シーイーシーの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
有価証券報告書によると、株式会社シーイーシーの第58期(2026年1月期)は売上高が56,208百万円から65,882百万円へ17.2%増え、総資産も52,636百万円から62,210百万円へ9,574百万円増えました。同社は1968年に東京都港区で設立され、1990年から神奈川県座間市に本店を置くICT企業です。連結従業員は2,401名、提出会社の平均勤続年数は12.7年。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。
会社概要とコンピューターエンジニアーズから1968年
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社シーイーシー |
| 上場区分 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード9692) |
| 決算期 | 1月 |
| 従業員数 | 連結2,401名(外299名)/提出会社1,659名(2026年1月31日現在) |
| 報告セグメント | インテグレーション/コネクティッド/ソリューション(当連結会計年度より区分を変更) |
| グループ構成 | 当社および連結子会社8社 |
| 本店 | 神奈川県座間市東原五丁目1番11号(本社事務所は東京都渋谷区恵比寿南) |
有価証券報告書の沿革は、1968年の設立から始まります。
| 年月 | 内容 |
|---|---|
| 1968年2月 | 株式会社コンピューターエンジニアーズ(資本金100万円)として東京都港区高輪に設立し、ソフトウエア開発事業を開始 |
| 1969年3月 | 本店を渋谷区に移転 |
| 1971年10月 | 名古屋事業所を開設(1972年1月に大阪事業所、1980年8月に福岡事業所) |
| 1978年2月 | 株式会社シーイーシーに社名変更 |
| 1984年1月 | 株式会社データエントリー(現・シーイーシークロスメディア株式会社)を設立 |
| 1985年5月 | 宮崎台システムラボラトリを川崎市宮前区に建設 |
| 1989年3月 | さがみ野システムラボラトリを神奈川県座間市に建設 |
| 1990年4月 | 本店を神奈川県座間市(現在地)に移転 |
| 1990年9月 | フォーサイトシステム株式会社の株式を取得 |
| 1990年11月 | 東京証券取引所市場第二部に上場(2001年7月に市場第一部指定) |
| 1995年12月 | 大分シーイーシー株式会社を設立(1997年7月に大分システムラボラトリを大分県杵築市に建設) |
| 2002年6月 | 神奈川データセンターにおいて情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度の認証を取得 |
| 2003年4月 | 本社事務所を東京都渋谷区恵比寿に開設 |
| 2003年8月 | 中国・上海市に現地法人を設立(現・シーイーシー(上海)信息系統有限公司) |
| 2004年11月 | 大分県・大阪府にデータセンターを開設(2005年11月に東京都にも開設) |
| 2007年3月 | 東京・神奈川データセンターにおいて、**ITサービス国際規格(ISO/IEC 20000)**の認証を取得 |
| 2007年5月 | 株式会社コムスタッフの株式を取得 |
「システムラボラトリ」という名の開発拠点を各地に建て、その後データセンターを全国に展開してきたのがこの会社の歩みです。宮崎台(川崎市宮前区・1985年)、さがみ野(座間市・1989年)、大分(杵築市・1997年)。そして本店は東京から神奈川県座間市へ移りました。
上場企業の本店が座間市にあるという点は、当メディアが扱ってきた情報サービス企業のなかでは珍しい配置です。実務上の本社事務所は東京都渋谷区恵比寿にあります。
インテグレーション・コネクティッド・ソリューション
有価証券報告書によると、報告セグメントは3つです(当連結会計年度より区分を変更)。
| セグメント | 事業内容 | 従業員数 | 主要な会社 |
|---|---|---|---|
| インテグレーションセグメント | 従来のシステム開発を中心に、情報システムの企画からインフラ設計・構築、運用まで、ICT全般をワンストップで提供 | 1,386名(外149名) | 当社、フォーサイトシステム㈱、シーイーシークロスメディア㈱、大分シーイーシー㈱、㈱コムスタッフ、シーイーシー(上海)信息系統有限公司、情報システムサービス㈱ |
| コネクティッドセグメント | モビリティ分野やスマートファクトリー分野でのシステム開発や、デジタルデータを分析・活用したサービスを提供 | 564名(外70名) | 当社、㈱シーイーシーカスタマサービス |
| ソリューションセグメント | セキュリティ技術とデータセンターを活用し、多様な分野へ自社の製品・サービスを提供 | 246名(外32名) | 当社、㈱宮崎太陽農園 |
| 全社(共通) | 管理部門等 | 205名(外48名) | |
