SCREENホールディングスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
SCREENホールディングスは、半導体製造装置を中核とする持株会社です。有価証券報告書には「最大人員会社の状況」という欄があり、事業会社の平均年間給与まで開示されています。中核会社であるSCREENセミコンダクターソリューションズは11,394千円。持株会社の10,802千円より高い水準です。この記事では第85期(2026年3月期)の有報をもとに、7社体制の実像を整理します。
連結売上高6,057億円、7社体制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社SCREENホールディングス |
| 上場区分 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード7735) |
| 連結売上高 | 605,748百万円(第85期) |
| 経常利益 | 124,323百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 92,003百万円 |
| 自己資本比率 | 67.4% |
| 自己資本利益率(ROE) | 20.3% |
| 連結従業員数 | 6,884名 |
| 提出会社の従業員数 | 653名 |
| 平均年齢 | 42.0歳 |
| 平均勤続年数 | 13.9年 |
| 平均年間給与 | 10,802千円(対前事業年度増減率1.7%) |
数値は有価証券報告書 第85期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)によります。
事業会社の給与が持株会社より高い
有価証券報告書には「最大人員会社の状況」という欄があり、グループで従業員が最も多い会社と、その次に多い会社の数値が記載されています。
| 会社 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ | 1,373名 | 43.4歳 | 15.9年 | 11,394千円(+4.5%) |
| 株式会社SCREENグラフィックソリューションズ | 317名 | 46.3歳 | 21.0年 | 10,200千円(+2.9%) |
| 株式会社SCREENホールディングス(提出会社) | 653名 | 42.0歳 | 13.9年 | 10,802千円(+1.7%) |
半導体製造装置を担うSCREENセミコンダクターソリューションズが11,394千円で、持株会社の10,802千円を上回ります。増減率も+4.5%と最も高い水準です。
持株会社体制の会社では、持株会社の給与水準のほうが高いケースもありますが、この会社では逆転しています。事業の中核がどこにあるかが数字に表れています。
7社で雇用管理を一体的に行っている
有価証券報告書の人的資本の項には、「持株会社(提出会社)・事業会社・機能会社の7社」という区分で指標が開示されています。
具体的には、株式会社SCREENホールディングス(提出会社)、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ、株式会社SCREENグラフィックソリューションズ、株式会社SCREENファインテックソリューションズ、株式会社SCREEN PE ソリューションズ、株式会社SCREENアドバンストシステムソリューションズ、株式会社SCREEN IP ソリューションズの7社です。
注記には「持株会社(提出会社)・事業会社・機能会社の7社は雇用管理を一体的に行っており」と記載されています。7社は別法人ですが、雇用の管理は一体で運用されているということです。
7社計の指標は、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合5.1%、男性労働者の育児休業取得率89.0%、労働者の男女の賃金の額の差異75.3%(全労働者)です。
有報から読み取れる範囲
以下は、有価証券報告書と公表情報から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値をもとにしています。
年収・評価制度
提出会社の平均年間給与は10,802千円(対前事業年度増減率1.7%)。最大人員会社であるSCREENセミコンダクターソリューションズは11,394千円(同4.5%)です。いずれも賞与および基準外賃金を含みます。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
ワークライフバランス
有報には労働時間の数値の記載はありません。7社計の男性労働者の育児休業取得率は89.0%と開示されています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
キャリア・成長機会
持株会社・事業会社・機能会社の7社体制で、雇用管理は一体的に行われています。国内連結子会社にはSCREEN SPEサービス、SCREENビジネスエキスパート、SCREEN SPEテックなどがあります。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
社風・人間関係
7社計の管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は5.1%です。労働組合は主としてSCREEN労働組合で、労使関係は良好と記載されています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
エージェントベストの見解
持株会社の会社を検討するとき、多くの方は提出会社の平均年収だけを見ます。この会社ではそれが逆効果になります。提出会社の平均年間給与は10,802千円ですが、有報の「最大人員会社の状況」を読むと、半導体製造装置を担うSCREENセミコンダクターソリューションズが11,394千円。持株会社より約6%高い水準です。増減率も+4.5%と、提出会社の+1.7%を上回ります。ここから読めるのは、報酬が事業の稼ぎ方に連動しているということです。連結売上高605,748百万円、経常利益124,323百万円という業績を作っているのは事業会社側です。もうひとつ、SCREENグラフィックソリューションズは317名で平均年齢46.3歳、平均勤続21.0年、平均年間給与10,200千円。勤続が長いぶん年齢は高いのに、給与はセミコンダクターより低い。同じグループ内でも事業によって差があります。応募先が7社のどこになるかを、面接の早い段階で確認してください。
