インテージの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
「インテージ」で検索して応募を考えている方に、最初に押さえていただきたい事実が2つあります。上場している会社の商号は株式会社インテージホールディングスで、その提出会社の従業員は71名。連結の3,309名とは別物です。そしてこの会社は、2023年10月のTOBによりNTTドコモの子会社になっています。この記事では、有価証券報告書をもとに事業構造・年収・働き方を整理し、選考で何を準備すべきかまで扱います。
会社概要とマーケティングリサーチという事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社インテージホールディングス |
| 上場区分 | 東証プライム(証券コード4326) |
| 決算期 | 6月 |
| 従業員数 | 連結3,309名(外381名)/提出会社71名(2025年6月30日現在) |
| 報告セグメント | マーケティング支援(消費財・サービス)/マーケティング支援(ヘルスケア)/ビジネスインテリジェンス |
連結会社の従業員数の内訳は次のとおりです。
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| マーケティング支援(消費財・サービス) | 2,066名(外196名) |
| マーケティング支援(ヘルスケア) | 405名(外10名) |
| ビジネスインテリジェンス | 649名(外162名) |
| 全社(共通) | 189名(外13名) |
| 合計 | 3,309名(外381名) |
提出会社の71名は、すべて全社(共通)に区分されています。特定のセグメントに区分できない管理部門に所属する人員です。
3つのセグメントの性格
**マーケティング支援(消費財・サービス)**は2,066名と最大です。消費財やサービスを扱う企業に対して、消費者の購買や意識に関する調査データを提供する領域だと読めます。
**マーケティング支援(ヘルスケア)**は405名。医薬品や医療機器といった領域は、規制と専門性の面で消費財とは異なります。別セグメントとして開示されているのは、この違いを反映したものだと考えられます。
ビジネスインテリジェンスは649名。データの分析や、それを支える仕組みの提供にあたる領域です。
いずれも「データを集めて、意味づけて、企業の意思決定に使ってもらう」という点で共通しています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,969千円、平均年齢48.6歳、平均勤続年数14.4年です。ただし提出会社71名は管理部門の人員であり、事業会社の水準を示すものではありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
有価証券報告書には、当社グループに「インテージグループ労働組合」があると記載されています。同組合はいずれの上部団体にも加盟しておらず、労使間の問題は労働協約の定めるところに従い解決されているとされています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
セグメントが消費財・サービス、ヘルスケア、ビジネスインテリジェンスに分かれており、担当領域によって扱うデータと顧客が変わるという声が見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
提出会社の平均勤続年数は14.4年、平均年齢は48.6歳です。持株会社の管理部門という性格を反映した構成で、長く在籍する層が中心だと読めます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
提出会社の平均勤続年数14.4年という数字を見てください。同時期に見た他のIT・コンサル系の会社では3〜5年が多い中、この長さは目立ちます。ただし読み方に注意が必要です。この71名は持株会社の管理部門であり、事業会社の人員ではありません。持株会社の管理部門には、グループを長く見てきたベテランが集まりやすい。平均年齢48.6歳という数字もそれを裏づけます。つまり14.4年という数字は「インテージグループは定着率が高い」ことの証明にはなりません。連結3,309名の勤続年数は開示されていないためです。この会社を検討されるなら、応募先の事業会社について、面接で「配属予定の部署の平均勤続年数」を聞いてください。持株会社の数字を組織全体の性格として受け取るのは、判断を誤るもとになります。
NTTドコモの子会社であるという事実
同社は2023年10月にNTTドコモによる公開買付け(TOB)が成立し、同社の子会社となっています。上場は維持されており、東証プライムで取引が続いています。
この構造は、応募を検討する立場から見て2つの意味を持ちます。