| 合計 | 2,401名(外299名) |
連結子会社8社の内訳です。
| 会社 | 所在地 | 資本金 | 議決権 |
|---|---|---|---|
| フォーサイトシステム株式会社 | 福岡県福岡市中央区 | 250百万円 | 100.0% |
| シーイーシークロスメディア株式会社 | 東京都渋谷区 | 200百万円 | 50.0% |
| 株式会社シーイーシーカスタマサービス | 神奈川県座間市 | 50百万円 | 100.0% |
| 大分シーイーシー株式会社 | 大分県杵築市 | 30百万円 | 100.0% |
| 株式会社コムスタッフ | 福岡県福岡市博多区 | 15百万円 | 100.0% |
| シーイーシー(上海)信息系統有限公司 | 中国上海市 | 1,750千米ドル | 100.0% |
| 株式会社宮崎太陽農園 | 宮崎県宮崎市 | 10百万円 | 49.0% |
| 情報システムサービス株式会社 | 大阪府大阪市 | 30百万円 | 100.0% |
シーイーシークロスメディア株式会社と株式会社宮崎太陽農園は「持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としております」と注記されています。
株式会社宮崎太陽農園は、ソリューションセグメントに属する農園の会社です。関係内容には「当社は運転資金として短期および長期の貸付けをしております」と記載されています。IT企業が農園を子会社に持つ構成は、当メディアが扱った情報サービス企業のなかでも珍しい例です。
なおフォーサイトシステム株式会社は連結売上高に占める割合が10%を超えるため、主要な損益情報等が開示されています。売上高9,709百万円、経常利益1,305百万円、当期純利益917百万円、純資産額8,359百万円、総資産額9,614百万円。連結売上高65,882百万円に対して約14.7%です。
また情報システムサービス株式会社については、2025年4月2日付で当社が全発行済株式を取得した旨が記載されています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書(第58期・2026年1月期)によると、提出会社の平均年間給与は6.4百万円、平均年齢38.7歳、平均勤続年数12.7年です。平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
有価証券報告書には、労働組合はないが労使関係は円満に推移している旨が記載されています。提出会社の男性労働者の育児休業取得率は104.0%です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
報告セグメントはインテグレーション(1,386名)、コネクティッド(564名)、ソリューション(246名)の3つ。モビリティ、スマートファクトリー、セキュリティ、データセンターといった領域を扱います。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
提出会社の平均勤続年数は12.7年、平均年齢38.7歳。管理職に占める女性労働者の割合は4.1%です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
この会社の「本店は神奈川県座間市」という事実を、単なる住所として読み流さないでください。当メディアが同じ時期に有価証券報告書から読んだ情報サービス企業の本店所在地を並べると、東京都(品川区、港区、渋谷区、千代田区、中央区、新宿区、世田谷区、目黒区)、大阪市、名古屋市、金沢市、そして座間市。政令指定都市ですらない市に本店を置く上場IT企業は、そう多くありません。沿革を見ると理由が分かります。1989年3月に「さがみ野システムラボラトリ」を神奈川県座間市に建設し、その翌年の1990年4月に本店を移転しています。つまり開発拠点を作ったから本店を移したのです。1985年には川崎市宮前区に宮崎台システムラボラトリ、1997年には大分県杵築市に大分システムラボラトリ。自前の開発施設を建てる会社という性格が、拠点の配置に表れています。その延長にあるのがデータセンターです。2002年に神奈川データセンターでISMS認証、2004年に大分県・大阪府、2005年に東京都でデータセンターを開設し、2007年には東京・神奈川でITサービス国際規格(ISO/IEC 20000)の認証を取得しました。応募を検討されるなら、面接で「配属予定の勤務地はどこですか」を必ず聞いてください。**座間、恵比寿、宮崎台、杵築、福岡、大阪、上海。**同じ会社でも生活が変わります。
提出会社1,659名の年収640万円と勤続12.7年
有価証券報告書の従業員の状況です(2026年1月31日現在)。
提出会社の状況
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 従業員数 | 1,659名 |
| 平均年齢 | 38.7歳 |
| 平均勤続年数 | 12.7年 |
| 平均年間給与 | 6.4百万円 |
