BIPROGYの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

BIPROGY 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/5

BIPROGYは、旧日本ユニシスから2022年に社名を変更した独立系のシステムインテグレーターです。有価証券報告書を読むと、平均勤続年数20.4年、平均年齢46.3歳という数字が並びます。SIerのなかでも際立って定着率の高い組織です。この記事では第82期(2026年3月期)の有報をもとに、この会社の報酬と人員構成、そして中途で入る場合に押さえておくべき点を整理します。

売上収益4,336億円、提出会社4,359人

項目内容
会社名BIPROGY株式会社(BIPROGY Inc.)
上場区分東京証券取引所プライム市場(証券コード8056)
本店所在地東京都江東区豊洲一丁目1番1号
連結売上収益433,686百万円(第82期・IFRS)
税引前当期利益43,845百万円
親会社の所有者に帰属する当期利益31,209百万円
提出会社の従業員数4,359人(2026年3月31日現在)
平均年齢46.3歳
平均勤続年数20.4年
平均年間給与8,846,208円(対前事業年度増減率4.5%)

数値は有価証券報告書 第82期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)によります。

職群はセールス・SE・スタッフの3つ

有価証券報告書の従業員の状況では、セグメント別ではなく職群別の内訳が示されています。同社がセグメントを横断して事業を営んでいるためです。

職群従業員数
セールス789人
システム・エンジニア2,305人
スタッフ1,265人
合計4,359人

システム・エンジニアが全体の約53%、セールスが約18%、スタッフが約29%という構成です。

中途で入る場合、自分がどの職群に位置づけられるかで、社内での役割の見え方が変わります。プロジェクトマネジメントを担う立場はシステム・エンジニアの職群に含まれると読めます。

売上は5期で1.37倍に伸びている

連結の売上収益は、第78期(2022年3月期)の317,600百万円から第82期(2026年3月期)の433,686百万円へと、5期で約1.37倍になっています。

税引前当期利益も29,575百万円から43,845百万円へ伸びています。

同社は国際会計基準(IFRS)を採用しており、売上収益として表示されます。

連結子会社にはユニアデックス、UEL、国際システム、エス・アンド・アイ、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、USOLベトナムなどがあります。

有報から読み取れる範囲

以下は、有価証券報告書と公表情報から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値と方針をもとにしています。

年収・評価制度

第82期の平均年間給与は8,846,208円で、対前事業年度増減率は4.5%です。対象は提出会社の従業員4,359人、平均年齢46.3歳。なお平均年間給与は休業者を除いて算出されていると注記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

有報には労働時間の数値の記載はありません。男性労働者の育児休業等取得率は68.1%、育児休業等および育児目的休暇の取得率は97.1%と開示されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

人的資本のKPIとして、新規事業開発を推進する人財数を2026年度までに100人以上とする目標が掲げられ、2025年度実績は63人と開示されています。PMF(プロダクト・マーケット・フィット)を中心とした実務連動型研修へ移行する方針も記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

平均勤続年数は20.4年、平均年齢は46.3歳です。提出会社にはBIPROGY労働組合が組織されており、加盟上部団体はないと記載されています。管理職に占める女性労働者の割合は13.7%です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

公開されている平均年間給与8,846,208円は、そのまま中途入社時の目安として読むと外します。読むべきは併記されている2つの数字です。平均年齢46.3歳、平均勤続年数20.4年。差し引くと、平均的な社員は26歳前後で入社し、20年在籍していることになります。つまりこの平均値は、新卒で入って長く在籍した層の給与水準です。同じSIerでも、DTSは平均年齢39.7歳、平均勤続15.1年で平均年間給与6,587千円。年齢と勤続が上がるほど平均値も上がる構造がはっきり出ています。中途で30代半ばに入る方が、いきなり885万円になるわけではありません。確認すべきは、等級制度における中途入社時の格付けと、そこから昇格するまでの標準年数です。長く在籍する人が多い組織では、昇格の順番待ちが発生することもあります。オファー額だけでなく、3年後5年後の見通しを面接で聞いてください。

