CAC Holdingsの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

CAC Holdings 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

株式会社CAC Holdingsの連結従業員数は4,764名です。その内訳は国内IT 1,967名、海外IT 2,712名、統括業務85名。**海外のほうが多い。**日本のシステムインテグレーターとしては珍しい構成です。中核はインドのInspirisys Solutions Limited(議決権69.9%)とインドネシアのPT Mitrais(同99.8%)。1966年設立で60年目を迎えたこの会社が、どこで働く人を抱えているのか。有価証券報告書から整理します。

会社概要と1966年からの60年

項目内容
会社名株式会社CAC Holdings
上場区分東京証券取引所(証券コード4725)
決算期12月
従業員数連結4,764名/提出会社85名(2025年12月31日現在)
報告セグメント国内IT事業/海外IT事業
会社形態純粋持株会社

有価証券報告書によると、同社グループは純粋持株会社である同社および連結子会社22社、持分法適用関連会社4社によって構成されています。また同社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準は連結ベースの数値で判断されると記載されています。

沿革は1966年にさかのぼります。

年月内容
1966年8月コンピュータソフトウエアの受託設計制作及び販売を目的として、株式会社コンピュータアプリケーションズを設立(本店:東京都千代田区神田一ツ橋)
1976年5月コンピュータ専用ビル「CAC-FMセンター」竣工。ファシリティーマネージメント事業を開始
1988年12月通産省(現・経済産業省)の**「システムインテグレーター認定企業」**の認定を受け、以後連続して認定
1989年7月米国ニューヨーク市に子会社設立(現:CAC AMERICA CORPORATION)
1990年11月英国ロンドン市に子会社設立(現:CAC EUROPE LIMITED)
1994年7月子会社2社を吸収合併し、商号を株式会社シーエーシーに変更
1994年5月SAPジャパンと業務提携。「R/3」を応用したシステム構築事業を開始
1999年7月日本証券業協会に店頭登録銘柄として株式公開
2000年3月システム運用管理サービスの株式会社アークシステム(現:連結子会社)の全株式を取得

1966年設立は、当メディアがこれまで扱ってきた企業のなかでも古い部類です。1988年に「システムインテグレーター認定企業」の認定を受け、以後連続して認定を受けているという記載も、この会社の歴史を示しています。

国内ITと海外ITの2セグメント

有価証券報告書には、各事業の内容が次のように記載されています。

国内IT……国内子会社におけるシステム構築サービス、システム運用管理サービス、人事BPOサービスなどの提供。主な子会社は株式会社シーエーシー、株式会社アークシステム。

海外IT……海外子会社におけるシステム構築サービス、システム運用管理サービス、保守サービスなどの提供。主な子会社はCAC AMERICA CORPORATION、CAC EUROPE LIMITED、希亜思(上海)信息技術有限公司、Inspirisys Solutions Limited、PT Mitrais。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書(第60期・2025年12月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,456千円、平均年齢41.2歳、平均勤続年数11.5年です。ただしこれは純粋持株会社の従業員85名の数字です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には、労働組合は結成されていないが労使関係は円満に推移している旨が記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

連結4,764名のうち海外IT事業が2,712名を占めます。インド、インドネシア、米国、英国、中国に子会社があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

提出会社の平均勤続年数は11.5年、平均年齢41.2歳です。1966年設立という歴史の長さと整合します。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**日本のSIerで「海外のほうが人数が多い」会社は、そう多くありません。**この会社の連結4,764名の内訳は、国内IT 1,967名、海外IT 2,712名、統括業務85名。海外が国内を745名上回っています。中核はインドのInspirisys Solutions Limited(議決権69.9%)とインドネシアのPT Mitrais(同99.8%)。ここから読めることが3つあります。1つ目、オフショア開発が事業の一部ではなく、事業そのものになっている可能性。海外子会社は「国内案件の下請け」ではなく、それぞれの市場で売上を立てています。実際Inspirisysは連結売上高の10%を超えるため主要な損益情報が開示されており、売上7,696百万円、経常利益573百万円、当期純利益606百万円です。2つ目、英語での業務が発生しやすいこと。3つ目、キャリアの選択肢が国内に閉じないこと。逆に言えば、日本国内の案件だけをやりたい方には、この構造は必ずしも合いません。応募を検討されるなら、面接で「自分の職種で海外子会社と関わる頻度はどのくらいですか」を聞いてください。同じ会社でも、国内IT側と海外IT側では日常がまったく違います。

