エンデバー・ユナイテッドの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

エンデバー・ユナイテッド 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/4

PEファンドの求人は、選考プロセスが公開されていないことがほとんどです。エンデバー・ユナイテッドは例外で、募集職種から選考の段階、勤務形態、福利厚生までを公式サイトに明記しています。この記事では、公式サイトで確認できる内容を軸に、この投資会社の実態と、応募にあたって押さえるべき点を整理します。

12本・約3,500億円を組成してきた独立系PE

項目内容
会社名エンデバー・ユナイテッド株式会社(Endeavour United Co., Ltd.)
設立2013年4月24日(グループ設立は2002年1月21日)
資本金80百万円
本社所在地東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 丸の内二丁目ビル6階
海外拠点シンガポール支社(71 Robinson Road, #13-113, Singapore 068895)
事業内容投資ファンドの運営
ファンド組成12本・約3,500億円
投資実行額約3,000億円
投資先企業数約90社
許認可適格機関投資家等特例業務、貸金業
加入協会一般社団法人日本プライベート・エクイティ協会

数値はいずれも公式サイトの会社概要および事業内容ページの記載によります。

2002年から続く投資の系譜

会社概要には、設立が2013年4月24日、グループ設立が2002年1月21日と併記されています。組織としての法人は2013年設立ですが、投資の系譜は2002年から続いているという整理です。

この2つの日付の使い分けは、ファンド運用会社を見るときに重要です。ファンドは10年前後の運用期間を持つため、法人の設立年より、何本のファンドを組成し、いくつ回収まで持っていったかのほうが実態を表します。

同社の場合、公表されている数字は12本・約3,500億円の組成、約3,000億円の投資実行、約90社への投資です。組成額に対して投資実行額が約86%であり、集めた資金が実際に投資に回っている割合が読み取れます。

5つのニーズに対応する

事業内容ページには、対応する状況が5つ挙げられています。

分類内容
事業承継オーナー保有株式の譲受
カーブアウト事業戦略に基づく子会社・事業部門の譲受
非公開化上場企業の既存株主持ち分の譲受
資本増強成長投資や事業再構築資金の提供
事業再生法的・私的再生でのファイナンシャルスポンサー機能

注目すべきは、事業再生が明示的に含まれている点です。法的整理や私的整理の局面でスポンサーとして入る機能は、すべてのPEファンドが持つものではありません。

投資対象の業種としては、製造業、飲食・小売、土木・建築、住宅が挙げられています。

投資姿勢が言葉で示されている

トップページには、投資先とともに汗をかくという姿勢が「和製ファンドのあり方」として示されています。誠実さを重んじ、最後まで努力を惜しまない方針が明記されています。

こうした表現は抽象的に見えますが、事業再生をカバーする会社であることと合わせて読むと、意味が具体化します。再生局面では、財務の整理だけでなく、現場に入って事業そのものを立て直す関与が必要になるためです。

公式情報から見える働き方の輪郭

以下は、公開されている情報から読み取れる範囲の整理です。同社は上場企業ではないため、従業員数や平均年収は公表されていません。

年収・評価制度

募集要項には、年収は前職年収を考慮して決定すると記載されています。具体的なレンジは示されていません。PEファンドの報酬は基本給に加えてファンドの成果に連動する部分で構成されるのが業界の一般的な設計ですが、同社の制度設計は公表されていません。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

募集要項に、原則週1回のリモートワークが記載されています。オンライン会議ツールを常時活用しており、投資先訪問は月2回の経営会議を軸とした柔軟な設計とされています。勤務地は東京都で、地方の投資先への出張があると明記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

募集職種は投資チームのヴァイスプレジデントとアナリストで、業務内容はフロントスタッフとして投資プロセス全般(案件ソーシング、ディール実行、企業価値向上、売却)を担当すると記載されています。工程を分けるのではなく、一連の流れに関わる形です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

福利厚生として、借上げ社宅、交通費全額支給、人間ドック、有給休暇積立制度が挙げられています。選考プロセスに会食が含まれている点も、組織の性格を示す情報です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

同社の選考は5段階で、公式サイトに明記されています。書類選考、一次面接・スキルチェック(オンライン)、二次面接・ケーススタディ(対面)、会食、役員面接。注目していただきたいのは4番目です。会食が選考プロセスの1段階として位置づけられている会社は、それほど多くありません。これは形式の話ではなく、判断基準の表明です。ケーススタディで技術を確認したあと、あえて食事の場を設けるということは、長時間を共にできるかどうかを見ているということです。投資先に入り込み、数年単位で関わる仕事では、これは合理的な設計です。準備としては、技術面の対策に加えて、自分の仕事観や失敗の経験を、構えずに話せる状態にしておくことをおすすめします。会食の場で用意した回答を読み上げる方は、かえって印象を損ないます。ここで見られているのは正解ではなく、素の思考です。

