三菱UFJ銀行の評判|年収・働き方・選考対策まで解説

三菱UFJ銀行 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/6

三菱UFJ銀行は上場していませんが、自ら有価証券報告書を提出しています。2026年3月期を見ると、当行単体の従業員31,691人のうちグローバルコマーシャルバンキング部門は4人です。同じ部門は三菱UFJフィナンシャル・グループの連結では73,850人。この差が何を意味するのかを、有報から整理します。

連結経常利益は5期で約2.64倍

年度決算年月連結経常収益連結経常利益親会社株主に帰属する当期純利益連結自己資本利益率
2021年度2022年3月4,050,858百万円824,838百万円503,001百万円4.20%
2022年度2023年3月6,629,819百万円286,969百万円602,034百万円5.11%
2023年度2024年3月8,484,706百万円1,350,277百万円944,728百万円7.55%
2024年度2025年3月9,707,408百万円1,756,511百万円1,231,880百万円9.15%
2025年度2026年3月10,401,629百万円2,174,869百万円1,536,255百万円10.78%

連結経常利益は824,838百万円から2,174,869百万円へ、5期で約2.64倍になりました。親会社株主に帰属する当期純利益も503,001百万円から1,536,255百万円へ約3.05倍です。

ただし一直線ではありません。2022年度の連結経常利益は286,969百万円まで落ちています。前年度の824,838百万円から約65.2%減という水準です。この期を底に、3期連続で回復してきました。

連結自己資本利益率は4.20%から10.78%へ上がっています。連結自己資本比率は4.20%、連結総資産額は353,386,940百万円、連結純資産額は15,641,863百万円です。

持株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループと比べると、位置関係が分かります。

項目三菱UFJフィナンシャル・グループ(連結)三菱UFJ銀行(連結)比率
連結経常収益14,620,843百万円10,401,629百万円約71.1%
連結経常利益3,410,192百万円2,174,869百万円約63.8%
親会社株主に帰属する当期純利益2,427,229百万円1,536,255百万円約63.3%
連結総資産額431,731,548百万円353,386,940百万円約81.9%
従業員数161,576人

いずれも2026年3月期です。利益では約63%、総資産では約82%を銀行グループが占めます。残りは信託銀行、証券、その他のグループ会社が担っています。

海外商業銀行部門は、当行単体では4人

有価証券報告書には、当行単体の部門別従業員数が載っています。2026年3月31日現在の数値です。

部門従業員数臨時従業員の平均人数(外数)
法人・ウェルスマネジメント部門12,237人4,594人
その他部門8,986人792人
コーポレートバンキング部門3,319人293人
リテール・デジタル部門3,185人1,279人
グローバルCIB部門2,941人115人
市場部門1,019人45人
グローバルコマーシャルバンキング部門4人2人
合計31,691人7,120人

従業員数は当行から他社への出向者を除き、他社から当行への出向者を含みます。海外の現地採用者を含み、嘱託1,535人、臨時従業員7,043人は含みません。執行役員106人(うち取締役兼務17人)も含まれていません。派遣社員は期末人数1,754人、平均人数1,676人と記載されています。

目を引くのがグローバルコマーシャルバンキング部門の4人です。持株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループの有価証券報告書では、同じ区分の連結従業員数は73,850人と記載されています。

差は73,846人。この部門の人員はほぼ全員が、当行ではなく海外の商業銀行子会社に所属していることになります。海外の商業銀行を子会社として持つグループの構造が、この1行に表れています。

つまり「海外の商業銀行業務に関わりたい」という志望で当行に応募すると、想定と実態がずれる可能性があります。当行単体で最も人員が多いのは法人・ウェルスマネジメント部門の12,237人です。

一方、グローバルCIB部門は当行単体で2,941人あり、持株会社連結の4,111人に対して約71.5%を占めます。同じ「グローバル」でも、投資銀行業務は当行に人員が置かれている構図です。