海外IT 2,712名が国内IT 1,967名を上回る

有価証券報告書の連結従業員数です(2025年12月31日現在)。

セグメント従業員数
国内IT1,967名
海外IT2,712名
統括業務85名
合計4,764名

統括業務として記載されている85名は、特定セグメントに区分できない提出会社(持株会社)に所属する従業員です。

海外IT事業の中核となる会社は、関係会社の状況から確認できます。

会社所在地資本金議決権
株式会社シーエーシー東京都中央区400百万円100.0%
Inspirisys Solutions Limitedインド・チェンナイ市396百万印ルピー69.9%
PT Mitraisインドネシア・バリ州10,100,000千インドネシアルピア99.8%

株式会社シーエーシーとInspirisys Solutions Limitedは特定子会社であり、いずれも連結売上高に占める割合が10%を超えるため主要な損益情報等が開示されています。

株式会社シーエーシー(国内IT)

項目金額
売上高30,089百万円
経常利益2,951百万円
当期純利益777百万円
純資産額7,379百万円
総資産額20,197百万円

Inspirisys Solutions Limited(海外IT・インド)

項目金額
売上高7,696百万円
経常利益573百万円
当期純利益606百万円
純資産額2,861百万円
総資産額5,739百万円

売上で見ると国内が圧倒的です。グループ連結売上高50,588百万円のうち、株式会社シーエーシー1社で30,089百万円。一方Inspirisysは7,696百万円です。

つまり人数は海外が多く、売上は国内が多いという構造になります。1人あたりの売上単価が国内と海外で大きく異なることを示しています。

持株会社85名の年収946万円をどう読むか

有価証券報告書の提出会社の状況(2025年12月31日現在)です。

項目数値
従業員数85名
平均年齢41.2歳
平均勤続年数11.5年
平均年間給与9,456千円

そしてセグメント別内訳は「統括業務85名」のみ。この85名はすべて純粋持株会社の本社機能であり、システム構築や運用に従事する方の年収を示す数字ではありません。

平均年間給与9,456千円は、当メディアが扱ってきた持株会社のなかでも高い部類にあたります。ただし85名という規模の管理部門の平均であり、事業会社である株式会社シーエーシーの水準は開示されていません。

男女に関する指標は、提出会社と連結子会社の両方について開示されています。

対象管理職に占める女性労働者の割合男性労働者の育児休業取得率男女の賃金の差異(全労働者)
株式会社CAC Holdings(提出会社)26.0%―(注)―(注)
株式会社シーエーシー(連結子会社)17.7%108.3%71.9%

提出会社の男性労働者の育児休業取得率が「―」となっているのは、当事業年度に育児休業の対象となる男性労働者がいなかったためと注記されています。また労働者の男女の賃金の差異については、連結子会社である株式会社シーエーシーに含めて開示を行っているとされています。

株式会社シーエーシーの男女の賃金の差異は、全労働者71.9%、正規雇用労働者74.4%、非正規雇用労働者58.9%です。

経常減益なのに当期純利益は増益

有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第56期〜第60期)です。

決算期売上高(百万円)経常利益(百万円)当期純利益(百万円)連結従業員数
2021年12月47,9353,6682,4764,249名
2022年12月47,9713,1582,0934,357名
2023年12月50,5393,1182,4734,447名
2024年12月52,0633,3613,0964,653名
2025年12月50,5882,3923,2714,764名

※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益

第60期は減収・経常減益です。売上高は52,063百万円から50,588百万円へ、経常利益は3,361百万円から2,392百万円へ下がりました。

ところが親会社株主に帰属する当期純利益は3,096百万円から3,271百万円へ増えています。

経常利益が減って当期純利益が増える。この形は、経常利益より下の段階(特別損益や税金の段階)で何かが起きていることを示します。有価証券報告書の経営指標の推移だけでは中身までは読み取れません。

なお包括利益は7,329百万円から**△213百万円**へ転じており、純資産額も37,714百万円から35,812百万円へ減っています。包括利益には、その他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定といった項目が含まれます。海外子会社を多く持つ会社では、為替の動きが包括利益に影響します。