報酬について公表されている範囲

同社は上場企業ではないため、有価証券報告書による従業員数や平均年間給与の開示はありません。

募集要項に記載されているのは、年収は前職年収を考慮して決定するという方針です。金額のレンジは示されていません。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳としています。募集対象として想定されている経歴(M&Aアドバイザリー、戦略コンサルティング、FAS、総合商社の事業投資部門)は、いずれもこの職種区分に近い水準の方が多い領域です。

福利厚生として公表されているのは、借上げ社宅、交通費全額支給、人間ドック、有給休暇積立制度です。借上げ社宅が明記されている点は、実質的な処遇として押さえておく価値があります。

なお、PEファンドの報酬は基本給とファンドの成果に連動する部分で構成されるのが業界の一般的な設計です。同社がどのような制度を採っているかは公表されていないため、選考の過程でご確認ください。

丸の内の本社と、投資先という現場

本社は東京都千代田区丸の内二丁目5番1号、丸の内二丁目ビル6階です。海外拠点としてシンガポール支社があります。

働き方については、募集要項に具体的な記載があります。勤務地は東京都で、地方の投資先への出張があります。原則週1回のリモートワークが認められ、オンライン会議ツールを常時活用しているとされています。投資先訪問は月2回の経営会議を軸とした柔軟な設計です。

この記載から読み取れるのは、投資先への関与が定期的であり、かつ常駐までは求めていない設計だということです。月2回の経営会議を軸に据えるという表現は、関与の頻度を具体的に示しています。

投資対象として製造業、飲食・小売、土木・建築、住宅が挙げられていることを踏まえると、投資先が地方に所在する可能性は十分にあります。出張が発生する前提で考えるのが実態に近いと思われます。

投資プロセス全般に関われる

同社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。

第一に、工程を分けない関わり方です。 募集要項には、フロントスタッフとして投資プロセス全般(案件ソーシング、ディール実行、企業価値向上、売却)を担当すると明記されています。ソーシングだけ、エグゼキューションだけという分担ではありません。投資から回収までの一連を経験できます。

第二に、事業再生が守備範囲に入っています。 対応する状況として、法的・私的再生におけるファイナンシャルスポンサー機能が挙げられています。通常のバイアウトとは要求される能力が異なる領域であり、ここを経験できる会社は限られます。

第三に、投資本数が積み上がっています。 12本のファンド組成、約3,000億円の投資実行、約90社への投資という実績があります。2002年から続く系譜のなかで、複数の景気局面を経験してきた組織です。

向いている人/向いていない人

向いている人

投資プロセスの全体に関わりたい方

募集要項に、ソーシングから売却までを担当すると明記されています。工程が細分化された環境で一部だけを担当することに物足りなさを感じている方に接続します。

事業再生に関心がある方

法的・私的再生でのファイナンシャルスポンサー機能が事業内容に含まれています。順調な会社の成長支援だけでなく、立て直しの局面に関わりたい方には希少な環境です。

M&Aや戦略の実務経験がある方

募集要項では、応募資格としてPE業界・投資業務への強い関心に加えて、M&Aアドバイザリー、戦略コンサルティング、FAS、総合商社の事業投資部門といった経歴が想定されています。該当する方は接続しやすい構造です。

向いていない人

東京から動きたくない方

勤務地は東京都ですが、地方の投資先への出張があると明記されています。投資対象に製造業や土木・建築が含まれることを踏まえると、移動は前提です。

報酬レンジを事前に確定させたい方

年収は前職年収を考慮して決定するとされており、具体的なレンジは公表されていません。金額を先に固めたい方には、判断材料が少ない状態からの応募になります。

エージェントベストの見解

公表数値の読み方をひとつお伝えします。同社は、ファンド組成12本・約3,500億円、投資実行約3,000億円、投資先約90社と公表しています。ここから2つのことが分かります。ひとつは、組成額に対する投資実行額の比率が約86%であること。集めた資金を使い切る方向で運用してきたということです。もうひとつは、投資1社あたりの平均が約33億円になること。これは大型バイアウトの水準ではなく、中堅企業を対象とした規模感です。PEファンドを比較するとき、AUMの大きさだけを見る方が多いのですが、それでは仕事の中身が分かりません。1社あたりの投資規模が分かると、担当する案件のサイズが見えます。33億円規模の案件を年に数件回す仕事と、数百億円の案件を数年に1件担当する仕事は、まったく別物です。併願先を比較する際は、AUMではなく、投資本数と投資社数から1件あたりの規模を割り出してみてください。

