fundbookの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

fundbook 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/4

fundbookは2017年設立のM&A仲介会社です。M&A仲介の報酬といえば固定給を抑えてインセンティブで稼ぐ設計が一般的ですが、同社は「固定給が最大1,200万円まで昇給する」という仕組みを公式に示しています。同業他社と比べたとき、この設計は明確な違いになります。この記事では、公式に開示されている情報を軸に、報酬と育成の構造を整理します。

2017年設立・アドバイザー100名超の仲介

項目内容
会社名株式会社fundbook(fundbook, Inc.)
上場区分非上場
設立2017年8月7日
資本金20億円(資本剰余金含む)
本社所在地東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25F
西日本支社大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー13F
事業内容M&A仲介事業(中小企業庁 M&A支援機関登録制度 登録企業)
加入団体一般社団法人M&A支援機関協会
認証MSA認証、ISMS認証

登録制度と業界団体の両方に入っている

会社概要には、中小企業庁のM&A支援機関登録制度の登録企業であること、一般社団法人M&A支援機関協会に加入していることが示されています。加えて、MSA認証とISMS認証を取得している旨も記載されています。

M&A仲介は、譲渡側と譲受側の双方に関わる構造上、利益相反の扱いが常に論点になります。近年は新規参入が増え、サービス品質のばらつきも指摘されるようになりました。中小企業庁が「中小M&Aガイドライン」を整備し、登録制度を設けているのはこうした背景によるものです。

登録制度と業界団体の両方に名を連ねているということは、その枠組みの中で事業を行う立場を選んでいるということです。ISMS認証(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得している点も、企業の機密情報を扱う業態としては確認しておく価値があります。

100名以上のアドバイザーと業界特化チーム

採用ページによると、同社には100名以上のアドバイザーが在籍し、業界特化型の専門チームを組織しています。

2024年4月に公表された中途採用計画では、2024年度(2024年4月から2025年3月)中にアドバイザーの中途採用計画数を100名程度とし、年間を通じて応募を受け付ける通年採用を実施する旨が示されています。

すでに100名以上が在籍している組織で、さらに100名規模の採用を計画するという内容です。事業規模の拡大に伴う増員という位置づけが示されています。

自社開発のプラットフォームを持っている

M&Aアドバイザーの職務内容として、自社開発のM&Aマッチングプラットフォームや独自データベースを活用し、受託案件のマッチング先の選定および提案の一連の業務を担当する旨が示されています。

加えて、顧客開拓、企業価値評価、M&A手法の策定・考案、譲渡先/譲受先のマッチング、条件調整、クロージング(成約)までを一気通貫で担当するとされています。

この「一気通貫」という表現が、この会社の働き方を理解する鍵になります。工程を分業するのではなく、案件を最初から最後まで同じ人が担う設計です。

公開されている情報から読み取れる傾向

以下は、公開されている情報から読み取れる範囲の傾向です。

年収・評価制度

採用ページでは、成果に基づいた社員への還元を重視し、業界でも高水準のインセンティブ率を設計しており、初成約時から高い報酬が期待できる旨が示されています。加えて、KPI/KGIの達成等によりアドバイザーの固定給が最大1,200万円まで昇給する旨も明記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

M&A仲介は成約時の手数料が収益源であるため、案件の局面によって稼働が変動する構造です。同社は自社開発のマッチングプラットフォームと独自データベースを活用しており、探索の工程では効率化が図られていると考えられます。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

採用ページでは、十分な研修がないまま業務が始まる仲介会社もある中、同社には体系的な研修制度があり、入社後に営業だけでなく財務・法務の研修も行い、その後は成約実績のあるアドバイザーのもとでOJTを行う旨が示されています。育成に投資する姿勢が明示されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

業界特化型の専門チームを組織している旨、そして案件を一気通貫で担当する旨が示されています。チームで知見を共有しながら、個人が案件全体に責任を持つ構造だと考えられます。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

M&A仲介の報酬設計を比べるとき、見るべきは「固定給がどう動くか」です。この業界の一般的な設計は、固定給を低く抑えてインセンティブで大きく稼ぐ形です。実際、未経験者の基本給を360万円と公表している仲介会社もあります。ところがfundbookは、KPI/KGIの達成等によりアドバイザーの固定給が最大1,200万円まで昇給すると公式に示しています。これは方向が逆です。成約という結果だけでなく、その手前のプロセス指標で固定部分が上がる設計だということになります。何が違うかというと、成約がなかった年の収入が変わります。固定給が上がった状態であれば、案件の巡り合わせが悪い年でも生活が崩れません。仲介への転職で最も多い失敗は、成約できない期間に精神的に追い詰められることです。報酬の上限ではなく、この「支え」の部分を比較してください。