一方で連結従業員数は4,249名から4,764名へ、5期で515名増えています。第60期の自己資本比率は65.58%、自己資本利益率(ROE)は9.01%です。

提出会社(持株会社)単体では、第60期の営業収益3,639百万円、経常利益996百万円、当期純利益4,928百万円。持株会社ですので、収益の中心は子会社からの配当等と考えられます。

働き方とキャリア形成の特徴

同社グループでのキャリアを考えるうえで軸になるのは、国内と海外で人員の重心が違うという構造です。

連結4,764名のうち海外ITが2,712名。インド、インドネシア、米国、英国、中国に子会社が並びます。日本のシステムインテグレーターとしては珍しい構成です。

この構造がキャリアに与える影響は3つあります。

**1つ目は、英語での業務です。**海外子会社との連携が業務に含まれる場合、英語は前提になります。ただし国内IT事業に配属される場合の頻度は公開情報からは分かりません。

**2つ目は、単価の違いです。**株式会社シーエーシー(国内)は売上30,089百万円、Inspirisys(インド)は7,696百万円。人数は海外が多く売上は国内が多いという構造は、1人あたりの単価が地域で異なることを示します。

3つ目は、事業の幅です。有価証券報告書には、国内ITの内容としてシステム構築サービス、システム運用管理サービスに加えて人事BPOサービスが挙げられています。システム開発だけの会社ではありません。

もう1つの軸は、歴史の長さです。1966年設立、1988年に通産省の「システムインテグレーター認定企業」の認定を受けて以後連続認定、1994年にSAPジャパンと業務提携。提出会社の平均勤続年数11.5年という定着も、この性質と整合します。

なお、**株式会社シーエーシーをはじめとする事業会社の平均年間給与は開示されていません。**応募を検討される場合は、求人票の想定年収を出発点に面接で確認する必要があります。

向いている人/向いていない人

向いている人

海外拠点と連携する仕事に関心がある方

連結4,764名のうち海外IT事業が2,712名。インド、インドネシア、米国、英国、中国に子会社があります。

長い歴史を持つ組織で働きたい方

1966年設立で、1988年から「システムインテグレーター認定企業」の認定を連続して受けています。

システム構築から運用、BPOまで幅広く関わりたい方

国内IT事業にはシステム構築、システム運用管理、人事BPOサービスが含まれます。

向いていない人

公開情報で事業会社の年収を確認したい方

提出会社は純粋持株会社で、平均年間給与9,456千円は本社機能85名の数字です。

日本国内だけで完結する仕事を求める方

グループの人員の過半は海外IT事業に属します。

エージェントベストの見解

「経常減益なのに最終増益」を見つけたら、面接で聞いてください。この会社の第60期は、経常利益が3,361百万円から2,392百万円へ減った一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3,096百万円から3,271百万円へ増えています。経常利益より下の段階で何かが起きているということです。可能性としては、特別利益の計上、法人税等の調整、非支配株主に帰属する損益の変動などが考えられますが、経営指標の推移だけでは特定できません。同時に見ておきたいのが包括利益です。7,329百万円から△213百万円へ転じ、純資産額も37,714百万円から35,812百万円へ減っています。包括利益には為替換算調整勘定が含まれるため、海外子会社を多く持つこの会社では為替の動きが効きます。**海外比率の高い会社を検討するときは、この項目を必ず見てください。**円安・円高で見かけの数字が動くからです。面接では「直近期の最終利益が増えた要因」と「為替が業績に与える影響」の2つを聞くと、事業構造への理解が伝わります。数字を読んで質問できる応募者は、SIerの選考では印象に残ります。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

株式会社CAC Holdingsは東京証券取引所に上場する純粋持株会社です(証券コード4725)。決算期は12月。有価証券報告書(第60期・2025年12月期)によると、グループは同社および連結子会社22社、持分法適用関連会社4社で構成され、連結従業員は4,764名(国内IT 1,967名、海外IT 2,712名、統括業務85名)です。

提出会社は85名、平均年間給与9,456千円、平均年齢41.2歳、平均勤続年数11.5年。この85名はすべて持株会社の統括業務です。

応募先が持株会社なのか、株式会社シーエーシーなどの事業会社なのかを求人票で確認してください。事業会社の平均年間給与は開示されていません。

志望動機で問われること

「なぜシステムインテグレーションか」と「なぜCACグループか」の2段で組み立てます。

前者については、システム構築、運用管理、BPOのどれに関わりたいのかを具体化します。

後者の材料は有価証券報告書にあります。1966年設立で60年の歴史があること。1988年から「システムインテグレーター認定企業」の認定を連続して受けていること。1994年にSAPジャパンと業務提携したこと。連結4,764名のうち海外ITが2,712名と過半を占め、インドのInspirisys Solutions Limited、インドネシアのPT Mitraisを傘下に持つこと。