半導体事業の変動をどう読むか
連結の5期分の推移を並べると、この会社の事業環境が見えます。
| 回次 | 連結売上高 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 連結従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 第81期(2022年3月期) | 411,865百万円 | 59,438百万円 | 45,481百万円 | 5,943名 |
| 第82期(2023年3月期) | 460,834百万円 | 77,393百万円 | 57,491百万円 | 5,987名 |
| 第83期(2024年3月期) | 504,916百万円 | 94,279百万円 | 70,579百万円 | 6,264名 |
| 第84期(2025年3月期) | 625,269百万円 | 138,265百万円 | 99,467百万円 | 6,415名 |
| 第85期(2026年3月期) | 605,748百万円 | 124,323百万円 | 92,003百万円 | 6,884名 |
第84期をピークに、第85期は売上高・利益とも減少しています。一方で連結従業員数は6,415名から6,884名へ増えています。
半導体製造装置は市況の影響を受ける産業です。売上が減っても人員を増やしているのは、次の需要期に備える判断と読めます。
財務は堅牢です。自己資本比率は第81期の53.9%から第85期の67.4%へ上昇し、現金及び現金同等物の期末残高は131,011百万円から225,734百万円へ増えています。自己資本利益率(ROE)は20.3%です。
市況の変動を財務の余裕で吸収する構造が、数字から読み取れます。
7社の役割分担
有価証券報告書に名前が並ぶ7社は、それぞれ担当する領域が異なります。
株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズは従業員1,373名で最大。半導体製造装置を担う中核会社です。
株式会社SCREENグラフィックソリューションズは317名。印刷関連の領域です。
このほか株式会社SCREENファインテックソリューションズ、株式会社SCREEN PE ソリューションズ、株式会社SCREENアドバンストシステムソリューションズ、株式会社SCREEN IP ソリューションズがあります。
男女の賃金の額の差異(全労働者)を7社で比べると、SCREENホールディングス78.7%、SCREENセミコンダクターソリューションズ72.9%、SCREENグラフィックソリューションズ77.5%、SCREENファインテックソリューションズ65.8%、SCREEN PE ソリューションズ76.9%、SCREENアドバンストシステムソリューションズ69.2%、SCREEN IP ソリューションズ64.0%です。
このほか国内連結子会社として、株式会社SCREEN SPEサービス(常時雇用301名以上)、株式会社SCREENビジネスエキスパート、株式会社SCREEN SPEテック、株式会社SCREEN SPEワークス、株式会社SCREEN SPEクォーツ、株式会社SCREEN GPジャパン、株式会社SCREEN GPサービス東日本、株式会社SCREEN GPサービス西日本、株式会社SCREEN ICTソフトウェアの数値も開示されています。
この環境で積める経験
この会社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。
第一に、半導体産業の中核に関われます。 最大人員会社であるSCREENセミコンダクターソリューションズは従業員1,373名。半導体製造装置を担う会社です。
第二に、財務の余裕があります。 自己資本比率67.4%、現金及び現金同等物の期末残高225,734百万円。市況が下がった期にも人員を増やしています。
第三に、7社の選択肢があります。 持株会社・事業会社・機能会社が別法人として置かれ、雇用管理は一体的に行われています。
向いている人/向いていない人
向いている人
半導体や製造装置の領域に関心がある方
最大人員会社が半導体製造装置を担う構成です。産業の中核に位置する会社です。
市況の変動を前提に考えられる方
第84期625,269百万円から第85期605,748百万円へ売上が減っています。産業の周期を理解したうえで働く必要があります。
関西を拠点に働きたい方
SCREENグループは京都を発祥とする企業グループです。事業拠点の詳細は募集要項でご確認ください。
向いていない人
業績の安定を最優先する方
半導体製造装置は市況の影響を受ける産業です。売上も利益も年によって変動します。
多様性の指標を重視する方
7社計の管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は5.1%です。他業界と比べると低い水準にあたります。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「市況が下がったときに何をするか」という論点です。ここで一般論を語ると印象に残りません。有価証券報告書の数字を並べると、この会社の判断が見えます。第85期は売上高が625,269百万円から605,748百万円へ、経常利益も138,265百万円から124,323百万円へ減りました。それでも連結従業員数は6,415名から6,884名へ469名増えています。市況が下がった期に人を増やしたということです。自己資本比率67.4%、手元現金225,734百万円という財務の余裕があるからできる判断でもあります。準備としてお伝えしているのは、前職で「短期の数字と長期の準備が対立したときにどちらを取ったか」を1つ語れるようにしておくことです。開発投資を続けた判断、人を残した判断、あるいは逆に絞った判断でも構いません。大事なのは、その判断の根拠を数字で説明できることです。周期のある産業では、この視点を持っている人が信頼されます。募集の有無と職種は、必ず公式の採用ページでご確認ください。