人的資本のKPIが数値で開示されている

有価証券報告書には、マテリアリティに紐づくKPIと実績が表で示されています。転職の判断材料として使えるため、内容を整理します。

KPIと目標(達成年度)2025年度実績
女性管理職比率 18%以上(2026年4月1日時点)12.6%(2026年4月1日時点)
新規事業開発を推進する人財数 2026年度迄に100人以上63人
エンゲージメント・サーベイにおける働きがいと働きやすさに関連する要素の平均スコア 基準値51%+10ポイント以上(2026年度)55%

女性管理職比率については、目標18%に対して実績12.6%と差があることが率直に示されています。従業員の状況の欄では、管理職に占める女性労働者の割合が13.7%(2026年3月31日時点)と記載されています。集計対象の違いにより数値が異なります。

男性労働者の育児休業取得については、育児休業等取得率が68.1%、育児休業等および育児目的休暇の取得率が97.1%です。労働者の男女の賃金の差異は全労働者で79.3%、正規雇用労働者で77.4%、非正規雇用労働者で78.2%と開示されています。

新規事業開発を推進する人財数の目標が明示されている点は、この会社の方向性を示しています。受託開発だけでなく、自社起点の事業を増やす意図が読み取れます。

提出会社と連結の差が示すグループ構造

連結の従業員数と提出会社の従業員数を比べると、グループの構造が見えます。

提出会社は4,359人。有価証券報告書には主要な連結子会社として、ユニアデックス、UEL、国際システム、エス・アンド・アイ、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、USOLベトナムの名前が挙げられ、それぞれの人的資本指標も個別に開示されています。

たとえば管理職に占める女性労働者の割合は、ユニアデックスが7.9%、UELが23.5%、エス・アンド・アイが10.1%、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズが9.4%です。男女の賃金の差異も会社ごとに異なります。

提出会社および主要な連結子会社をあわせた数値は、管理職に占める女性労働者の割合12.3%、男性労働者の育児休業等取得率66.0%、育児休業等および育児目的休暇の取得率94.4%、労働者の男女の賃金の差異79.5%です。

グループ内で複数の会社がある場合、応募先がどの法人かによって条件が変わります。求人票の会社名は確認しておくべき点です。

この環境で積める経験

この会社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。

第一に、長期の顧客関係が前提になります。 平均勤続年数20.4年という数字は、社内だけでなく顧客との関係にも表れます。長く続くシステムを担当する働き方になります。

第二に、新規事業の枠が用意されています。 新規事業開発を推進する人財数を2026年度までに100人以上とする目標が有報に明記されています。2025年度実績は63人ですから、まだ増やす途中です。

第三に、グループ会社の選択肢があります。 ユニアデックス、UEL、国際システム、エス・アンド・アイ、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズなど、性格の異なる会社がグループ内にあります。

向いている人/向いていない人

向いている人

腰を据えて長く働きたい方

平均勤続年数20.4年、平均年齢46.3歳という構成です。短期で成果を出して次に移る前提の環境とは異なります。

大規模システムの運用と改善に関心がある方

システム・エンジニアが2,305人と職群の過半を占めます。長期にわたるシステムを扱う組織です。

新規事業の立ち上げに関わりたい方

新規事業開発を推進する人財数のKPIが有報に明示されており、2025年度は63人と開示されています。

向いていない人

短期での大幅な年収上昇を求める方

平均年間給与8,846,208円は平均年齢46.3歳・平均勤続20.4年の層を含む数字です。中途入社時の水準とは異なります。

意思決定の速さを重視する方

従業員4,359人、連結でグループ会社を複数持つ組織です。少人数で完結する環境とは進め方が異なります。

エージェントベストの見解

面接の終盤で問われるのは、「なぜ独立系のSIerなのか」です。ここで一般論を語ると印象に残りません。この会社の場合、答えの材料は有報にあります。売上収益は第78期の317,600百万円から第82期の433,686百万円へ5期で約1.37倍。一方で新規事業開発を推進する人財数は目標100人以上に対して63人。つまり既存事業は伸びているが、新しい柱を作る人はまだ足りていない、という状態です。中途採用で入る方に期待される役割は、この差の部分にあると考えるのが自然です。準備としてお伝えしているのは、前職で「既存の受託の枠を超えて提案した経験」を1つ用意しておくことです。言われた要件を実装した話ではなく、顧客が言語化していなかった課題を見つけて提案し、実際に動いた話。これがある方は、新規事業のKPIを掲げている組織で説明しやすくなります。メーカー系SIerや大手ベンダー出身の方は、この点を意識して経歴を組み直してください。募集の有無と職種は、必ず公式の採用ページでご確認ください。