「国内と海外をまたぐSIグループで自分は何を担いたいのか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

システムインテグレーションの中途採用では、扱ったシステムの規模と担った工程が読まれます。

システム開発の経験がある方は、扱ったシステムの規模と技術、担った工程、チームの人数を書きます。どの業界向けだったかも明記してください。

ERPの経験がある方は、扱った製品と導入した企業の規模、担った役割を書きます。同社は1994年からSAP製品を応用したシステム構築事業を行っています。

システム運用管理の経験がある方は、担当した基盤の規模と体制を書きます。国内IT事業の柱の1つです。

人事BPOの経験がある方は、担当した業務範囲と処理規模を書きます。国内IT事業に含まれるサービスです。

オフショア開発の経験がある方は、対象国と体制、担った役割を書きます。海外IT事業が連結の過半を占める会社です。

英語での業務経験がある方は、その内容と頻度を書きます。インド、インドネシア、米国、英国、中国に子会社があります。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

株式会社CAC Holdingsは、1966年8月に株式会社コンピュータアプリケーションズとして設立され、1999年7月に株式を公開した純粋持株会社です(証券コード4725)。有価証券報告書(第60期・2025年12月期)によると、グループは連結子会社22社、持分法適用関連会社4社で構成され、連結従業員は4,764名。内訳は国内IT 1,967名、海外IT 2,712名、統括業務85名で、海外のほうが多い構成です。中核子会社は株式会社シーエーシー(売上30,089百万円)、インドのInspirisys Solutions Limited(議決権69.9%、売上7,696百万円)、インドネシアのPT Mitrais(同99.8%)。提出会社85名の平均年間給与は9,456千円、平均年齢41.2歳、平均勤続年数11.5年ですが、これは持株会社の統括業務の数字です。業績は第60期に減収・経常減益となる一方、親会社株主に帰属する当期純利益は増益。包括利益は△213百万円へ転じています。人数は海外が多く売上は国内が多いという構造が、この会社を検討するうえでの軸になります。

よくある質問

Q. CAC Holdingsの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(第60期・2025年12月期)に記載されている提出会社の平均年間給与9,456千円は、純粋持株会社である株式会社CAC Holdingsの従業員85名の数字です。この85名はすべて統括業務に属しており、システム構築や運用に従事する方の水準を示すものではありません。事業会社である株式会社シーエーシーなどの平均年間給与は開示されていません。持株会社体制では制度上こうなるため、開示がないこと自体は珍しくありません。実際の水準は求人票の想定年収を出発点に、選考の過程でご確認ください。

Q. 海外のほうが人数が多いというのは本当ですか。

A. 有価証券報告書の連結従業員数によると、2025年12月31日現在で国内IT 1,967名、海外IT 2,712名、統括業務85名、合計4,764名です。海外ITが国内ITを745名上回っています。海外IT事業の主な子会社は、CAC AMERICA CORPORATION(米国)、CAC EUROPE LIMITED(英国)、希亜思(上海)信息技術有限公司(中国)、Inspirisys Solutions Limited(インド・議決権69.9%)、PT Mitrais(インドネシア・同99.8%)です。ただし売上で見ると、国内の株式会社シーエーシーが30,089百万円、Inspirisysが7,696百万円と国内が大きく、人数と売上の重心が逆になっています。

Q. 業績はどうなっていますか。

A. 有価証券報告書の連結経営指標等の推移によると、第60期(2025年12月期)は売上高50,588百万円(前期52,063百万円)、経常利益2,392百万円(同3,361百万円)と減収・経常減益です。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3,271百万円(同3,096百万円)と増益になっています。包括利益は7,329百万円から△213百万円へ転じ、純資産額も37,714百万円から35,812百万円へ減少しました。連結従業員数は5期で4,249名から4,764名へ増えており、自己資本比率は65.58%、ROEは9.01%です。海外子会社を多く持つため為替の影響を受けやすい構造である点は、押さえておきたい項目です。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

この記事のタグ

事業会社・SIerの他の企業

事業会社・SIerの企業一覧を見る →

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)