選考に向けた準備
応募先の法人を確かめる
持株会社(提出会社)・事業会社・機能会社の7社に加えて、国内連結子会社が複数あります。有価証券報告書には、常時雇用する労働者が101名以上および301名以上の国内連結子会社について、会社別の人的資本指標が開示されています。
雇用管理は7社で一体的に行われていると注記されていますが、法人としては別です。募集がどの会社かを確認してください。
募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜ半導体製造装置か」と「なぜこの会社か」の2段で組み立てます。
前者については、半導体そのものを作る会社と、その製造装置を作る会社の違いをどう捉えているかを説明します。顧客が誰かによって、事業の周期も営業の進め方も変わります。
後者の材料は有報にあります。連結売上高605,748百万円と5期での推移。自己資本比率67.4%とROE 20.3%。7社体制と雇用管理の一体運用。最大人員会社であるSCREENセミコンダクターソリューションズの1,373名という規模。そして市況が下がった期にも人員を増やしたという事実。
とくに最後の点は、この会社の姿勢を示す材料になります。
職務経歴書で見られるポイント
プロジェクトマネジメントや技術系の職種では、判断の記録が読まれます。
製造業出身の方は、原価、品質、納期のいずれかで構造を変えた経験を書きます。
装置や設備の開発経験がある方は、仕様をどう決めたか、他の選択肢をなぜ採らなかったかを書きます。
システムやITの職種を志望する方は、製造現場のシステムに関与した経験を書きます。7社体制のグループでは、業務システムの統一も課題になります。
いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。
まとめ
株式会社SCREENホールディングスは東証プライム市場に上場する持株会社で、第85期(2026年3月期)の連結売上高は605,748百万円、経常利益124,323百万円、親会社株主に帰属する当期純利益92,003百万円です。自己資本比率67.4%、自己資本利益率(ROE)20.3%、連結従業員数6,884名。提出会社の従業員は653名で、平均年齢42.0歳、平均勤続年数13.9年、平均年間給与10,802千円です。有価証券報告書の「最大人員会社の状況」には、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ(1,373名、平均年齢43.4歳、平均勤続年数15.9年、平均年間給与11,394千円)と株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(317名、46.3歳、21.0年、10,200千円)が開示されており、事業会社の給与が持株会社を上回る構造です。持株会社・事業会社・機能会社の7社は雇用管理を一体的に行っており、7社計の男性育児休業取得率は89.0%、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は5.1%です。
よくある質問
Q. SCREENホールディングスの年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書 第85期(2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は10,802千円(対前事業年度増減率1.7%、従業員653名、平均年齢42.0歳、平均勤続年数13.9年)です。あわせて「最大人員会社の状況」として、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズが11,394千円(従業員1,373名、平均年齢43.4歳、平均勤続年数15.9年、増減率4.5%)、株式会社SCREENグラフィックソリューションズが10,200千円(317名、46.3歳、21.0年、増減率2.9%)と開示されています。事業会社のほうが持株会社より高い水準です。
Q. どんな会社が何社あるのですか。
A. 有価証券報告書には「持株会社(提出会社)・事業会社・機能会社の7社」として、株式会社SCREENホールディングス、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ、株式会社SCREENグラフィックソリューションズ、株式会社SCREENファインテックソリューションズ、株式会社SCREEN PE ソリューションズ、株式会社SCREENアドバンストシステムソリューションズ、株式会社SCREEN IP ソリューションズが挙げられています。この7社は雇用管理を一体的に行っていると注記されています。ほかに国内連結子会社が複数あり、それぞれの人的資本指標も会社別に開示されています。
Q. 業績の変動は大きいですか。
A. 有価証券報告書の5期分の推移では、連結売上高が411,865百万円(第81期)から625,269百万円(第84期)へ伸びた後、第85期は605,748百万円へ減少しています。経常利益も138,265百万円から124,323百万円へ減りました。半導体製造装置は市況の影響を受ける産業です。一方で自己資本比率は53.9%から67.4%へ上昇し、現金及び現金同等物の期末残高も131,011百万円から225,734百万円へ増えています。第85期は売上が減るなかでも連結従業員数を6,415名から6,884名へ増やしています。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
- SCREENホールディングス 有価証券報告書 第85期(2026年3月期)
- SCREENホールディングス 公式サイト
- 厚生労働省 job tag「経営コンサルタント」(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)
本記事は 2026/8/5 時点の公開情報にもとづいて作成しています。