DIMENSIONの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

DIMENSION 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

DIMENSION株式会社の公式サイトには「IPO 38社、M&A 66社」という実績が掲げられています。ただし同じページに但し書きがあります。この数値は同社の出自である株式会社ドリームインキュベータの実績を含む、と。ベンチャーキャピタルの実績数字は、誰の、いつからの実績なのかで意味が変わります。この会社は自らその点を明記しています。この記事では、公開情報からDIMENSION株式会社の事業と組織を整理し、応募を検討する際に何を確認すべきかまで扱います。

会社概要とドリームインキュベータからの独立

項目内容
会社名DIMENSION株式会社(DIMENSION, Inc.)
法人番号5010001202556
上場区分非上場
本店所在地〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB棟 5階
設立2019年10月1日
代表者代表取締役社長 宮宗 孝光
事業内容ベンチャーキャピタル事業、インキュベーション事業

公式サイトの会社概要には上記のとおり記載されています。加入団体として一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)のVC会員、および経済同友会会員であることも明記されています。

gBizINFO(経済産業省が運営する法人情報サイト)によると、同社は金融庁への適格機関投資家等特例業務届出者であり、事業所の被保険者数は5人と表示されています。

ミッションとして「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」を掲げています。

2021年9月30日のMBO

同社が公開したプレスリリースによると、**2021年9月30日、代表取締役社長・宮宗孝光氏によるマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、親会社であるドリームインキュベータが保有する株式を買い取りました。**これにより独立系のベンチャーキャピタルとなっています。

同じリリースでは、経営体制の強化として次の3名の参画が発表されています。

立場氏名経歴として記載されている内容
社外取締役鈴木 修元SHIFT取締役・前ミラティブCHRO
社外取締役和田 洋一元スクウェア・エニックス代表取締役社長
顧問加藤 治彦元国税庁長官・前証券保管振替機構代表取締役社長

事業会社の経営者と、公的機関の元トップ。投資の専門家だけで固めていないという点が、この体制の特徴です。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、管理報酬をもとにした固定給と、ファンドの成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

gBizINFOに表示される事業所の被保険者数は5人、公式サイトに掲載されている主要メンバーは7名です。少人数の組織である点は、働き方を考えるうえで前提になります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

事業内容としてベンチャーキャピタル事業に加えインキュベーション事業が掲げられており、3本のファンドを運営しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

2021年9月30日のMBOでドリームインキュベータから独立しました。社外取締役には事業会社の元経営者が就任しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

ベンチャーキャピタルの実績数字を見るときに、確認していただきたいことが1つあります。**「誰の、いつからの実績か」です。この会社の公式サイトには「IPO 38社、M&A 66社」と掲げられていますが、同じページに「DIMENSIONの出自である株式会社ドリームインキュベータの実績を含む」**と明記されています。つまりDIMENSION株式会社が2019年の設立以降に単独で出した数字ではありません。ここで大事なのは、これを不誠実だと読まないことです。むしろ逆で、**但し書きを自分で書いている会社は信頼できます。**書かないまま合算値だけを掲げる例もあるからです。では応募者としてどう扱うか。面接でこう聞いてください。「DIMENSION設立以降のIPOは何社ですか」。この1問で、直近のファンドがどう動いているかが分かります。加えて「1号・2号・3号それぞれの投資社数とステータス」も聞けると、なお具体的になります。実績の数字は、ベンチャーキャピタルにとって最も重要な看板です。だからこそ、その中身を分解して聞ける応募者は、業界を理解していると受け取られます。

3本のファンドと10年という時間軸

公式サイトの会社概要には、運用ファンドとして次の3本が記載されています。

そして公式サイトには、3号VCファンドが2026年設立で、2036年9月30日までという記載があります。つまり運用期間は10年です。

この10年という期間は、ベンチャーキャピタルで働くことの時間感覚を端的に示しています。2026年に入社して3号ファンドの案件を担当したとすれば、その成果が最終的に確定するのは2036年です。四半期や半期で評価される仕事とは、時間の流れ方が根本的に違います。

投資の規模については、公式サイトに1社あたり数千万円から数億円の出資、およびフォローオン出資と記載されています。シード・アーリーから、IPO前のグロースステージまでを対象とし、上場企業からのMBOやカーブアウトも含むとされます。

投資領域としては、AI、エネルギー、デジタル、インフラ、ヘルスケア、エンタメ、宇宙、セキュリティ、Deep Tech(バイオを除く)、MBO・スピンアウト企業が挙げられています。バイオを除くという但し書きが明示されている点は、投資判断の守備範囲を示す情報です。

5人という規模で3本のファンドを運営する

gBizINFOに表示される事業所の被保険者数は5人です。公式サイトに掲載されている主要メンバーは7名(CEO、GP、パートナー、ビジネスプロデューサー、マネージャー等)とされています。

