりましたか。
A. 第9期に経常利益1億2,385万円で初の黒字に転じ、営業活動によるキャッシュ・フローもプラスへ転換しました。ただし売上高の伸びは前期比2.5%程度に鈍化しており、自己資本比率も26.9%です。成長から収益性確保へ局面が移った段階と読めます。
Q. 平均年収853万円は本当ですか。
A. 有価証券報告書に記載された平均年間給与は8,528千円です。ただし正社員および契約社員のみで算出しており、外書142人の臨時従業員は含まれていません。対象は115人で、平均年齢36.3歳・平均勤続年数2.4年という構成です。
Q. どんな職種がありますか。
A. 従業員115人のうち、完全栄養食事業に94人、全社(管理部門)に21人が配置されています。商品の企画・マーケティングから生産・物流まで工程が広いため、応募ポジションの業務範囲を確認することをおすすめします。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。