キーウェアソリューションズの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

キーウェアソリューションズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

キーウェアソリューションズについて、第61期(2026年3月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の従業員の状況(2026年3月31日現在)

項目数値
従業員数759名
平均年齢41歳10ヶ月
平均勤続年数17年2ヶ月
平均年間給与6,427千円
平均年間給与の対前事業年度増減率0.70%

平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいると注記されています。

セグメント別の従業員数(同日現在)

セグメント従業員数
システム開発事業337名
SI事業285名
その他事業41名
全社(共通)96名
合計759名

臨時従業員の記載

同報告書は、臨時従業員数について 従業員数の100分の10未満のため、記載しておりません としています。正社員中心の構成が読み取れます。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

平均勤続17年2ヶ月という、長い定着

平均年齢41歳10ヶ月、平均勤続年数17年2ヶ月。

この2つから、平均的な社員は24歳8ヶ月で入社している計算になります。新卒入社が中心で、極めて長く勤める構造です。

IT業界としては異例の長さ

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「プログラマー」の区分では平均年齢37.1歳、「ITコンサルタント」の区分では38.3歳とされています。同社の41歳10ヶ月は、これを上回ります。

この構造が意味すること

IT業界では転職が活発ですが、この会社では長く勤める人が多数派です。社内の蓄積が厚く、暗黙の了解も形成されていると考えられます。

中途採用の観点

中途で入る人にとっては、同僚の多くが15年以上勤めている環境です。受け入れの型があるかどうかを確認する価値があります。

対前年増減率0.70%

平均年間給与の対前事業年度増減率は0.70%。大きく動いていません。

グループに6つの労働組合がある

有価証券報告書には、労働組合について具体的な記載があります。

組合の一覧と組合員数(2026年3月31日現在)

労働組合組合員数
キーウェアソリューションズ労働組合537名
クレヴァシステムズ労働組合(旧キーウェアサービス労働組合)51名
キーウェア北海道労働組合50名
キーウェア九州労働組合34名
キーウェア西日本労働組合106名
キーウェア東北労働組合51名

連絡協議会

グループ各社における労使状況等の情報を共有する場として、キーウェアグループ労働組合連絡協議会 を組織しており、各労働組合はこれに加盟しています。

読み取れること

提出会社の従業員759名に対し、キーウェアソリューションズ労働組合の組合員は537名。約7割が組合員です。

地域別の子会社

北海道、九州、西日本、東北。地域ごとに子会社を置く構造が、労働組合の一覧から読み取れます。

転職の観点

組合が組織されている会社では、労働条件が制度として定められています。個別の交渉より、制度の枠組みが優先される環境です。

同報告書の記載

労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はないとされています。

セグメントから読む、事業の構成

提出会社の従業員759名のうち、システム開発事業が337名、SI事業が285名。この2つで622名、約82% を占めます。

システム開発事業とSI事業

有価証券報告書はセグメントの内容を詳述していませんが、開発と、システムの統合・導入という2つの軸で事業を分けていることが読み取れます。

その他事業41名

規模は小さくなります。

全社(共通)96名

特定の事業部門に区分できない管理部門に所属する従業員です。約13% がコーポレート職です。

転職の観点

技術職として入る場合、システム開発事業かSI事業に配属される可能性が高い構造です。どちらに属するかで、扱う工程が変わります。

契約上の位置

有価証券報告書からは、同社が元請けか二次請け以下かは直接読み取れません。選考の段階で確認する価値があります。 SIerでは、契約上の位置が積める経験を大きく左右します。詳しくはSIerのキャリアパスで整理しています。

エージェントベストの見解

平均勤続年数17年2ヶ月という数字は、IT業界では異例の長さです。job tagのプログラマーの区分が平均年齢37.1歳であることを踏まえると、この会社の41歳10ヶ月・勤続17年2ヶ月は、まったく違う人員構成を示しています。中途で入る方にとって、これは両面の意味を持ちます。定着している職場であり、頻繁な離職に振り回されることはありません。一方、15年以上同じ会社にいる人が多数派の環境では、明文化されていない進め方が積み上がっています。準備としてお勧めしたいのは、面接で「中途入社の方は部門に何人いて、何年目の方が多いですか」と聞くことです。中途が一定数いれば受け入れの型ができています。この質問は、平均勤続17年という数字だけでは分からない実態を引き出せます。

SIerの水準として見た、この会社

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の数値を並べます。

区分平均年収平均年齢時間当たり賃金有効求人倍率
プログラマー578.5万円37.1歳2,819円0.94
ITコンサルタント889万円38.3歳4,026円0.89

