ワールドホールディングスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
有価証券報告書によると、株式会社ワールドホールディングスの直近期(第33期・2025年12月期)は売上高284,350百万円(前期比17.4%増)、営業利益10,820百万円(同25.9%増)。連結従業員数は60,880人で、1年間に5,949名増えています。人材・不動産・情報通信・農業公園という異なる事業を抱える持株会社であり、売上の75%は人材教育事業です。この記事では、有価証券報告書から事業構造と人員の実態を整理します。
5事業を持つ、従業員6万人の企業グループ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ワールドホールディングス(WORLD HOLDINGS CO.,LTD.) |
| 代表者 | 代表取締役会長兼社長 伊井田 栄吉 |
| 本店所在地 | 福岡県北九州市小倉北区大手町11番2号(実際の業務は福岡本社:福岡市博多区博多駅前二丁目1番1号) |
| 上場区分 | 東証プライム(2005年2月ジャスダック上場、2013年7月東証JASDAQ、2022年4月プライム移行) |
| 決算期 | 12月期(第33期は2025年1月1日〜2025年12月31日) |
| パーパス | 「世界中にあらゆる『人が活きるカタチ』を創造することで、人々の幸せと社会の持続的発展を実現する」 |
| 連結従業員数 | 60,880人(当期中に5,949名増加) |
| 設立 | 1993年2月(北九州市小倉北区、業務請負業として創業) |
この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。
セグメント別の売上高と利益
| セグメント | 売上高(百万円) | 前期比 | セグメント利益(百万円) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| プロダクツHR事業 | 121,232 | +9.9% | 4,414 | +33.4% |
| サービスHR事業 | 90,552 | +14.8% | 2,293 | +35.3% |
| 不動産事業 | 57,128 | +47.0% | 3,654 | +21.7% |
| 情報通信事業 | 9,783 | +12.4% | 157 | +55.9% |
| 農業公園事業 | 5,652 | +3.6% | △40(セグメント損失) | 前期は利益169 |
人材教育事業(プロダクツHR+サービスHR)の売上合計は211,784百万円で、全体の約74%。利益では不動産事業が3,654百万円を稼ぎ、単独セグメントとして最大です。
従業員がどこに配置されているか
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| サービスHR事業 | 34,712人 |
| プロダクツHR事業 | 24,097人 |
| 農業公園事業 | 1,098人 |
| 不動産事業 | 477人 |
| 情報通信事業 | 310人 |
| 全社(共通) | 186人 |
| 合計 | 60,880人 |
従業員の97%が人材教育事業に所属しています。有価証券報告書は増員の理由を「主としてプロダクツHR事業、サービスHR事業において事業規模拡大のための採用、人員体制を強化したことによる」と記載しています。
5期の推移を並べると、拡大のスピードが分かります。
| 期 | 決算年月 | 売上高(百万円) | 連結従業員数 |
|---|---|---|---|
| 第29期 | 2021年12月 | 154,704 | 26,701人 |
| 第30期 | 2022年12月 | 183,640 | 34,010人 |
| 第31期 | 2023年12月 | 213,742 | 52,570人 |
| 第32期 | 2024年12月 | 242,226 | 54,931人 |
| 第33期 | 2025年12月 | 284,350 | 60,880人 |
4年で売上は1.84倍、従業員は2.28倍です。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,998千円、平均年齢46.0歳、平均勤続年数11.0年です。ただし提出会社の従業員は49人。純粋持株会社であるため、セグメント別の従業員数は記載されていません。60,880人の大半は事業会社に在籍しており、その給与水準は有価証券報告書には記載がありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
社内環境整備方針として「フレックスタイム制度、リモートワーク、育休取得の推奨、リフレッシュ休暇、オフィスカジュアル」が挙げられ、「一部の事業会社では、子どもが小学3年生になるまで時短勤務、在宅勤務が選択できる制度」があると記載されています。**主要子会社のワールドインテックでは、男性労働者の育児休業取得率が49.6%(正規雇用者50.9%)**と開示されています。