5段階の選考にどう備えるか

選考プロセスが公開されている

募集要項には、選考が5段階で示されています。

  1. 書類選考
  2. 一次面接・スキルチェック(オンライン)
  3. 二次面接・ケーススタディ(対面)
  4. 会食
  5. 役員面接

技術の確認が2段階に分かれている点が特徴です。一次でスキルチェック、二次でケーススタディという構成であり、それぞれ問われる内容が異なると考えるのが自然です。

志望動機で問われること

「なぜPEか」と「なぜエンデバー・ユナイテッドか」の2段で組み立てます。

後者について、この会社は材料が明確です。事業再生を守備範囲に含んでいること。投資プロセス全般を担当する体制であること。2002年から続く系譜のなかで12本のファンドを組成してきたこと。投資対象が製造業、飲食・小売、土木・建築、住宅であること。投資先とともに汗をかくという姿勢を掲げていること。

とくに事業再生と、投資先への関与の深さは、この会社を選ぶ理由として語りやすい材料です。

職務経歴書で見られるポイント

応募資格として想定されている経歴が明示されているため、書類はその線に沿って組み立てます。

M&Aアドバイザリー出身の方は、担当案件の役割と規模を具体的に書きます。ソーシングから関与したのか、実行フェーズからかを明示すると、投資プロセス全般を担当する体制との接続が見えます。

戦略コンサルティングやFAS出身の方は、提言だけでなく実行に関与した経験を前面に出します。企業価値向上のフェーズに直結する材料です。

総合商社の事業投資部門出身の方は、投資後の関与を具体的に書きます。取締役として送り込まれた経験や、事業計画の策定に関わった経験は、そのまま評価対象になります。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

エンデバー・ユナイテッドは、2013年4月24日設立(グループ設立は2002年1月21日)、東京都千代田区丸の内に本社を置く独立系のプライベートエクイティ投資会社です。公式サイトによると、これまで12本・約3,500億円のファンドを組成し、約3,000億円を投資実行、約90社に投資してきました。対応する状況として、事業承継、カーブアウト、非公開化、資本増強、事業再生の5つが挙げられており、投資対象の業種は製造業、飲食・小売、土木・建築、住宅です。募集は投資チームのヴァイスプレジデントとアナリストで、選考は書類、一次面接・スキルチェック、二次面接・ケーススタディ、会食、役員面接の5段階。勤務地は東京都で、原則週1回のリモートワークと地方投資先への出張が明記されています。

よくある質問

Q. エンデバー・ユナイテッドの年収はどのくらいですか。

A. 具体的な金額は公表されていません。同社は上場企業ではないため、有価証券報告書による平均年間給与の開示もありません。募集要項に記載されているのは、年収は前職年収を考慮して決定するという方針です。福利厚生として、借上げ社宅、交通費全額支給、人間ドック、有給休暇積立制度が挙げられています。参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)としています。実額は選考の過程でご確認ください。

Q. 選考プロセスはどうなっていますか。

A. 公式サイトの募集要項によると、書類選考、一次面接・スキルチェック(オンライン)、二次面接・ケーススタディ(対面)、会食、役員面接の5段階です。技術面の確認が一次と二次に分かれていること、会食が選考の1段階として位置づけられていることが特徴です。募集職種は投資チームのヴァイスプレジデントとアナリストで、応募資格としてPE業界・投資業務への強い関心と、M&Aアドバイザリー、戦略コンサルティング、FAS、総合商社の事業投資部門といった専門性が想定されています。最新の内容は公式サイトでご確認ください。

Q. どのような投資をしている会社ですか。

A. 公式サイトによると、対応する状況は5つあります。事業承継(オーナー保有株式の譲受)、カーブアウト(子会社・事業部門の譲受)、非公開化(上場企業の既存株主持ち分の譲受)、資本増強(成長投資や事業再構築資金の提供)、事業再生(法的・私的再生でのファイナンシャルスポンサー機能)です。投資対象の業種としては、製造業、飲食・小売、土木・建築、住宅が挙げられています。実績としては、12本・約3,500億円のファンド組成、約3,000億円の投資実行、約90社への投資が公表されています。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/4 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)