開示された数値から読み取れること

以下は、有価証券報告書と公表情報から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値をもとにしています。

年収・評価制度

当行の平均年間給与は9,143千円です。従業員31,691人、平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.8年、対前事業年度増減率は6.8%の増加。賞与及び基準外賃金を含みます。平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与には、海外の現地採用者および他社から当行への出向者を含まないと注記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

有報に労働時間の数値の記載はありません。当行単体の従業員31,691人に対し、外数の臨時従業員の平均人数は7,120人、派遣社員は期末1,754人・平均1,676人です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

当行単体の部門別従業員数は、法人・ウェルスマネジメント部門12,237人、その他部門8,986人、コーポレートバンキング部門3,319人、リテール・デジタル部門3,185人、グローバルCIB部門2,941人、市場部門1,019人、グローバルコマーシャルバンキング部門4人です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

有報には、当行の従業員組合は三菱UFJ銀行従業員組合と称し、組合員数は25,641人であること、労使間においては特記すべき事項はないことが記載されています。組合員数は従業員31,691人の約80.9%にあたります。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社で最も多い取り違えが、「海外の銀行業務をやりたい」という志望動機で当行に応募するケースです。有報の部門別従業員数を見てください。当行単体のグローバルコマーシャルバンキング部門は4人です。持株会社の連結では同じ区分が73,850人ですから、この部門の人員は事実上すべて海外の商業銀行子会社に所属しています。日本で採用されて当行に所属する限り、この部門に入る道はほぼありません。一方でグローバルCIB部門は当行単体で2,941人あり、連結4,111人の約71.5%を占めます。海外に関わる仕事をしたいなら、こちらが現実的な入口です。当行単体で最も人員が多いのは法人・ウェルスマネジメント部門の12,237人で、全体の約38.6%。次いでその他部門8,986人です。応募前に確認すべきは、募集ポジションがどの部門に属し、その部門の当行単体の人員がどのくらいかの2点です。

報酬について確認できること

有価証券報告書によると、当行の平均年間給与は9,143千円です。従業員数31,691人、平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.8年、対前事業年度増減率は6.8%の増加です。

グループ内および他のメガバンクと並べると、位置関係が見えます。

会社従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与対前事業年度増減率
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ3,637人40.3歳13.5年11,702千円7.0%増
三菱UFJ信託銀行株式会社6,431人43.5歳15.1年9,784千円2.9%増
株式会社三菱UFJ銀行31,691人40.1歳15.8年9,143千円6.8%増
株式会社三井住友銀行28,030人41歳2月17年6月9,338千円4.73%増

各持株会社の有価証券報告書によります。いずれも2026年3月31日現在です。株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの従業員3,637人は、海外の現地採用者および三菱UFJ銀行等からの出向者です。

同じメガバンクの銀行本体で比べると、株式会社三井住友銀行の9,338千円が株式会社三菱UFJ銀行の9,143千円をわずかに上回っています。差は約20万円です。一方で対前事業年度増減率は6.8%増と4.73%増で、伸び方は三菱UFJのほうが大きい期でした。

平均年齢40.1歳から平均勤続年数15.8年を差し引くと、入社時の年齢は約24.3歳です。新卒入社が中心の構成といえます。中途で入る方が同じ水準から始まるわけではありません。

なお同じグループ内では、三菱UFJ信託銀行株式会社の9,784千円が当行の9,143千円を上回っています。

実額は選考の過程で確認してください。

2022年度に何が起きたか

5期の推移で1つだけ大きく凹んでいる年があります。2022年度(2023年3月期)です。

連結経常収益は6,629,819百万円と前年度の4,050,858百万円から増えているのに、連結経常利益は824,838百万円から286,969百万円へ約65.2%減りました。一方で親会社株主に帰属する当期純利益は503,001百万円から602,034百万円へ増えています。