提出会社のセグメント別内訳は、インテグレーションセグメント819名、コネクティッドセグメント409名、ソリューションセグメント244名、全社(共通)187名です。
連結2,401名のうち提出会社は1,659名で、約69%。臨時雇用者数は提出会社では従業員数の10分の1未満のため記載が省略されていますが、連結では299名(年間平均人員)です。
平均勤続年数12.7年は、当メディアが同じ時期に有価証券報告書から読んだ情報サービス企業(2.5年〜21.6年)のなかで中位からやや上に位置します。平均年齢38.7歳ですから、26歳前後で入社した方が13年ほど続けている計算です。
男女に関する指標は、提出会社と連結子会社2社について開示されています。
| 会社 | 管理職に占める女性労働者の割合 | 男性労働者の育児休業取得率 | 男女の賃金の差異(全労働者) |
|---|---|---|---|
| 株式会社シーイーシー | 4.1% | 104.0% | 82.6% |
| フォーサイトシステム株式会社 | 7.5% | 100.0% | 80.3% |
| 株式会社シーイーシーカスタマサービス | ― | 100.0% | 65.8% |
**管理職に占める女性労働者の割合4.1%**は、当メディアが同じ時期に扱った情報サービス企業(3.3%〜56.2%)のなかで低い部類にあたります。
賃金差異については注記があります。
賃金格差の要因については、女性の採用を積極的に増やしていることにより相対的に若年層の女性比率が高いこと、上位役職者が男性より少ないことによるものであり、賃金の基準は性別に関係なく同一であります。
**株式会社シーイーシーカスタマサービスの65.8%**についても、詳しい説明が添えられています。
女性の非正規雇用労働者の内9割は食堂運営業務における厨房・配膳業務に従事するパート社員であり、職種の違いおよび所定労働時間が基準労働時間の4分の3であることから、基準労働時間で勤務するエンジニア職を中心とした男性の非正規雇用労働者との差異が大きくなっております。
社員食堂の運営まで子会社が担っていることが、この注記から分かります。
なお提出会社の男性労働者の育児休業取得率**104.0%**が100.0%を超えているのは、当事業年度に配偶者が出産した人数を分母、当事業年度に取得した人数を分子とする算出方法によるものです。期をまたいで取得する方がいると分子が分母を上回ります。
総資産が95億円増えた第58期
有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第54期〜第58期)です。
| 決算期 | 売上高(百万円) | 経常利益(百万円) | 当期純利益(百万円) | 連結従業員数 | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年1月 | 45,220 | 4,282 | 3,039 | 2,184名 | 78.7% |
| 2023年1月 | 48,206 | 4,413 | 5,179 | 2,195名 | 80.5% |
| 2024年1月 | 53,124 | 6,409 | 4,541 | 2,209名 | 79.3% |
| 2025年1月 | 56,208 | 6,807 | 4,040 | 2,270名 | 76.7% |
| 2026年1月 | 65,882 | 7,435 | 5,201 | 2,401名 | 68.4% |
※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益
売上高と経常利益は5期連続で増加しています。
- 売上高……45,220百万円→65,882百万円(+45.7%)
- 経常利益……4,282百万円→7,435百万円(+73.6%)
- 連結従業員数……2,184名→2,401名(+217名)
**利益の伸びが売上の伸びを上回っています。経常利益率は約9.5%から約11.3%**へ改善しました。
とくに直近期は売上高が56,208百万円から65,882百万円へ1年で17.2%増。5期のなかで最大の伸びです。
一方で当期純利益は一直線ではありません。3,039百万円、5,179百万円、4,541百万円、4,040百万円、5,201百万円。第55期に一度5,179百万円まで伸びたあと2期連続で減り、直近期に再び5,201百万円へ戻りました。自己資本利益率(ROE)も8.7%、14.2%、11.6%、10.0%、**12.5%**という推移です。
そして最も大きく動いたのが財務です。
| 決算期 | 純資産額 | 総資産額 | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|
| 2025年1月 | 40,401百万円 | 52,636百万円 | 76.7% |
| 2026年1月 | 42,603百万円 | 62,210百万円 | 68.4% |
総資産が9,574百万円増え、自己資本比率が8.3ポイント低下しました。純資産は2,202百万円の増加にとどまっています。