固定給が最大1,200万円まで上がる設計

同社は非上場のため、有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。ただし採用ページに報酬制度の考え方が示されています。

公式に示されているのは次の2点です。ひとつは、成果に基づいた社員への還元を重視し、業界でも高水準のインセンティブ率を設計しており、初成約時から高い報酬が期待できること。もうひとつは、KPI/KGIの達成等によりアドバイザーの固定給が最大1,200万円まで昇給することです。

固定給とインセンティブの両輪で設計されている構造です。多くの仲介会社が固定給を抑える中で、固定部分が段階的に上がる仕組みを明示している点は、他社と比較する際の材料になります。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)としていますが、これは職種全体の統計であり仲介の水準を示すものではありません。

実際の条件は、入社時の固定給とインセンティブの計算方法、そして固定給が上がるKPI/KGIの内容によって決まります。選考の過程でこの3点を確認するのが確実です。

虎ノ門と梅田の2拠点

会社概要によると、本社は東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25F、西日本支社は大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー13Fです。

拠点は東京と大阪の2ヵ所ですが、M&A支援の実績エリアは全国に広がっています。事業承継のニーズは地方の中堅・中小企業に多く存在するため、移動を伴う業務になります。

働き方については、自社開発のM&Aマッチングプラットフォームと独自データベースが業務に組み込まれている点が特徴です。マッチング先の選定という、従来は手作業だった工程が効率化されている構造だと考えられます。

ただし顧客開拓からクロージングまでを一気通貫で担当する設計であるため、案件が複数並行すると負荷は積み上がります。案件のフェーズと本数によって稼働が変動する点は、仲介各社に共通します。

財務・法務まで含む研修体系

同社の育成方針は、採用ページで明確に述べられています。

十分な研修がないまま業務がスタートする仲介会社もある中、同社では体系的な研修制度があり、入社後には営業だけでなく財務・法務の研修も行い、その後は成約実績のあるアドバイザーのもとでOJTを行う旨が示されています。

M&A仲介の仕事には、営業の力と専門知識の両方が要ります。譲渡側のオーナーから信頼を得るのは営業の技術ですが、企業価値を評価し、スキームを設計し、契約を進めるには財務と法務の知識が欠かせません。研修に財務・法務が含まれていることは、この両輪を前提にした設計だと読めます。

キャリアの選択肢としては、M&Aアドバイザーのほか、企業評価部(アナリスト)といった職種も募集されています。アドバイザー一本ではない道が組織内に存在します。

向いている人/向いていない人

向いている人

案件を通しで担当したい方

顧客開拓、企業価値評価、M&A手法の策定、マッチング、条件調整、クロージングまでを一気通貫で担当する設計です。工程を切り出さず、案件全体に責任を持ちたい方に接続します。

研修を受けてから立ち上がりたい方

営業に加えて財務・法務の研修が用意され、その後は成約実績のあるアドバイザーのもとでOJTという流れが公式に示されています。段階を踏んで力をつけたい方に向きます。

固定給の支えを重視する方

KPI/KGIの達成等により固定給が最大1,200万円まで昇給する設計です。成果報酬一本ではなく、固定部分も伸びる構造を望む方に接続します。

向いていない人

専門工程に特化したい方

一気通貫で担当する設計であるため、バリュエーションだけ、契約実務だけ、といった働き方にはなりません。専門工程を深めたい場合は、FASや監査法人のほうが接続します。

営業活動を避けたい方

職務内容に顧客開拓が含まれます。譲渡を検討するオーナー企業を見つけるところから始まる仕事であり、営業の比重は小さくありません。

エージェントベストの見解

「一気通貫」という言葉を、良い面だけで受け取らないでください。fundbookの職務内容には、顧客開拓、企業価値評価、M&A手法の策定・考案、マッチング、条件調整、クロージングまでを一気通貫で担当すると明記されています。案件の全体を見られるのは確かに魅力です。ただし裏を返せば、営業も、財務分析も、契約交渉も、全部自分でやるということです。営業は得意だが数字は苦手、あるいはその逆、という方は、苦手な側を放置できません。だからこそ同社は営業だけでなく財務・法務の研修を用意しているのだと読めます。応募前に自問すべきは、自分の弱い側を学び直す気があるかどうかです。面談で伺っていると、仲介で伸び悩む方の多くは、得意な工程だけに時間を使ってしまっています。一気通貫の会社では、それが直接成果に響きます。