経常段階で大きく落ちて最終利益は増える、という組み合わせです。この年を含めて5期の数字を見るかどうかで、会社の印象は変わります。

その後は3期連続で回復しました。連結経常利益は1,350,277百万円、1,756,511百万円、2,174,869百万円と伸び、連結自己資本利益率も7.55%、9.15%、10.78%へ上がっています。

キャッシュ・フローの振れ幅も大きい会社です。営業活動によるキャッシュ・フローは2022年度に12,616,846百万円の収入、2023年度に8,198,624百万円の支出、2025年度に21,340,818百万円の支出と記載されています。銀行業の性質上、預金や貸出、有価証券の増減がそのまま表れるためです。

会社の状態を見るときは、単年ではなく複数期で見る必要がある、という例になります。

向いている人/向いていない人

向いている人

国内の法人取引を主戦場にしたい方

当行単体の従業員31,691人のうち、法人・ウェルスマネジメント部門が12,237人で約38.6%、コーポレートバンキング部門が3,319人です。

海外の投資銀行業務に関わりたい方

グローバルCIB部門は当行単体で2,941人あり、持株会社連結4,111人の約71.5%を占めます。

長期在籍を前提とした処遇の積み上げを求める方

平均勤続年数は15.8年、従業員組合の組合員数は25,641人で従業員の約80.9%にあたります。

向いていない人

海外の商業銀行業務に携わりたい方

当行単体のグローバルコマーシャルバンキング部門は4人です。この部門の人員は海外の商業銀行子会社に所属しています。

上場企業としての株式報酬や株価連動の処遇を期待する方

同行は上場しておらず、株式を通じた処遇を前提とした働き方はできません。

エージェントベストの見解

面接の終盤で問われるのは、「なぜ持株会社でも信託銀行でもなく銀行なのか」です。同じグループ内に選択肢がある会社では、この問いは避けられません。数字で整理すると、株式会社三菱UFJ銀行の連結経常利益2,174,869百万円は持株会社連結3,410,192百万円の約63.8%、総資産では約81.9%を占めます。稼ぐ力の中心は銀行です。一方で平均年間給与は9,143千円で、三菱UFJ信託銀行株式会社の9,784千円を下回ります。金額だけを見れば信託のほうが高い。それでも銀行を選ぶ理由を、自分の言葉で言えるかどうかが分かれ目です。準備としてお伝えしているのは、自分の経験を「与信・預金・手数料・資金収益のどれに効いたか」に翻訳しておくことです。そのうえで、当行単体で最も人員が多いのが法人・ウェルスマネジメント部門の12,237人である点を踏まえて志望部門を具体化できると、話が噛み合います。募集の有無と職種は、公式の採用ページでご確認ください。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

応募先の法人を確認してください。株式会社三菱UFJ銀行(31,691人)、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(3,637人・出向者)、三菱UFJ信託銀行株式会社(6,431人)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社は別法人です。

部門を確認してください。当行単体では法人・ウェルスマネジメント部門12,237人、その他部門8,986人、コーポレートバンキング部門3,319人、リテール・デジタル部門3,185人、グローバルCIB部門2,941人、市場部門1,019人、グローバルコマーシャルバンキング部門4人です。

決算期は3月です。他社と業績を比較するときは対象期間を揃えてください。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜ銀行か」と「なぜ三菱UFJ銀行か」の2段で組み立てます。

前者については、法人向け、個人向け、市場、投資銀行、コーポレートのどこに関わりたいのかを具体化します。

後者の材料は有報にあります。連結経常利益が5期で約2.64倍、親会社株主に帰属する当期純利益が約3.05倍になったこと。ただし2022年度に連結経常利益が286,969百万円まで落ちた期があること。連結自己資本利益率が4.20%から10.78%へ上がったこと。当行単体のグローバルコマーシャルバンキング部門が4人である一方、グローバルCIB部門は2,941人であること。従業員組合の組合員数が25,641人であること。

