パナソニック コネクトの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

パナソニック コネクト 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/6

パナソニックホールディングスの有価証券報告書 第119期(2026年3月期)は、連結営業利益が2,364億円で前年度比45%減という決算です。そのなかでコネクトセグメントは営業利益1,001億円、前年度から234億円の増益でした。売上高も5%増の1兆3,803億円。この記事では、グループが減益に沈むなかで伸びたこの事業の中身を、公式概要と有報から整理します。

グループ全体が減益のなか、増益だったセグメント

パナソニックホールディングスの第119期(2026年3月期)の連結業績です。

項目第119期前年度比
売上高8兆487億円△5%
営業利益2,364億円△45%
税引前利益2,631億円△46%
親会社の所有者に帰属する当期純利益1,895億円△48%

有報には、増販益や合理化の進捗による増益、株式譲渡益の計上はあったものの、インフレによる固定費増加、戦略投資の増加、グループ経営改革に関する構造改革費用の計上により減益となったと記載されています。

そのなかでセグメント別に見ると、コネクトの動きは逆です。

セグメント売上高前年度比営業利益
コネクト1兆3,803億円+5%1,001億円(前年度から234億円の増益)
HVAC & CC1兆3,124億円△1%
エレクトリックワークス1兆1,606億円+4%577億円(前年度から108億円の減益)

コネクトの営業利益1,001億円は、増益幅で見てもグループのなかで目立つ数字です。

有報が挙げる増益の理由は、プロセスオートメーション事業やアビオニクス事業の力強い受注に伴う増販益、そして商品力強化などによるモバイルソリューション事業の収益性向上です。

会社の輪郭

項目内容
名称パナソニック コネクトグループ(Panasonic Connect Group)
設立2022年4月1日
本社東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル
本店福岡市博多区美野島4丁目1番62号
従業員数約29,100名(国内 約11,800名/海外 約17,300名・2026年4月1日現在)
売上高1兆3,803億円(2025年度)
拠点数国内事業所10、工場4、国内関連会社10、海外事業所33(2026年4月1日現在)

記載はパナソニック コネクトの公式サイト「グループ概要」によります。

パナソニックホールディングスの有報によると、パナソニック コネクト株式会社は同社が議決権の全数を保有する主要な子会社で、セグメントは「コネクト」、所在地は日本です。

開示された数値から読み取れること

以下は、公式サイトとパナソニックホールディングスの有価証券報告書から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値をもとにしています。

年収・評価制度

平均年間給与は公表されていません。非上場であり、親会社の有価証券報告書にも同社の給与水準は記載されていないためです。参考として、パナソニックホールディングスの提出会社の平均年間給与は9,880,585円(第119期・従業員1,431人)です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

パナソニックホールディングスの有価証券報告書によると、パナソニック コネクト株式会社の男性労働者の育児休業取得率は93.0%です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

事業はサプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメントの4分野向けです。機器・ソフトウェアの開発/製造/販売に加え、システムインテグレーション/施工/保守・メンテナンスを含むソリューションの提供と記載されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

パナソニックホールディングスの有価証券報告書によると、同社の管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は9.1%です。グループの労働組合はパナソニックグループ労働組合連合会で、119組合が所属しています(2026年3月31日時点)。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社を検討している方が最初に確認すべきなのは、応募先が「パナソニック コネクト株式会社」なのか、グループ会社なのかです。公式サイトの従業員数約29,100名は「パナソニック コネクトグループ」の数字で、国内約11,800名・海外約17,300名。海外が約59.5%を占めます。ブルーヨンダーは米国発のサプライチェーンソフトウェア企業、アビオニクスは機内エンターテインメントの会社で、いずれも海外に人員の中心があります。日本国内の求人がどの事業に紐づくのかで、働き方も使う言語も変わります。もう1つ、待遇の手がかりが限られている点も知っておいてください。非上場のため平均年間給与は公表されず、親会社の有報にも記載がありません。有報から読み取れるのは管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合9.1%、男性育休取得率93.0%、男女の賃金の差異(全労働者80.2%、正規雇用労働者78.7%)まで。報酬は面接で確認するしかありません。