**1つ目は事業の方向性です。**通信事業者が持つデータと、マーケティングリサーチのデータは、組み合わせることで新しい価値が生まれる可能性があります。実際、2024年4月にはNTTドコモからドコモ・インサイトマーケティングの株式を取得し完全子会社化することが公表されました。グループ内の再編が進んでいます。
**2つ目は意思決定の構造です。**親会社を持つ上場企業では、経営の方針に親会社の意向が影響し得ます。いわゆる親子上場の状態にあるため、資本関係が今後変わる可能性も考慮に入れておきたいところです。
なお2026年8月には連結子会社3社を吸収合併する方針が公表されており、グループの整理が続いていることがうかがえます。
持株会社71名という人員構成
有価証券報告書の提出会社の状況(2025年6月30日現在)です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 従業員数 | 71名 |
| 平均年齢 | 48.6歳 |
| 平均勤続年数 | 14.4年 |
| 平均年間給与 | 8,969千円 |
平均年間給与は賞与および基準外賃金を含みます。セグメント別では全社(共通)71名のみで、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属する人員とされています。
連結3,309名に対して提出会社71名ですので、98%近くが事業会社側にいる計算です。マーケティングリサーチの実務、ヘルスケア領域の調査、データ分析は、いずれも子会社が担っています。
応募する立場から見ると、雇用される法人がどこかによって条件が変わります。募集の掲載元を確認する必要があります。
働き方とキャリア形成の特徴
同社グループでのキャリアを考えるうえで軸になるのは、扱う対象がデータであることです。
マーケティングリサーチの仕事は、調査を設計し、データを集め、分析して、顧客企業の意思決定に使える形にすることです。統計の知識、業界の理解、そして結果を説明する力の組み合わせが求められます。
セグメントによって求められるものも変わります。消費財・サービスの領域では、購買データや消費者の意識調査が中心になります。ヘルスケアの領域では、医薬品や医療に関する規制と専門用語の理解が前提になります。ビジネスインテリジェンスの領域では、データを扱う技術の比重が高くなります。
もう1つの軸は、NTTドコモの子会社であるという構造です。通信のデータとマーケティングのデータをどう組み合わせるかは、今後の事業の方向を左右する論点になり得ます。
向いている人/向いていない人
向いている人
データから意味を引き出したい方
調査の設計から分析、顧客への説明までが仕事です。数字を扱う力と説明する力の両方が要ります。
特定の業界に詳しくなりたい方
消費財・サービス、ヘルスケアとセグメントが分かれています。業界に応じた知識が積み上がります。
長く続いた組織で働きたい方
グループには労働組合があり、提出会社の平均勤続年数は14.4年です。制度が整った環境だと考えられます。
向いていない人
持株会社の数値を自分の条件と考える方
提出会社の平均年間給与8,969千円は、管理部門71名のものです。事業会社の水準ではありません。
親会社の存在を気にせず働きたい方
2023年10月のTOBによりNTTドコモの子会社となっています。グループ内の再編も続いています。
エージェントベストの見解
マーケティングリサーチ業界を志望される方に、必ず整理していただくことがあります。「調査をする側」と「調査を使う側」のどちらになりたいのか、です。この会社は前者、つまり調査データを提供する側です。顧客である消費財メーカーや製薬会社の意思決定を、データで支える立場になります。何が違うか。自分で商品を作り、自分で決める仕事ではありません。顧客の課題を聞き、適切な調査を設計し、結果を届ける。意思決定するのは顧客です。ここにやりがいを感じる方には向きますが、「自分が事業を動かしたい」という方には物足りない可能性があります。志望動機を組むときは、「データが好き」の一段先、「他社の意思決定を支える立場で何がしたいのか」まで言語化してください。この一段があるだけで、面接での説得力が変わります。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
まず応募先が株式会社インテージホールディングス(持株会社)なのか、事業会社なのかを確認してください。有価証券報告書によると、提出会社の従業員は71名で、すべて全社(共通)に区分されています。連結3,309名の大半は事業会社側にいます。
有価証券報告書に記載されている数値は、提出会社が従業員71名・平均年間給与8,969千円・平均年齢48.6歳・平均勤続年数14.4年、連結が3,309名です。事業会社の給与水準は開示されていないため、提示レンジは選考の過程でご確認ください。