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キャリア・成長機会
グループ共通の教育体制として、階層別(新卒・中堅・管理職)の研修、中途採用者向けのWHDマインド研修、約600コンテンツからなるe-ラーニングが用意されていると記載されています。また、次世代経営人材育成プログラムも開催。2025年4月には全国11か所目の研修施設となる「熊本テクニカルセンター」が稼働し、半導体人材の育成を進めています。
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社風・人間関係
労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。子会社別の開示では、**管理職に占める女性労働者の割合はワールドインテック10.7%、ディンプル35.7%、クリエイティブ30.8%、ヤマト・スタッフ・サプライ22.1%**と幅があります。労働者の男女の賃金の差異についても、会社ごとに補足説明が付されています。
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エージェントベストの見解
「平均年収599.8万円・平均年齢46.0歳・平均勤続11.0年」。この数字は、49人の会社のものです。有価証券報告書の提出会社は純粋持株会社であり、従業員49人。連結60,880人との差は6万人以上あります。求人票で見る「ワールドホールディングスグループ」の給与は、この数字とは別物と考えてください。では、グループ全体の姿はどう読むか。1人あたりの数字が手がかりになります。
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 売上高 ÷ 連結従業員数 | 約467万円/人 |
| 営業利益 ÷ 連結従業員数 | 約17.8万円/人 |
1人あたり売上高467万円。この水準は、業務請負・人材派遣を主力とする労働集約型のビジネスモデルを素直に反映しています。従業員そのものがサービスの提供主体なので、売上は人数にほぼ比例し、利益は「単価と稼働率と採用コスト」で決まる構造です。実際、当期の増益要因として有価証券報告書は「採用手法の改善と自社運営採用サイトの積極的な活用などにより採用効率が向上したこと」を挙げています。採用コストの削減が、そのまま利益になる会社です。応募者にとっての意味は2つ。1つ目、本社・管理部門のポジションは非常に少ない(全社共通186人)。2つ目、採用・定着に関わる仕事が、この会社では収益の中心にあたる。「人を採る」「辞めさせない」が事業そのものです。面接では2つ聞いてください。1つ目、「雇用元となる事業会社はどこですか」。2つ目、「そのポジションのKPIは、稼働人数ですか、粗利ですか」。
不動産と農業公園という、もう1つの顔
人材以外の事業も、決算に影響を与えています。
不動産事業は売上高57,128百万円(前期比47.0%増)。有価証券報告書は「BIZIA小倉等の大型物件の寄与、ならびに不動産価格の上昇や緻密なマーケティングに基づく販売価格設定」を要因に挙げています。首都圏・東北・関西・九州でマンションデベロップメントを展開し、リノベーションやユニットハウスの製造・販売・レンタルも行っています。
農業公園事業は売上高5,652百万円(前期比3.6%増)ながら、セグメント損失40百万円。理由は「2月の大雪、最繁忙期である春季の雨天続きと夏季の記録的猛暑、さらには大阪万博への集客流出等により、入園者が落ち込み苦戦」と記載されています。天候とイベントに左右される事業です。
また、**主要な取引先としてアマゾンジャパン合同会社への売上が34,063百万円(総販売実績の12.0%)**と開示されています。前期は29,599百万円(12.2%)でした。
エージェントベストの見解
この会社を検討する方は、同じ製造系人材の企業と並べて比較しているケースが多く見られます。判断が割れるのは、「人材専業か、ポートフォリオ型か」という点です。ワールドホールディングスは後者です。有価証券報告書も「複数領域にわたる事業ポートフォリオによりリスク分散・安定成長を図りながら」と明記しています。この違いが、キャリアに与える影響は3つあります。1つ目、景気変動の受け方。人材専業は製造業の稼働に業績が直結しますが、この会社は不動産事業が利益の3分の1超(3,654百万円)を生んでいます。当期も、プロダクツHRが米国関税政策の影響を受けつつ、不動産が47.0%増という組み合わせでした。2つ目、異動の可能性。人材から不動産へ、不動産から情報通信へ、という異動は制度上あり得ます。ただし不動産477人・情報通信310人と枠は小さく、現実には人材教育事業でのキャリアが基本線です。3つ目、専門性の付き方。同社は半導体・研究開発領域を強みに掲げ、当期も熊本テクニカルセンター稼働、開新学園との産学連携協定、SUBARU・日総工産との共同出資会社設立と、技術者育成に投資しています。「製造業の現場を人材面から支える専門性」を積みたい方には合う環境です。逆に、オフィスワーク中心のキャリアを望む方には、ポジションが限られます。比較検討している方は、**「自分が担当するのは、どの産業のどの工程か」**を軸に整理することをおすすめします。