報酬について確認できること

平均年間給与は公表されていません。非上場であり、単独での有価証券報告書を提出していないためです。

パナソニックホールディングスの有価証券報告書には、提出会社と従業員数が多い2社の数値が記載されていますが、パナソニック コネクト株式会社はそのいずれにも該当しません。

会社従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与対前事業年度増減率
パナソニック ホールディングス株式会社(提出会社)1,431人44.1歳18.6年9,880,585円3.0%
パナソニック株式会社(最大人員会社)14,500人43.6歳19.5年8,616,392円3.7%
パナソニック インダストリー株式会社9,359人43.1歳19.1年8,294,005円9.2%

いずれも2026年3月31日現在。賞与および基準外賃金を含み、所得税法上課税対象となる給与等の金額により算出されています。

同社について読み取れるのは、多様性に関する指標です。

指標パナソニック コネクト株式会社
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合9.1%
男性労働者の育児休業取得率93.0%
男女の賃金の額の差異(全労働者)80.2%
男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者)78.7%
男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者)76.1%

パナソニックホールディングス 有価証券報告書 第119期によります。

同じ表に並ぶ他の事業会社は、パナソニック株式会社8.8%、パナソニック エナジー株式会社6.6%、パナソニック エレクトリックワークス株式会社6.5%、パナソニック HVAC & CC株式会社6.3%、パナソニック インダストリー株式会社5.5%です。グループのビジネスプラットフォームを担うパナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社の15.7%に次いで、コネクトが2番目に高い水準にあります。

実額は選考の過程で確認してください。

従業員の約6割が海外にいる

公式サイトによると、従業員数は約29,100名。内訳は国内約11,800名、海外約17,300名です(2026年4月1日現在)。海外が約59.5%を占めます。

拠点数も国内事業所10・工場4・国内関連会社10に対し、海外事業所は33です。

一方、パナソニックホールディングスの有価証券報告書のセグメント別従業員数では、コネクトは28,221人(臨時雇用者1,476人は外数)と記載されています。集計時点と範囲が異なるため数字にずれがありますが、いずれも3万人前後の規模です。

グループ全体の従業員数も見ておきます。

セグメント従業員数臨時雇用者数
スマートライフ33,981人6,345人
インダストリー32,318人3,780人
HVAC & CC29,758人4,844人
エレクトリックワークス28,562人5,111人
コネクト28,221人1,476人
エナジー19,189人2,204人
その他10,225人768人
全社1,431人175人
合計183,685人24,703人

有報には、連結の従業員数が前連結会計年度末から23,863名減ったと記載されています。理由はグループ経営改革に伴う人員の適正化と、その他セグメントのパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社およびフィコサ・インターナショナル株式会社の株式譲渡です。

コネクトの臨時雇用者1,476人は、就業人員28,221人に対して約5.2%です。他のセグメントより比率が低く、製造現場より知識労働の比重が高い構成だと読み取れます。

4つの事業の中身

有報のコネクトセグメントの記述から、事業の内訳が読み取れます。

アビオニクス事業 — 機内エンターテインメント・通信システムの好調な受注と、機体メンテナンス・リペアサービス需要の拡大により増収と記載されています。

プロセスオートメーション事業 — 生成AIサーバーを含めたICT(情報通信)業界の需要を受注に結びつけたことにより増収とされています。

ブルーヨンダー事業 — SaaSの好調な販売が継続し増収。有報にはSaaSの定義(ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、ユーザーがインターネット経由で利用できるサービス)まで注記されています。