この背景として考えられるのが、2025年4月2日付の情報システムサービス株式会社の全発行済株式取得です。売上高が1年で17.2%増えたことと合わせると、企業買収が売上と資産の両方を押し上げた構図と読めます。ただし詳細は連結貸借対照表や決算説明資料でご確認ください。
自己資本比率68.4%という水準は、当メディアが同じ時期に扱った情報サービス企業(44.11%〜90.98%)のなかでは中位にあたります。5期前の78.7%からは下がったものの、依然として堅い水準です。
キャッシュ・フローは安定しています。営業活動によるキャッシュ・フローは3,151百万円、2,494百万円、5,682百万円、5,269百万円、5,825百万円と直近3期は5,000百万円台。現金及び現金同等物の期末残高は22,430百万円から25,200百万円へ増えました。
投資活動によるキャッシュ・フローは直近期△2,184百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△3,914百万円です。
システムラボラトリとデータセンターという資産
同社の事業を理解するうえで押さえておきたいのが、自前の施設を持つ会社であることです。
沿革に並ぶ拠点を整理すると、その積み上げが見えてきます。
| 年 | 施設 |
|---|---|
| 1985年5月 | 宮崎台システムラボラトリ(川崎市宮前区) |
| 1989年3月 | さがみ野システムラボラトリ(神奈川県座間市) |
| 1991年7月 | さがみ野システムラボラトリ第2棟(神奈川県座間市) |
| 1997年7月 | 大分システムラボラトリ(大分県杵築市) |
| 2004年11月 | データセンター(大分県・大阪府) |
| 2005年11月 | データセンター(東京都) |
| 2009年1月 | 神奈川第二データセンター |
そして認証の取得も並びます。1996年12月にISO9001、1999年3月にプライバシーマーク、2002年6月に神奈川データセンターでISMS適合性評価制度、2004年12月に神奈川データセンターで情報セキュリティマネジメントシステム英国規格(BS7799)、2007年3月に東京・神奈川データセンターでITサービス国際規格(ISO/IEC 20000)。
データセンターに関する認証を重ねてきたことが、現在のソリューションセグメント(「セキュリティ技術とデータセンターを活用し、多様な分野へ自社の製品・サービスを提供」)につながっています。
もう1つの軸がコネクティッドセグメントです。「モビリティ分野やスマートファクトリー分野でのシステム開発や、デジタルデータを分析・活用したサービスを提供」とされ、564名が所属します。沿革には1990年1月に株式会社ファナックビジネス(現・株式会社シーイーシーカスタマサービスに吸収合併)を設立した記録があり、製造・FA領域との関わりが古くからあることが読み取れます。
インテグレーションセグメントは1,386名と最大で、「従来のシステム開発を中心に、情報システムの企画からインフラ設計・構築、運用まで、ICT全般をワンストップで提供」する領域です。子会社6社がこのセグメントに属します。
地域の広がりも特徴です。福岡(フォーサイトシステム、コムスタッフ)、大分(大分シーイーシー)、大阪(情報システムサービス)、上海(シーイーシー(上海)信息系統有限公司)、神奈川(シーイーシーカスタマサービス)、東京(シーイーシークロスメディア)、宮崎(宮崎太陽農園)。
働き方とキャリア形成の特徴
同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、3セグメントの性格差です。
インテグレーション(1,386名)はICT全般のワンストップ提供、コネクティッド(564名)はモビリティ・スマートファクトリー、ソリューション(246名)はセキュリティとデータセンター。同じ会社でも扱う技術がまったく違います。
2つ目の軸は、自社施設を持つことです。システムラボラトリとデータセンター。ISO/IEC 20000(ITサービスマネジメント)やISMSの認証を重ねてきた基盤があります。
3つ目の軸は、勤務地の広がりです。本店は神奈川県座間市、本社事務所は東京都渋谷区恵比寿。子会社は福岡、大分、大阪、上海、神奈川、東京、宮崎に所在します。
4つ目の軸は、定着の高さです。提出会社の平均勤続年数12.7年、平均年齢38.7歳。当メディアが同じ時期に扱った企業のなかでは中位からやや上です。
5つ目の軸は、成長の局面です。売上高と経常利益は5期連続で増加し、直近期は売上が17.2%伸びました。総資産も9,574百万円増えています。
6つ目の軸は、女性の登用です。管理職に占める女性労働者の割合4.1%は低い水準です。有価証券報告書は「女性の採用を積極的に増やしていることにより相対的に若年層の女性比率が高いこと、上位役職者が男性より少ないこと」を要因として挙げています。
向いている人/向いていない人
向いている人
データセンター・セキュリティの領域に関わりたい方
ソリューションセグメントが「セキュリティ技術とデータセンターを活用し、多様な分野へ自社の製品・サービスを提供」する事業です。