この2つの数字は集計の対象と時点が異なるため一致しませんが、いずれにせよ極めて少人数であることは確かです。

この規模が働き方に与える影響は3つあります。

**1つ目は、1人が担う範囲が広いことです。**投資先の発掘、デューデリジェンス、投資実行、投資後の支援、ファンドの管理、投資家への報告。大手ファンドなら分業される業務を、少人数で回すことになります。

**2つ目は、採用の枠が構造的に小さいことです。**ファンドは運用額が増えても人員が比例して増える業態ではありません。数名の組織で欠員が出たときに募集がかかる、という頻度になると考えられます。

**3つ目は、意思決定の距離が近いことです。**代表取締役社長と同じ部屋で仕事をする規模ですので、投資判断のプロセスに関わる距離は近くなります。

なおベンチャーキャピタル事業に加えてインキュベーション事業が事業内容に掲げられている点も、業務範囲を考えるうえで押さえておきたい情報です。既存の会社に出資するだけでなく、事業の立ち上げそのものに関わる可能性があります。

事業会社の経営者を経営体制に入れている意味

MBOのリリースで発表された経営体制は、この会社の性格を示しています。

社外取締役の2名は、元SHIFT取締役・前ミラティブCHRO(鈴木修氏)と、元スクウェア・エニックス代表取締役社長(和田洋一氏)。いずれも事業会社側の経歴です。顧問の加藤治彦氏は元国税庁長官・前証券保管振替機構代表取締役社長で、公的機関と市場インフラの経歴です。

代表の宮宗孝光氏自身も、ドリームインキュベータで大企業とスタートアップの双方に関わってきた経歴とされています。

ベンチャーキャピタルの経営体制を投資の専門家だけで構成する会社もあるなかで、組織づくり(CHRO経験者)と事業経営(元社長)の視点を入れている構成です。ミッションに「人・事業・組織に向き合い」という言葉が置かれていることとも整合します。

投資先への支援が資金だけでなく、経営者の採用や組織づくりに及ぶ設計だと読めます。応募を検討される場合、この点は面接で確認する価値があります。「投資後にどこまで関与するのか」という問いです。

働き方とキャリア形成の特徴

同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、幅広いステージと領域です。

投資対象はシード・アーリーからIPO前のグロースステージまで。加えて上場企業からのMBOやカーブアウトも含まれます。領域はAI、エネルギー、デジタル、インフラ、ヘルスケア、エンタメ、宇宙、セキュリティ、Deep Tech(バイオを除く)。

シード投資とMBOでは、必要な力がまったく異なります。前者は事業がまだない段階での判断、後者は既存事業の再構築です。同じ会社の中で両方を扱う構造ですので、担当する案件によって仕事の性格が変わります。

もう1つの軸は、独立系であることです。2021年9月30日のMBOでドリームインキュベータから独立しました。事業会社の傘下にあるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)では、親会社の事業とのシナジーが投資判断の要素になることがあります。独立系ではその制約がない一方、ファンドの成績がそのまま評価になります。

3つ目の軸は、時間です。3号ファンドは2036年9月30日までとされています。10年の運用期間を前提に働くことになります。

なお、非上場のため有価証券報告書はなく、平均年間給与も正確な従業員数も公開されていません。年収は求人票と面接で確認する以外に方法がない、というのがこの業態の前提です。

向いている人/向いていない人

向いている人

幅広いステージと領域を扱いたい方

シード・アーリーからIPO前のグロースステージ、上場企業からのMBOやカーブアウトまでが対象です。

少人数で広く関わりたい方

事業所の被保険者数は5人、公式サイト掲載の主要メンバーは7名。1人が担う範囲は広くなります。

投資後の組織づくりにも関わりたい方

事業内容にインキュベーション事業が含まれ、経営体制にCHRO経験者や元事業会社社長が入っています。

向いていない人

公開情報で年収水準を確認してから応募したい方

非上場のため有価証券報告書がなく、平均年間給与は公開されていません。

バイオ領域の投資に関わりたい方

公式サイトの投資領域にはDeep Techが含まれますが、バイオは除くと明記されています。

エージェントベストの見解

ベンチャーキャピタルへの転職で、いちばん見落とされる論点をお伝えします。**「ファンドの残り期間」**です。この会社の3号ファンドは2026年設立で2036年9月30日まで。10年の運用期間です。ここから何が読めるか。ファンドには一般に、投資を実行する期間(投資期間)と、その後の育成・回収の期間があります。組成直後のファンドなら新規投資の機会が多く、後半に入ったファンドなら既存投資先の支援と回収が中心になります。**どちらの局面に入るかで、日々の仕事がまったく違う。**新規投資が中心なら、案件を探して会って判断する時間が多くなります。回収局面なら、投資先のIPO準備やM&Aの支援が中心になります。だから面接では「いま新規投資に使えるのはどのファンドか」「そのファンドの投資期間はいつまでか」を聞いてください。この2問は、ベンチャーキャピタルの実務を理解していないと出てこない質問です。そして答えを聞けば、自分が入社後に何をする時間が長いのかが具体的に見えます。加えて「次号ファンドの組成予定」まで聞けると、組織が拡大局面かどうかも読めます。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

DIMENSION株式会社は非上場のベンチャーキャピタルです(法人番号5010001202556)。公式サイトの会社概要によると、設立は2019年10月1日、代表取締役社長は宮宗孝光氏、所在地は東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB棟5階、事業内容はベンチャーキャピタル事業とインキュベーション事業です。日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)のVC会員、経済同友会会員。