選考フローは職種によって異なり、時期によっても変動します。最新の内容は公式の採用サイトでご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜマーケティングリサーチか」と「なぜインテージグループか」の2段で組み立てます。
前者については、調査のどの工程に関わりたいのかを具体化します。調査の設計、データの収集、分析、顧客への提案と、工程は分かれています。
後者の材料は有価証券報告書にあります。セグメントがマーケティング支援(消費財・サービス)2,066名、マーケティング支援(ヘルスケア)405名、ビジネスインテリジェンス649名に分かれていること。連結3,309名という規模。2023年10月のTOBによりNTTドコモの子会社となったこと。グループ内で子会社の再編が進んでいること。
「通信事業者の傘下に入ったことでデータの可能性がどう広がるか」に自分の考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。
職務経歴書で見られるポイント
データを扱う会社の中途採用では、担当した領域と動かした数値が読まれます。
マーケティングリサーチの経験がある方は、担当した調査の種類と規模(サンプル数、実施回数)、顧客の業種を書きます。この経験はこの会社では直接の武器になります。
データ分析の経験がある方は、扱ったデータの種類と規模、使用した手法、分析結果が何の意思決定に使われたかを書きます。
マーケティングの経験がある方は、担当した商材と、調査データをどう活用したかを書きます。調査を発注する側の経験は、顧客の立場を理解している点で評価されます。
ヘルスケア領域の経験がある方は、扱った製品の種別と、対応した規制を書きます。ヘルスケアが独立したセグメントである会社では、この経験が効きます。
エンジニアリングの経験がある方は、扱ったデータ基盤の規模と、分析基盤の構築経験があれば明記します。
いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。
まとめ
株式会社インテージホールディングスは東証プライム上場(証券コード4326)、決算期は6月です。有価証券報告書(第53期・2025年6月期)によると、従業員数は連結3,309名(外381名)、提出会社71名。連結の内訳はマーケティング支援(消費財・サービス)2,066名、マーケティング支援(ヘルスケア)405名、ビジネスインテリジェンス649名、全社189名です。提出会社の71名はすべて全社(共通)に区分される管理部門の人員で、平均年間給与8,969千円、平均年齢48.6歳、平均勤続年数14.4年。事業会社の水準ではありません。またグループには「インテージグループ労働組合」があります。同社は2023年10月のTOBによりNTTドコモの子会社となっており、グループ内の再編も続いています。応募前に雇用される法人を確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. インテージの年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第53期・2025年6月期)によると、提出会社である株式会社インテージホールディングスの平均年間給与は8,969千円、平均年齢48.6歳、平均勤続年数14.4年、従業員数71名です。ただしこの71名はすべて全社(共通)に区分される管理部門の人員で、連結3,309名の大半は事業会社側にいます。事業会社の給与水準は開示されていません。持株会社の数値を組織全体の水準として受け取らないようご注意ください。提示レンジは選考の過程でご確認ください。
Q. NTTドコモの子会社というのは本当ですか。
A. 同社は2023年10月にNTTドコモによる公開買付け(TOB)が成立し、同社の子会社となっています。上場は維持されており、東証プライムで取引が続いています。2024年4月にはNTTドコモからドコモ・インサイトマーケティングの株式を取得し完全子会社化することが公表されました。また2026年8月には連結子会社3社を吸収合併する方針が公表されており、グループの再編が続いています。親会社を持つ上場企業では経営方針に親会社の意向が影響し得るため、この構造は押さえておきたい論点です。
Q. どのセグメントに配属されますか。
A. 有価証券報告書によると、連結の従業員はマーケティング支援(消費財・サービス)2,066名、マーケティング支援(ヘルスケア)405名、ビジネスインテリジェンス649名、全社(共通)189名に分かれています。一方、提出会社の71名はすべて全社(共通)です。つまり事業に関わる人員は子会社側にいます。配属の決め方は公開されていないため、応募前に募集の掲載元がどの法人かを確認し、面接で配属予定のセグメントを確認することをおすすめします。消費財とヘルスケアでは扱う知識も規制も異なります。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。