選考に向けた準備

応募先の法人と職群を確かめる

BIPROGY株式会社と、ユニアデックス、UEL、国際システム、エス・アンド・アイ、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズは別の法人です。有価証券報告書では人的資本の指標も会社ごとに開示されています。

また提出会社の職群はセールス、システム・エンジニア、スタッフの3つに分かれます。募集職種がどの職群に属するかを確認してください。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜSIerか」と「なぜこの会社か」の2段で組み立てます。

前者については、事業会社の情報システム部門やコンサルティングファームとの違いをどう捉えているかを説明します。顧客のシステムを長期にわたって担う立場をどう評価するかという問いです。

後者の材料は有報にあります。売上収益433,686百万円と5期での成長。職群別に見た4,359人の構成。平均勤続年数20.4年という定着率。新規事業開発を推進する人財数のKPI。エンゲージメント・サーベイのスコア。

とくに新規事業に関するKPIは、この会社を選ぶ理由として語りやすい材料です。

職務経歴書で見られるポイント

プロジェクトマネジメントの職種では、担当した案件の規模と役割が読まれます。

SIer出身の方は、担当したプロジェクトの規模(金額、期間、要員数)と、自分が判断した範囲を書きます。トラブル対応で何をどう決めたかは、とくに読まれる部分です。

事業会社の情報システム部門出身の方は、ベンダーをどう選び、どう管理したかを書きます。発注側の視点は、受託側の組織で評価される材料です。

コンサルティング出身の方は、提言だけでなく実装まで関与した経験を書きます。SIerでは、実行フェーズの経験が重視されます。

新規事業に関心がある方は、既存の枠を超えて提案した経験を具体的に書きます。この会社がKPIとして掲げている領域だからです。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

BIPROGYは東証プライム市場に上場する独立系のシステムインテグレーターで、本店は東京都江東区豊洲にあります。第82期(2026年3月期)の連結売上収益は433,686百万円、税引前当期利益43,845百万円、当期利益31,209百万円。提出会社の従業員は4,359人で、平均年齢46.3歳、平均勤続年数20.4年、平均年間給与8,846,208円(前年比4.5%増)です。職群はセールス789人、システム・エンジニア2,305人、スタッフ1,265人。人的資本のKPIとして女性管理職比率18%以上(実績12.6%)、新規事業開発を推進する人財数100人以上(実績63人)、エンゲージメント・サーベイのスコア(実績55%)が開示されています。平均勤続20.4年という定着率の高さが特徴で、中途入社時の待遇は平均値とは別に確認する必要があります。

よくある質問

Q. BIPROGYの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書 第82期(2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は8,846,208円で、対前事業年度増減率は4.5%です。対象は従業員4,359人、平均年齢46.3歳、平均勤続年数20.4年で、平均年間給与は休業者を除いて算出されています。平均年齢と勤続年数が高い組織の平均値であるため、中途入社時の提示額とは水準が異なります。等級制度における格付けと昇格の標準年数は、選考の過程でご確認ください。

Q. どんな職種がありますか。

A. 有価証券報告書の従業員の状況では、提出会社の職群がセールス789人、システム・エンジニア2,305人、スタッフ1,265人の3つに分けて開示されています。同社はコンピュータ、ソフトウェア、その他関連商品ならびにこれらに関する各種セグメントを横断的に営んでいるため、セグメント別ではなく職群別の記載になっています。プロジェクトマネジメントを担う立場はシステム・エンジニアの職群に含まれると読めます。

Q. 働き方に関する開示はありますか。

A. 有価証券報告書には、男性労働者の育児休業等取得率68.1%、育児休業等および育児目的休暇の取得率97.1%、管理職に占める女性労働者の割合13.7%、労働者の男女の賃金の差異79.3%(全労働者)が開示されています。またエンゲージメント・サーベイにおける働きがいと働きやすさに関連する要素の平均スコアが2025年度実績55%と示されています。労働時間の数値は記載されていないため、部門ごとの実態は選考の過程でご確認ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/5 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)