運用ファンドはDIMENSION投資事業有限責任組合、同2号、同3号の3本。3号VCファンドは2026年設立で2036年9月30日までとされています。gBizINFOによると適格機関投資家等特例業務届出者で、事業所の被保険者数は5人です。

「IPO 38社、M&A 66社」という実績はドリームインキュベータの実績を含む合算値である点は、公式サイトに明記されています。応募前に押さえておきたい情報です。

志望動機で問われること

「なぜベンチャーキャピタルか」と「なぜDIMENSIONか」の2段で組み立てます。

前者については、どのステージに関わりたいのかを具体化します。シード、アーリー、グロース、そしてMBO・カーブアウトでは、判断材料も支援の内容も違います。

後者の材料は公開情報にあります。2021年9月30日のMBOでドリームインキュベータから独立したこと。社外取締役に事業会社の元経営者が就任していること。ミッションに「人・事業・組織に向き合い、まっすぐな志が報われる社会を創る」を掲げていること。ベンチャーキャピタル事業に加えインキュベーション事業を持つこと。投資領域にAI、エネルギー、インフラ、宇宙、Deep Tech(バイオを除く)が含まれること。

「人と組織に向き合う投資で、自分は何ができるか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

ベンチャーキャピタルの中途採用では、担った役割と、動かした金額・人・事業が読まれます。

投資・金融の経験がある方は、関与した案件の規模とステージ、担った工程(ソーシング、デューデリジェンス、投資実行、投資後支援、エグジット)を書きます。MBOやカーブアウトの経験があれば明記してください。

コンサルティングの経験がある方は、担当したクライアントの業種と規模、テーマ、動いた数値を書きます。同社はドリームインキュベータを出自としており、戦略と事業の両方を扱う土壌があります。

事業会社で経営企画・新規事業を担った経験がある方は、担当した事業の規模と、実行した施策、動いた数値を書きます。

人事・組織開発の経験がある方は、担当した領域と、組織を変えた経験があればその内容と結果を書きます。ミッションと経営体制から、この領域を重く見ている可能性が読めます。

起業・スタートアップでの事業立ち上げ経験がある方は、事業の内容と規模、資金調達の実績を書きます。インキュベーション事業に関わる材料になります。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

DIMENSION株式会社は、東京都港区虎ノ門の麻布台ヒルズに本店を置く非上場のベンチャーキャピタルです(法人番号5010001202556、代表取締役社長 宮宗孝光氏)。公式サイトの会社概要によると設立は2019年10月1日、事業内容はベンチャーキャピタル事業とインキュベーション事業で、DIMENSION投資事業有限責任組合・同2号・同3号の3本のファンドを運営しています。2021年9月30日にMBOを実施し、親会社であったドリームインキュベータから独立。社外取締役には元SHIFT取締役・前ミラティブCHROの鈴木修氏、元スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏、顧問には元国税庁長官・前証券保管振替機構代表取締役社長の加藤治彦氏が就任しています。公式サイトに掲げられた「IPO 38社、M&A 66社」という実績は、同社の出自であるドリームインキュベータの実績を含む合算値であることが明記されています。gBizINFOによると事業所の被保険者数は5人。少人数で3本のファンドを運営する構造が、この会社を検討するうえでの前提になります。

よくある質問

Q. DIMENSIONの年収はどのくらいですか。

A. 同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、ファンドの運用資産に対する管理報酬をもとにした固定給と、ファンドが成功した場合の成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされますが、配分の考え方は各社で異なり公開されないのが通常です。応募される場合は、求人票の想定年収を出発点に、面接で固定報酬の水準とキャリーの有無・配分の考え方を確認することをおすすめします。とくに3号ファンドは2036年9月30日までとされており、キャリーが確定するまでには長い時間がかかる点も押さえておきたい項目です。

Q. 「IPO 38社」というのはDIMENSIONの実績ですか。

A. 公式サイトには「IPO 38社、M&A 66社」(2026年4月21日時点)と掲げられていますが、同じページにこの数値はDIMENSIONの出自である株式会社ドリームインキュベータの実績を含むと明記されています。したがってDIMENSION株式会社が2019年の設立以降に単独で出した数字ではありません。但し書きを自ら明記している点は誠実な開示だと言えますが、応募を検討する立場では中身を分けて理解しておく必要があります。設立以降の実績や、1号・2号・3号それぞれの投資社数とステータスについては、選考の過程でご確認ください。

Q. ドリームインキュベータとはどういう関係ですか。

A. 同社が公開したプレスリリースによると、2021年9月30日に代表取締役社長・宮宗孝光氏によるマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、親会社であったドリームインキュベータが保有する株式を買い取りました。これにより独立系のベンチャーキャピタルとなっています。公式サイトでは、実績数値の但し書きに「DIMENSIONの出自である株式会社ドリームインキュベータ」という表現が使われており、出自としての関係が示されています。現在の資本関係や業務上の関係の詳細は公開されていないため、必要であれば選考の過程でご確認ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)