モバイルソリューション事業 — 商品力強化などによる収益性向上が営業利益の増加要因として挙げられています。

公式サイトの事業内容は「サプライチェーン」「公共サービス」「生活インフラ」「エンターテインメント」の4分野向けと表現されており、有報の事業名と対応関係があります。

なお有報の重要な契約等には、2024年7月に締結したプロジェクター事業等に関するオリックス株式会社との戦略的資本提携契約について、2025年7月に合意にもとづき解約したと記載されています。事業ポートフォリオの見直しが進行中である点は押さえておきたいところです。

向いている人/向いていない人

向いている人

サプライチェーンのソフトウェアに関心がある方

ブルーヨンダー事業はSaaSの販売が継続して伸びており、増収要因に挙げられています。

現場の機器とソフトウェアの両方を扱いたい方

事業内容は機器・ソフトウェアの開発/製造/販売に加え、システムインテグレーション/施工/保守・メンテナンスまで含みます。

海外との連携を前提に働ける方

従業員約29,100名のうち海外が約17,300名(約59.5%)、海外事業所は33か所です。

向いていない人

待遇を数値で確認してから応募したい方

非上場のため平均年間給与は公表されておらず、親会社の有価証券報告書にも記載がありません。

事業構成が安定していることを重視する方

グループは経営改革に伴う人員の適正化を進めており、連結従業員数は前期末から23,863名減っています。プロジェクター事業等の資本提携契約も2025年7月に解約されました。

エージェントベストの見解

面接で問われるのは、「なぜB2Bなのか」を自分の経験で説明できるかです。この会社は家電のパナソニックとは事業も顧客も違います。有報の記述を見ると、増収の中心はアビオニクス(航空機の機内システム)、プロセスオートメーション(ICT業界向け)、ブルーヨンダー(サプライチェーンのSaaS)。いずれも相手は企業で、導入の判断には複数部門が関わります。準備としてお伝えしているのは、自分が関わった業務プロセスを、担当者の動きと数字の両方で説明できる状態にしておくことです。誰がどの工程で何に困っていて、導入後にどの指標が何%動いたのか。ここまで話せる人は多くありません。もう1つ、この会社を受ける方はSIerやSaaSベンダーと併願するケースが多いのですが、比較の軸は「機器を持っているかどうか」に置くと整理しやすくなります。この会社は機器の開発・製造からソフトウェア、施工・保守まで自社で持ちます。ソフトウェアだけを扱いたい方には範囲が広く、現場まで踏み込みたい方には合います。募集の有無と職種は、公式の採用ページでご確認ください。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

従業員数約29,100名は「パナソニック コネクトグループ」の数字で、国内は約11,800名です。応募先の法人と、その法人の国内人員規模は面接で確認する項目になります。

事業がアビオニクス、プロセスオートメーション、ブルーヨンダー、モバイルソリューションに分かれ、それぞれ顧客も地域も異なります。募集職種がどの事業に属するかを確認しておくと、志望動機の焦点が定まります。

本社は東京都中央区銀座、本店は福岡市博多区です。国内事業所は10か所、工場は4か所。勤務地の選択肢は確認しておきたい点です。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜこの事業領域か」と「なぜパナソニック コネクトか」の2段で組み立てます。

前者については、志望する事業を明確にします。航空機の機内システム、ICT業界向けの実装機、サプライチェーンのSaaS、現場向けモバイル端末では、必要な経験がまったく異なります。

後者の材料は有報と公式サイトにあります。パナソニックグループの連結営業利益が45%減となるなかで、コネクトセグメントは営業利益1,001億円・234億円の増益であること。売上高が1兆3,803億円で前年度比5%増であること。従業員約29,100名のうち海外が約17,300名であること。2022年4月1日設立の事業会社であること。