通年採用という運用への備え

採用の考え方

2024年4月に公表された中途採用計画では、2024年度中にアドバイザーの中途採用計画数を100名程度とし、年間を通じて応募を受け付ける通年採用を実施する旨が示されています。事業規模の拡大に伴う推進という位置づけです。

募集職種としては、M&Aアドバイザー(中途)、企業評価部(アナリスト)(中途)、新卒採用のM&Aアドバイザー職などが公開されています。

選考プロセスの具体的なステップは公開されていないため、応募時の案内をご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜM&A仲介か」と「なぜfundbookか」の2段で組み立てます。

前者では、仲介という業態の理解が問われます。譲渡側と譲受側の双方に関わる仲介と、片側につくFAでは、利益相反の扱いが構造的に異なります。同社が中小企業庁のM&A支援機関登録制度の登録企業であり、一般社団法人M&A支援機関協会に加入していることに触れられると、業界の枠組みを理解していることが伝わります。

後者について、この会社は差別化の材料が明確です。自社開発のM&Aマッチングプラットフォームと独自データベースを持つこと。営業だけでなく財務・法務を含む体系的な研修があること。KPI/KGIにより固定給が最大1,200万円まで昇給する設計であること。いずれも公式に確認できます。

職務経歴書で見られるポイント

一気通貫で担当する設計であるため、書類では営業と専門性の両面が読まれます。

営業経験がある方は、新規開拓の実績を具体的に書きます。アプローチした企業の規模、獲得したアポイントの数、成約に至った件数、そして経営者や決裁者と直接やり取りした経験を明示します。

金融機関出身の方は、融資や事業承継の相談を通じてオーナー経営者と関係を築いた経験が接続します。

会計・財務の経験がある方は、企業価値評価や財務分析の実務経験を示しつつ、顧客との関係構築の経験も併せて書く構成にします。研修に財務・法務が含まれる会社ですが、それは「知識がなくても入れる」という意味であって、「知識があっても評価されない」という意味ではありません。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

fundbookは、2017年8月7日設立、資本金20億円(資本剰余金含む)のM&A仲介会社です。本社は東京都港区虎ノ門、西日本支社は大阪市北区梅田にあります。中小企業庁のM&A支援機関登録制度の登録企業であり、一般社団法人M&A支援機関協会に加入、MSA認証とISMS認証も取得しています。100名以上のアドバイザーが在籍し、業界特化型の専門チームを組織しています。M&Aアドバイザーは、自社開発のマッチングプラットフォームと独自データベースを活用しながら、顧客開拓から企業価値評価、マッチング、条件調整、クロージングまでを一気通貫で担当します。報酬は、業界でも高水準のインセンティブ率に加えて、KPI/KGIの達成等により固定給が最大1,200万円まで昇給する設計です。応募にあたっては、一気通貫という設計が自分に合うかを見極めることが要点になります。

よくある質問

Q. fundbookの年収はどのくらいですか。

A. 非上場のため有価証券報告書による平均年間給与の開示はありませんが、採用ページに報酬の考え方が示されています。成果に基づいた還元を重視し、業界でも高水準のインセンティブ率を設計しており、初成約時から高い報酬が期待できる旨、そしてKPI/KGIの達成等によりアドバイザーの固定給が最大1,200万円まで昇給する旨が明記されています。固定給とインセンティブの両輪で構成される設計です。実際の条件は入社時の固定給とインセンティブの計算方法によって決まるため、選考の過程でご確認ください。

Q. 未経験でもM&A仲介はできますか。

A. 採用ページでは、十分な研修がないまま業務がスタートする仲介会社もある中、同社には体系的な研修制度があり、入社後に営業だけでなく財務・法務の研修も行い、その後は成約実績のあるアドバイザーのもとでOJTを行う旨が示されています。2024年度には中途採用計画数をアドバイザー100名程度とし、通年採用を実施する旨も公表されています。応募条件は必ず最新の募集要項でご確認ください。

Q. どんな仕事を担当しますか。

A. M&Aアドバイザーの職務内容として、自社開発のM&Aマッチングプラットフォームや独自データベースを活用し、受託案件のマッチング先の選定および提案の一連の業務を担当する旨が示されています。加えて、顧客開拓、企業価値評価、M&A手法の策定・考案、譲渡先/譲受先のマッチング、条件調整、クロージング(成約)までを一気通貫で担当するとされています。工程を分業せず、案件全体を同じ担当者が見る設計です。このほか企業評価部(アナリスト)の募集もあります。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/4 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)