インタートレードの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
インタートレードは、証券会社や金融機関向けのシステムを主力とする会社です。従業員85人という小さな規模ながら、有価証券報告書には3つのセグメントが並びます。
小規模な会社の数字は、大企業とは違う読み方が要ります。本記事では、公開情報から確認できる範囲で、事業構造・待遇・働き方・選考の観点を整理します。
会社概要と、新川に本店を置く27期目の会社
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社インタートレード |
| 本店所在地 | 東京都中央区新川一丁目17番21号 |
| 事業内容 | 金融ソリューション事業/ビジネスソリューション事業/ヘルスケア事業 |
| 従業員数 | 85人(2025年9月30日現在・提出会社) |
| 決算期 | 9月 |
第27期という期数から、四半世紀を超える歴史を持つ会社であることが分かります。本店は東京都中央区新川で、証券取引所のある兜町からほど近い立地です。
85人で3つの事業を持つ構造
第27期(2025年9月期)のセグメント別従業員数は次のとおりです。
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| 金融ソリューション事業 | 56人 |
| ビジネスソリューション事業 | 10人 |
| ヘルスケア事業 | 4人 |
| 全社(共通) | 15人 |
| 合計 | 85人 |
全社(共通)は管理部門の従業員です。
主力は金融ソリューション事業で56人、全体の66%を占めます。ビジネスソリューション事業10人、ヘルスケア事業4人と、他の2つは少人数です。
ヘルスケア事業に至っては4人。事業として掲げられてはいるものの、人員から見ればごく小さな規模です。この構成は、応募する立場では重要な情報になります。配属先によって、同じ会社でも置かれる環境がまったく違うためです。
金融システムという領域の性質
証券会社や金融機関向けのシステムは、扱う領域として独特の性質があります。
まず、止まってはいけない仕組みです。取引時間中の障害は、そのまま顧客の損失につながります。品質に対する要求水準が、一般の業務システムより高くなります。
次に、制度変更への追随が続きます。金融商品取引法をはじめとする規制が改正されれば、システムも対応が必要になります。作って終わりではなく、制度と並走し続ける仕事です。
そして、顧客が限られます。証券会社の数は決まっており、新規開拓の余地は限定的です。既存の顧客と長く付き合う構造になります。
提出会社85人、平均年収583万円、勤続11年10ヶ月
第27期の有価証券報告書によれば、従業員の状況は次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 従業員数 | 85人 |
| 平均年齢 | 40歳7ヶ月 |
| 平均勤続年数 | 11年10ヶ月 |
| 平均年間給与 | 5,833千円 |
平均勤続年数11年10ヶ月は、IT業界としては長い部類です。平均年齢40歳7ヶ月との組み合わせから、20代後半で入社してそのまま在籍を続けている層が中核を担う構造が読み取れます。
この長さは、前述した事業の性質と整合します。顧客が限られ、制度と並走し続ける領域では、顧客の事情を知っている人の価値が高くなります。人が入れ替わりにくい構造が、勤続年数に表れていると考えられます。
評判の傾向
年収・評価制度
平均年間給与583万円台は、IT企業として標準的な範囲にあります。金融領域を扱う専門性に対して、突出して高いわけではないという見方も見られます。
ワークライフバランス
金融システムの性質上、リリースや制度対応の時期に負荷が集中するという声が見られます。一方、平均勤続11年10ヶ月という長さから、続けられる環境と受け止める見方もあります。
キャリア・成長機会
金融領域の業務知識が深く積み上がるという評価が見られます。逆に、85人という規模では役割の選択肢が限られるという指摘もあります。
社風・人間関係
小規模で長く在籍する人が多く、顔の見える関係という評価が見られます。
※いずれも公開されている口コミの傾向をまとめたもので、個別の投稿を引用したものではありません。
エージェントベストの見解
85人という規模の会社を検討するとき、平均年収より先に見るべきは事業別の人数です。金融ソリューション56人、ビジネスソリューション10人、ヘルスケア4人。この差は、そのまま社内での位置づけの差です。主力事業に入れば周囲に経験者がいますが、4人の事業に入れば社内に前例がほとんどありません。どちらが良いという話ではなく、求めるものによって評価が変わります。面接では、募集ポジションがどのセグメントに属し、そのチームが何人かを必ず確認してください。求人票の職種名だけでは、この違いは読み取れません。
平均勤続11年10ヶ月の組織に、後から入るということ
長い勤続年数は、中途入社の立場では両面を持ちます。
利点としては、顧客と製品を知り尽くした人が周囲にいることです。金融システムのように業務知識が重い領域では、聞ける相手がいることの価値は大きくなります。
一方で、社歴の長い人が多数派の環境に後から入ることになります。85人という規模では、社内の人間関係も進め方も、長く在籍している人たちの間で固まっている可能性があります。