同社の水準との比較

提出会社の平均年間給与は6,427千円。プログラマーの区分(578.5万円)を上回り、ITコンサルタントの区分(889万円)を下回ります。

平均年齢を考慮すると

同社の41歳10ヶ月は、両区分より3〜5歳高くなっています。年齢を揃えて比べると、差の見え方が変わります。

必要スキルの違い

プログラマーの区分は プログラミング4.9 が最上位、ITコンサルタントの区分は 要件分析5.1 が最上位です。どちらの職種で入るかで、求められるものが違います。

求人倍率はどちらも1未満

0.94と0.89。募集より求職者が多い状態です。人手不足と言われる業界ですが、統計上は逼迫していません。

近い規模の会社はクレオの評判・年収・選考対策クエストの評判・年収・選考対策もあわせてご覧ください。

対前年増減率0.70%という数字

有価証券報告書には、平均年間給与の 対前事業年度増減率0.70% が記載されています。

この数字の意味

前年からほぼ横ばいです。大きな昇給も、減額もなかったということです。

他社との比較

同じ時期の有価証券報告書では、コマツが5.0%、コナミグループが7.6% の増減率を記載しています。業界と会社によって、動き方が違います。

なぜ差が出るか

給与の水準は、会社の収益、業界の相場、人員構成の変化に影響されます。新卒が増えれば平均は下がり、ベテランが増えれば上がります。

転職の観点

増減率は1年分の数字であり、これだけで判断はできません。ただし、複数年分を並べると傾向が見えます。 有価証券報告書は過去の期のものも公開されているため、3期分を確認する価値があります。

確認のしかた

同社は東証に上場しており、有価証券報告書はEDINETで閲覧できます。平均年間給与、平均年齢、平均勤続年数、従業員数の4つを3期分並べるだけで、会社の局面が読めます。

平均勤続17年2ヶ月との関係

勤続年数が長く、人員構成が安定している会社では、平均給与も大きくは動きません。0.70%という数字は、この構造と整合します。

選考で確認しておきたいこと

  1. 雇用契約の相手方(提出会社か、地域の子会社か)
  2. 配属されるセグメント(システム開発事業か、SI事業か)
  3. 契約上の位置(元請けか、二次請け以下か)
  4. 客先常駐の有無と、その頻度
  5. 中途入社者が部門に何人いるか
  6. 労働組合への加入と、その運用

1つ目が、条件を左右します。労働組合の一覧から、北海道・九州・西日本・東北に子会社があることが読み取れます。

3つ目は、SIerで積める経験を最も左右します。有価証券報告書からは読み取れないため、面接で確認する必要があります。

5つ目は、平均勤続17年2ヶ月という環境で重要です。中途の受け入れの型があるかが分かります。

エージェントベストの見解

有価証券報告書の労働組合の記載は、意外に情報量があります。キーウェアソリューションズの場合、グループに6つの労働組合があり、それぞれの組合員数まで開示されています。ここから、北海道・九州・西日本・東北に子会社があること、それぞれの規模が50名から106名程度であることが読み取れます。求人票では分からない情報です。転職を考えるとき、応募先が本体なのか地域の子会社なのかは、条件を大きく左右します。地域の子会社では給与テーブルも別である可能性があります。面接で「雇用契約を結ぶ法人名を教えてください」と聞くのが確実ですが、有価証券報告書を先に読んでおけば、質問そのものが具体的になります。労働組合の欄は、組織の地理的な広がりを知る手がかりになります。

まとめ

キーウェアソリューションズについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年間給与6,427千円は、高いですか。

A. job tagのプログラマーの区分(578.5万円)を上回り、ITコンサルタントの区分(889万円)を下回る水準です。ただし、同社の平均年齢41歳10ヶ月は両区分より高いため、年齢を揃えて比べると見え方が変わります。

Q. 平均勤続17年2ヶ月は、IT業界では長いですか。

A. 長い部類です。job tagのプログラマーの区分は平均年齢37.1歳であり、同社の41歳10ヶ月・勤続17年2ヶ月とはまったく違う人員構成です。定着している一方、中途が入る際は社内の蓄積を理解する期間が要ります。

Q. 元請けですか、二次請け以下ですか。

A. 有価証券報告書からは読み取れません。SIerでは契約上の位置が積める経験を大きく左右するため、面接で「顧客と直接契約する案件はどの程度ありますか」と確認する価値があります。

Q. 地域の子会社に配属される可能性はありますか。

A. 労働組合の一覧から、北海道・九州・西日本・東北に子会社があることが読み取れます。雇用契約の相手方が本体か子会社かは、条件を左右します。面接で確認してください。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)