モビリティ・スマートファクトリーに関心がある方
コネクティッドセグメントに564名が所属し、この2分野でのシステム開発とデータ活用サービスを扱います。
神奈川・首都圏を拠点に長く働きたい方
本店は神奈川県座間市、本社事務所は東京都渋谷区恵比寿。提出会社の平均勤続年数は12.7年です。
向いていない人
女性管理職の比率を重視する方
管理職に占める女性労働者の割合は4.1%で、当メディアが扱った情報サービス企業のなかでは低い部類です。
勤務地を固定したい方
本店(座間市)と本社事務所(恵比寿)が別で、子会社は福岡・大分・大阪・上海・宮崎などに所在します。
エージェントベストの見解
「売上17.2%増」と「総資産95億円増」が同じ期に起きているとき、その2つはたいてい同じ原因です。この会社の第58期は、売上高が56,208百万円から65,882百万円へ17.2%増。5期のなかで最大の伸びです。同時に総資産が52,636百万円から62,210百万円へ9,574百万円増え、自己資本比率は76.7%から68.4%へ8.3ポイント低下しました。純資産の増加は2,202百万円にとどまります。売上と資産だけが大きく増え、自己資本はそれほど増えていない。手がかりは関係会社の状況にあります。「2025年4月2日付で、当社は情報システムサービス㈱の全発行済株式を取得しました」。買収した会社の売上が連結に乗り、資産(のれんを含む)も総資産に加わる。この形なら3つの数字が同時に動く説明がつきます。ただし有価証券報告書の主要な経営指標等の推移からは内訳まで読めませんので、詳細は連結貸借対照表や決算説明資料でご確認ください。応募を検討されるなら、面接で2つ聞いてください。1つ目、「直近期の売上増のうち、既存事業とM&Aの内訳はどのくらいですか」。2つ目、「情報システムサービス社は今後どう統合されますか」。買収から1年ほどの会社では、統合の方針が働き方に直結します。買収で伸びた期は、翌期に既存事業の実力が見えます。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
株式会社シーイーシーは東京証券取引所プライム市場に上場しています(証券コード9692)。決算期は1月。有価証券報告書(第58期・2026年1月期)によると、連結従業員は2,401名(外299名)、提出会社は1,659名です。
提出会社の平均年間給与は6.4百万円、平均年齢38.7歳、平均勤続年数12.7年。報告セグメントはインテグレーション(連結1,386名)、コネクティッド(564名)、ソリューション(246名)の3つで、当連結会計年度より区分が変更されています。
応募先が提出会社なのか、フォーサイトシステム・シーイーシークロスメディア・シーイーシーカスタマサービス・大分シーイーシー・コムスタッフ・情報システムサービスといった子会社なのかは求人票で確認してください。連結2,401名のうち提出会社は約69%です。
本店は神奈川県座間市、本社事務所は東京都渋谷区恵比寿南です。
志望動機で問われること
「なぜICTのワンストップ提供か」と「なぜシーイーシーか」の2段で組み立てます。
前者については、企画から開発、インフラ、運用までを1社で担う仕事をどう捉えているかが問われます。工程を分業する会社とは求められる幅が違います。
後者の材料は有価証券報告書にあります。1968年2月に株式会社コンピューターエンジニアーズとして東京都港区高輪で設立され、1978年2月に現社名へ変更したこと。1985年の宮崎台、1989年のさがみ野、1997年の大分と自前のシステムラボラトリを建設してきたこと。1990年4月に本店を神奈川県座間市へ移したこと。2004年以降、大分・大阪・東京にデータセンターを開設し、ISMSやISO/IEC 20000の認証を重ねてきたこと。3セグメントがインテグレーション、コネクティッド(モビリティ・スマートファクトリー)、ソリューション(セキュリティ・データセンター)に分かれること。
「自前の基盤を持つ会社で、自分は何を担うのか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。
職務経歴書で見られるポイント
ICT全般を扱う会社の中途採用では、担った領域と工程が読まれます。
システム開発の経験がある方は、扱ったシステムの規模と技術、担った工程、対象業界を書きます。インテグレーションセグメントに連結1,386名が所属しています。
インフラ設計・構築の経験がある方は、扱った基盤の規模と可用性、移行実績を書きます。同セグメントは「企画からインフラ設計・構築、運用まで」を範囲としています。
データセンター・運用の経験がある方は、担当した基盤の規模と体制、取得した認証を書きます。同社はISO/IEC 20000とISMSの認証を持ちます。
セキュリティ領域の経験がある方は、担当した領域(監視、脆弱性対応、製品導入など)と対象規模を書きます。ソリューションセグメントがこの領域です。
車載・モビリティ領域の経験がある方は、担当した機能と開発プロセスを書きます。コネクティッドセグメントに含まれます。