「海外商業銀行の人員は当行ではなく子会社にいる」という点に触れられると、下調べの深さが伝わります。

職務経歴書で見られるポイント

銀行の中途採用では、担当した領域と、そこで動かした数値が読まれます。

法人営業の経験がある方は、担当した業種と与信残高・取引規模、案件で自分が担った範囲を書きます。当行単体で最も人員が多い部門です。

ウェルスマネジメントの経験がある方は、担当した顧客層と預り資産の規模、残高や取引件数をどう動かしたかを書きます。

投資銀行業務の経験がある方は、担当したプロダクトと案件規模、執行で担った工程を書きます。グローバルCIB部門は当行単体で2,941人です。

市場・資金運用の経験がある方は、扱ったプロダクトとポジション規模、リスク管理の枠組みの中での裁量を書きます。市場部門は1,019人と少数です。

審査・リスク管理の経験がある方は、担当したポートフォリオの規模と、与信判断や体制構築で担った範囲を書きます。

IT・デジタルの経験がある方は、扱ったシステムの規模と利用者数、移行や刷新で担った工程を書きます。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

三菱UFJ銀行は上場していませんが自ら有価証券報告書を提出しており、2026年3月期の連結経常収益は10,401,629百万円、連結経常利益2,174,869百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,536,255百万円、連結自己資本比率4.20%、連結自己資本利益率10.78%、連結総資産額353,386,940百万円です。連結経常利益は5期で約2.64倍になりましたが、2022年度に286,969百万円まで落ちた期があります。当行単体の従業員数は31,691人で、部門別では法人・ウェルスマネジメント部門12,237人、その他部門8,986人、コーポレートバンキング部門3,319人、リテール・デジタル部門3,185人、グローバルCIB部門2,941人、市場部門1,019人、グローバルコマーシャルバンキング部門4人です。持株会社連結で73,850人のグローバルコマーシャルバンキング事業本部は、事実上すべて海外の商業銀行子会社に所属しています。平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.8年、平均年間給与9,143千円(対前事業年度6.8%増)、従業員組合の組合員数25,641人です。

よくある質問

Q. 三菱UFJ銀行の年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(2026年3月期)によると、当行の平均年間給与は9,143千円(従業員31,691人、平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.8年、対前事業年度6.8%増)です。賞与及び基準外賃金を含み、平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与には海外の現地採用者および他社から当行への出向者を含みません。同じグループでは三菱UFJ信託銀行株式会社が6,431人・9,784千円で、当行を約64万円上回ります。他のメガバンクでは株式会社三井住友銀行が28,030人・9,338千円です。実額は選考の過程でご確認ください。

Q. 海外で働く機会はありますか。

A. 部門ごとに事情が異なります。有価証券報告書によると、当行単体のグローバルコマーシャルバンキング部門は4人です。持株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループの連結では同じ区分が73,850人ですから、この部門の人員は事実上すべて海外の商業銀行子会社に所属しています。一方、グローバルCIB部門は当行単体で2,941人あり、持株会社連結4,111人の約71.5%を占めます。海外に関わる仕事という点では、投資銀行業務のほうが当行に人員が置かれている構図です。募集ポジションがどの部門・どの法人の所属かは、公式の採用ページでご確認ください。

Q. 業績はどのように推移していますか。

A. 2021年度から2025年度にかけて、連結経常収益は4,050,858百万円から10,401,629百万円へ、連結経常利益は824,838百万円から2,174,869百万円へ、親会社株主に帰属する当期純利益は503,001百万円から1,536,255百万円へ推移しました。連結経常利益は約2.64倍、当期純利益は約3.05倍です。ただし2022年度は連結経常利益が286,969百万円と前年度から約65.2%減っており、そこを底に3期連続で回復しています。連結自己資本利益率は4.20%から10.78%へ上がりました。持株会社連結と比べると、連結経常利益で約63.8%、連結総資産額で約81.9%を占めます。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/6 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)