もうひとつ、ポジションが空くサイクルが長くなります。人が動かない組織では、上の役割が空くまでに時間がかかります。
選考の中で、直近数年に中途入社した人がどのセグメントでどの役割に就いているかを聞いておくと、実像がつかめます。
証券取引の仕組みを支えるということ
金融ソリューション事業に56人という構成は、この会社の中核がどこにあるかを示しています。証券会社が使うシステムは、注文を受け、取引所につなぎ、約定を記録し、顧客の資産を管理するという一連の流れを担います。
この領域には、他の業務システムにない制約があります。ひとつは時間です。取引時間は決まっており、その間に処理が滞れば実害が生じます。もうひとつは記録です。金融商品取引の記録は法令で保存が求められ、後から検証できる形で残す必要があります。
さらに、制度改正のたびに対応が生じます。取引ルールや報告義務が変われば、システムも追随します。この対応は選べるものではなく、期日までに済ませることが前提になります。
働く側から見ると、自分の裁量で進め方を決められる範囲が限られる領域です。決まった期日に、決まった仕様で、止めずに動かす。この性質に合うかどうかが、適性の分かれ目になります。
働き方とキャリア形成の特徴
主力の金融ソリューション事業に56人という構成から、キャリアはこの領域を軸に形成されるのが基本になります。証券・金融の業務知識と、システムの設計・開発の両方を扱う仕事です。
85人という規模では、職種が細かく分かれることは期待しにくくなります。要件を聞き、設計し、作り、運用まで見るという一連の流れに関わる場面が生じます。
全社(共通)が15人という規模から、管理部門のポジション数は限られます。専門機能でのキャリアを志向する場合、この点は前提になります。
向いている人/向いていない人
向いている人
- 金融領域の業務知識を積みたい方。主力事業に56人が集中しています
- 長く同じ顧客と付き合いたい方。平均勤続11年10ヶ月という環境です
- 幅広い工程に関わりたい方。85人の規模では分業が細かくありません
向いていない人
- 短期間で役割を大きく変えたい方。人の動きが緩やかな組織です
- 大規模な開発体制を求める方。主力事業でも56人という規模です
エージェントベストの見解
書類で見られているのは、業務知識の深さです。職務経歴書に「金融系システムの開発を担当」と書かれているだけでは、この会社では差がつきません。読み手が知りたいのは、どの業務を作ったかです。約定処理なのか、口座管理なのか、法定帳票なのか。そして、その業務のどこに難しさがあったかを説明できるかです。金融領域は制度が細かく、仕様の背後には理由があります。その理由まで理解して作った経験がある方は、85人の組織でも即戦力として読まれます。技術の一覧より、業務の名前と難所の記述が通過率を動かします。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考のあとに複数回の面接が行われる形とされています。段階数や順序は募集職種と時期により変動します。
志望動機で問われること
「なぜ金融システムか」と「なぜこの会社か」を分けて準備します。後者については、3つのセグメントのうちどこに関心があるかを明示すると具体的になります。事業別の人数を把握したうえで話せると、調べている応募者として受け取られます。
職務経歴書で見られるポイント
前掲のとおり、扱った業務の名称と、その業務特有の難所を書けるかが要点です。金融領域の経験がない場合は、制度変更に追随したシステムの経験、止められない仕組みを扱った経験が接続しやすい材料になります。
金融系システムの比較材料としては、第一生命情報システムの評判、明治安田システム・テクノロジーの評判、三菱UFJインフォメーションテクノロジーの評判、JCBの評判もご覧ください。
まとめ
インタートレードは東京都中央区新川に本店を置く、証券・金融向けシステムの会社です。第27期の従業員数は85人、平均年齢40歳7ヶ月、平均勤続年数11年10ヶ月、平均年間給与5,833千円でした。
セグメント別では金融ソリューション事業56人、ビジネスソリューション事業10人、ヘルスケア事業4人、全社(共通)15人。主力事業に人員の66%が集中しており、配属先によって環境が大きく変わります。平均勤続11年10ヶ月という長さは、顧客の事情を知る人の価値が高い領域であることの表れとも読めます。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. ヘルスケア事業に配属される可能性はありますか。
A. 第27期のセグメント別従業員数では、ヘルスケア事業は4人です。募集がどのセグメントの枠かによって異なるため、選考の早い段階で確認することをおすすめします。
Q. 未経験から応募できますか。
A. 職種によります。従業員85人という規模のため、育成に割ける体制は大企業ほど厚くありません。金融領域あるいはシステム開発の実務経験があるほうが接続しやすい構造です。募集要項で求める経験をご確認ください。
Q. 平均勤続11年10ヶ月は長すぎませんか。
A. 顧客の事情を知る人の価値が高い領域では、人が入れ替わりにくい構造になります。働き続けられる環境である一方、上の役割が空くサイクルは長くなります。どちらを重視するかで評価が分かれます。
本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。