スマートファクトリー・製造業向けシステムの経験がある方は、扱った設備と連携したシステム、改善した指標を書きます。同セグメントの中核領域です。
いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。
まとめ
株式会社シーイーシーは、1968年2月に株式会社コンピューターエンジニアーズ(資本金100万円)として東京都港区高輪で設立され、1978年2月に現社名へ変更、1990年4月に本店を神奈川県座間市へ移転した東京証券取引所プライム市場上場企業です(証券コード9692)。有価証券報告書(第58期・2026年1月期)によると、連結従業員は2,401名(外299名)、提出会社は1,659名で、平均年齢38.7歳、平均勤続年数12.7年、平均年間給与6.4百万円。報告セグメントはインテグレーション(1,386名。ICT全般のワンストップ提供)、コネクティッド(564名。モビリティ・スマートファクトリー)、ソリューション(246名。セキュリティ技術とデータセンター)の3つで、当連結会計年度より区分を変更しています。連結子会社8社のうちフォーサイトシステム株式会社は連結売上高の10%超(9,709百万円)、株式会社宮崎太陽農園は議決権49.0%ながら実質支配により子会社とされています。業績は売上高と経常利益が5期連続で増加し、売上高は45,220百万円から65,882百万円へ45.7%増、経常利益は73.6%増。直近期は売上高が1年で17.2%伸びる一方、総資産が9,574百万円増えて自己資本比率は76.7%から68.4%へ低下しました。2025年4月2日付で情報システムサービス株式会社の全発行済株式を取得しています。営業活動によるキャッシュ・フローは5,825百万円、現金及び現金同等物は25,200百万円です。
よくある質問
Q. シーイーシーの年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第58期・2026年1月期)によると、提出会社の平均年間給与は6.4百万円、平均年齢38.7歳、平均勤続年数12.7年、従業員数1,659名です。平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれます。連結2,401名のうち提出会社は約69%で、フォーサイトシステム株式会社をはじめとする連結子会社8社の給与水準は開示されていません。なお男女の賃金の差異は全労働者82.6%、正規雇用労働者81.3%で、「賃金格差の要因については、女性の採用を積極的に増やしていることにより相対的に若年層の女性比率が高いこと、上位役職者が男性より少ないことによるものであり、賃金の基準は性別に関係なく同一であります」と注記されています。個別の提示額は職種と等級で決まりますので、選考の過程でご確認ください。
Q. どんな事業をしている会社ですか。
A. 有価証券報告書によると、報告セグメントは3つです(当連結会計年度より区分を変更)。インテグレーションセグメント(従業員1,386名)は「従来のシステム開発を中心に、情報システムの企画からインフラ設計・構築、運用まで、ICT全般をワンストップで提供」。コネクティッドセグメント(564名)は「モビリティ分野やスマートファクトリー分野でのシステム開発や、デジタルデータを分析・活用したサービスを提供」。ソリューションセグメント(246名)は「セキュリティ技術とデータセンターを活用し、多様な分野へ自社の製品・サービスを提供」します。同社は1985年の宮崎台、1989年のさがみ野(座間市)、1997年の大分と自前のシステムラボラトリを建設し、2004年以降は大分・大阪・東京にデータセンターを開設、ISMSやISO/IEC 20000の認証を取得してきました。連結子会社はフォーサイトシステム、シーイーシークロスメディア、シーイーシーカスタマサービス、大分シーイーシー、コムスタッフ、シーイーシー(上海)、宮崎太陽農園、情報システムサービスの8社です。
Q. 業績と財務はどうなっていますか。
A. 有価証券報告書の連結経営指標等の推移によると、売上高は2022年1月期の45,220百万円から2026年1月期の65,882百万円へ45.7%増。経常利益は4,282百万円から7,435百万円へ73.6%増で、いずれも5期連続の増加です。経常利益率は約9.5%から約11.3%へ改善しました。親会社株主に帰属する当期純利益は3,039百万円、5,179百万円、4,541百万円、4,040百万円、5,201百万円と上下しており、ROEも8.7%、14.2%、11.6%、10.0%、12.5%という推移です。直近期は売上高が1年で17.2%増える一方、総資産が52,636百万円から62,210百万円へ9,574百万円増え、自己資本比率は76.7%から68.4%へ8.3ポイント低下しました。2025年4月2日付の情報システムサービス株式会社の全株式取得が関係すると考えられます。営業活動によるキャッシュ・フローは5,825百万円、現金及び現金同等物の期末残高は25,200百万円です。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。