向いている可能性がある人/慎重に検討したい人
向いている可能性がある人
- 採用・育成そのものを事業にしたい人……当期は5,949名の増員、採用効率の向上が増益要因です
- 製造・半導体の現場に関わりたい人……全国11か所の研修施設と産学連携協定があります
- 地方拠点で働きたい人……本店は北九州市、実務の中心は福岡本社です
- 複数事業を持つ企業で安定性を求める人……人材・不動産・情報通信・農業公園の5事業体制です
- 拡大局面でマネジメント経験を積みたい人……4年で従業員は2.28倍になりました
慎重に検討したい人
- 本社の企画部門を志望する人……提出会社49人、全社(共通)186人と枠は限られます
- 1人あたり生産性の高い環境を望む人……1人あたり売上高は約467万円です
- 人材以外の事業に軸足を置きたい人……不動産477人、情報通信310人と人員は小規模です
- 自己資本の厚い企業を選びたい人……自己資本比率は26.6%です
- 転勤の可能性を避けたい人……全国に拠点と研修施設を展開しています
選考に向けて押さえたい3点
1. 「受託力」という言葉の意味を理解する
有価証券報告書は「『受託力』を活かし人材業界での独自ポジションを確立する」と記載しています。**派遣ではなく請負で、工程ごと引き受ける。**この違い(指揮命令の所在、成果の定義、必要な管理体制)を説明できると、業界理解が伝わります。
2. セグメントごとの利益率を比較する
プロダクツHRの利益率は3.6%、サービスHRは2.5%、不動産は6.4%。**同じ会社でも収益性はまったく違います。**志望するセグメントの数字を押さえておくと、質問の質が上がります。
3. 2026年度目標との距離を測る
有価証券報告書には「2026年度の目標である売上高3,003億円、営業利益125億円」と記載されています。当期実績は売上高2,843億円・営業利益108億円。残りをどこで埋めるかを考えておくと、面接での議論が深まります。
まとめ
- 株式会社ワールドホールディングスは東証プライム上場、12月決算の純粋持株会社。1993年に北九州市で業務請負業として創業し、代表は代表取締役会長兼社長 伊井田栄吉氏です
- 第33期は売上高284,350百万円(前期比17.4%増)、営業利益10,820百万円(同25.9%増)、経常利益10,867百万円(同27.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,620百万円(同32.9%増)
- セグメント別はプロダクツHR 121,232百万円、サービスHR 90,552百万円、不動産57,128百万円(+47.0%)、情報通信9,783百万円、農業公園5,652百万円(セグメント損失40百万円)
- 連結従業員数は60,880人で当期中に5,949名増加。うち58,809人が人材教育事業に所属します。提出会社は49人・平均年齢46.0歳・平均勤続11.0年・平均年間給与5,998千円です
- アマゾンジャパン合同会社への売上は34,063百万円(総販売実績の12.0%)。2026年度目標は売上高3,003億円・営業利益125億円です
よくある質問
Q. ワールドホールディングスの平均年収はいくらですか?
A. 有価証券報告書に記載されているのは提出会社の平均年間給与5,998千円、平均年齢46.0歳、平均勤続年数11.0年です(2025年12月31日現在)。ただし提出会社は純粋持株会社で従業員49人。連結60,880人の大半は事業会社に在籍しており、事業会社ごとの給与水準は有価証券報告書には記載がありません。応募先の会社と職種を確認したうえで、募集要項をご確認ください。
Q. どんな事業を行っているグループですか?
A. プロダクツHR事業(半導体・電気電子部品・自動車・機械・医薬・バイオ等の研究開発/設計開発/製造/リペア工程の業務請負・人材派遣)、サービスHR事業(ロジスティクス・ツーリズム・接客販売分野の人材サービス)、不動産事業(デベロップメント、リノベーション、ユニットハウス製造等)、情報通信事業(携帯電話販売代理店等)、農業公園事業(公園施設の管理運営)の5事業です。
Q. 未経験からでも応募できますか?
A. 有価証券報告書に職種別の応募要件の記載はありません。ただし同社は、階層別研修、中途採用者向けのWHDマインド研修、約600コンテンツのe-ラーニング、資格取得支援の費用補助といった教育体制を整えていると記載しています。また「人材育成やリスキリングを通じ社員のスキル向上・キャリアアップを実現する」ことを課題に挙げています。募集要件は時期により変動しますので、最新の募集要項でご確認ください。
※本記事は、株式会社ワールドホールディングスの有価証券報告書(第33期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。