「グループのなかで伸びている側の事業だ」と数字で説明できると、下調べの深さが伝わります。

職務経歴書で見られるポイント

B2Bソリューションの中途採用では、扱った顧客の業種と、導入後に動いた指標が読まれます。

法人営業の経験がある方は、担当した業界、案件の平均規模、提案から導入までの期間を書きます。

システムエンジニア・アーキテクトの経験がある方は、設計したシステムの規模と、既存システムとの連携でどこが難所だったかを書きます。

サプライチェーンの経験がある方は、扱った拠点数や在庫の規模と、需要予測や配車の精度をどう上げたかを書きます。ブルーヨンダー事業に直結します。

ハードウェア開発・生産技術の経験がある方は、担当した製品と、量産までのどこを担ったかを書きます。この会社は機器の開発・製造も自社で持ちます。

保守・サービスの経験がある方は、担当した契約数と、稼働率や対応時間の指標を書きます。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

パナソニック コネクトは2022年4月1日設立、パナソニック ホールディングス株式会社が議決権の全数を保有する事業会社です。本社は東京都中央区銀座、本店は福岡市博多区。従業員数は約29,100名(国内約11,800名/海外約17,300名・2026年4月1日現在)、売上高は1兆3,803億円(2025年度)、拠点は国内事業所10・工場4・国内関連会社10・海外事業所33です。パナソニックホールディングスの有価証券報告書 第119期(2026年3月期)によると、グループ連結の売上高は8兆487億円(前年度比5%減)、営業利益2,364億円(同45%減)である一方、コネクトセグメントは売上高1兆3,803億円(同5%増)、営業利益1,001億円で前年度から234億円の増益でした。増益要因はプロセスオートメーション事業やアビオニクス事業の受注に伴う増販益と、モバイルソリューション事業の収益性向上です。セグメント別従業員数は28,221人(臨時1,476人は外数)。平均年間給与は公表されていませんが、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合9.1%、男性労働者の育児休業取得率93.0%、男女の賃金の額の差異(全労働者80.2%、正規雇用労働者78.7%)が開示されています。

よくある質問

Q. パナソニック コネクトの年収はどのくらいですか。

A. 公表されていません。非上場であり、単独での有価証券報告書を提出していないためです。親会社パナソニック ホールディングスの有価証券報告書にも同社の給与水準は記載されていません。同報告書に載っているのは提出会社(1,431人・平均年間給与9,880,585円)、パナソニック株式会社(14,500人・8,616,392円)、パナソニック インダストリー株式会社(9,359人・8,294,005円)の3社です。同社について読み取れるのは、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合9.1%、男性労働者の育児休業取得率93.0%、男女の賃金の額の差異(全労働者80.2%)までです。実額は選考の過程でご確認ください。

Q. 業績はどうなっていますか。

A. パナソニックホールディングスの有価証券報告書 第119期(2026年3月期)によると、コネクトセグメントの売上高は1兆3,803億円で前年度比5%増、営業利益は1,001億円で前年度から234億円の増益です。グループ連結は売上高8兆487億円(同5%減)、営業利益2,364億円(同45%減)、親会社の所有者に帰属する当期純利益1,895億円(同48%減)ですから、グループが減益となるなかで増益だったセグメントにあたります。増益要因はプロセスオートメーション事業とアビオニクス事業の受注に伴う増販益、およびモバイルソリューション事業の収益性向上と記載されています。

Q. どのような事業をしているのですか。

A. 公式サイトの事業内容は「サプライチェーン」「公共サービス」「生活インフラ」「エンターテインメント」の4分野向けで、機器・ソフトウェアの開発/製造/販売に加え、システムインテグレーション/施工/保守・メンテナンスを含むソリューションの提供とされています。有報の記述からは、機内エンターテインメント・通信システムを扱うアビオニクス事業、ICT業界向けのプロセスオートメーション事業、サプライチェーンのSaaSを提供するブルーヨンダー事業、現場向けのモバイルソリューション事業という構成が読み取れます。従業員約29,100名のうち海外が約17,300名(約59.5%)を占めます。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/6 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)