クオンタムソリューションズの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

クオンタムソリューションズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

クオンタムソリューションズについて、第27期(2026年2月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の従業員の状況(2026年2月28日現在)

項目数値
従業員数9名
平均年齢41.9歳
平均勤続年数1.7年
平均年間給与5,557千円

連結会社の状況(同日現在)

セグメント従業員数
AIソリューション事業15名
ウェルネス事業17名
全社(共通)9名
合計41名

提出会社9名という規模

連結41名のうち、提出会社に所属するのは9名です。残る32名は連結子会社に所属しています。提出会社の9名は「全社(共通)」の9名と一致しており、提出会社は管理・統括の機能を担う構成と読み取れます。

従業員数の減少

同報告書は、連結の従業員数が前連結会計年度末に比べ12名減少したとし、その理由を業容の縮小や業務効率化に伴う退職者によるものと記載しています。

労働組合

労働組合は結成されていませんと記載されています。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

平均勤続1.7年という数字の読み方

平均年齢41.9歳、平均勤続年数1.7年。

この組み合わせは、これまで見てきた同業各社とは性質が異なります。

他社との比較

会社平均年齢平均勤続年数
クオンタムソリューションズ41.9歳1.7年
キャピタル・アセット・プランニング38.5歳6.7年
クエスト38.6歳11.6年
クレオ41.9才14.2年

クレオと平均年齢が同じ

どちらも41.9。しかし勤続年数は14.2年と1.7年で、12.5年の差があります。

この差が示すもの

平均年齢と平均勤続年数から逆算すると、同社の平均的な社員は40.2歳で入社していることになります。クレオは27.7才、クエストは27歳です。社会人経験を積んだ人が集まっている構成が読み取れます。

母数が9名であることの注意

提出会社の従業員は9名です。一人の入退社で平均値が大きく動きます。 数値をそのまま定着率の指標として読むのは適切ではありません。

あわせて読む数字

同報告書は連結の従業員数が12名減少したとし、理由を業容の縮小や業務効率化に伴う退職者としています。勤続年数の短さは、この動きと切り離して読めません。

同規模の会社はキャピタル・アセット・プランニングの評判・年収・選考対策もご覧ください。

AIソリューションとウェルネス、という二つの事業

連結のセグメントは、AIソリューション事業15名とウェルネス事業17名。規模はほぼ拮抗しています。

性質の異なる二事業

ソフトウェアの領域と、健康関連の領域。必要な専門性が重なりにくい組み合わせです。

配属の意味が大きい

セグメントが2つに分かれ、それぞれ15名と17名という規模です。どちらに配属されるかで、扱う仕事がまったく変わります。

確認のしかた

「どのセグメントに所属しますか」「そのセグメントの人員は何名ですか」。この2つを聞くと、実態に近づきます。有価証券報告書の数字を前提に聞けるため、話が具体的になります。

全社(共通)9名

管理部門にあたる区分です。連結41名の約22%。小規模な組織では、管理機能の比率が相対的に高くなります。

転職の観点

事業の数と規模を踏まえると、一人が担う範囲は広くなると考えられます。役割が細かく分かれた大手から移る場合、この点は前提として押さえる価値があります。

12名減少という記載をどう受け止めるか

有価証券報告書は、従業員数の減少理由を業容の縮小や業務効率化に伴う退職者と明記しています。

この記載の位置づけ

有価証券報告書は金融商品取引法にもとづく法定開示書類です。求人票や採用サイトには載らない情報が、ここには書かれます。

減少の規模

連結53名から41名への減少と読めます。約23%の減少です。

転職を考えるうえでの意味

減少そのものが応募を避ける理由になるとは限りません。事業の再編期には、新しい役割の募集が生じることもあります。ただし、入る前に状況を把握しておく価値はあります。

確認したいこと

「募集の背景は、欠員の補充ですか、新しい取り組みの立ち上げですか」。この質問は、どの会社でも有効ですが、規模が変動している会社ではとくに重みを持ちます。

あわせて見たい開示

有価証券報告書の「事業等のリスク」と「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」には、会社自身の現状認識が書かれます。応募前に目を通す価値のある部分です。

エージェントベストの見解

平均勤続年数1.7年という数字を見ると、定着に問題があるのではないかと考えたくなります。しかし、母数が9名であることを踏まえる必要があります。9名の会社では、一人が入社するだけで平均勤続年数は大きく下がります。統計としての安定性が低いのです。むしろ読み取るべきは、平均年齢41.9歳と勤続1.7年の組み合わせから逆算される、平均入社年齢40.2歳という数字です。社会人経験を積んだ人が集まっている構成が見えます。小規模な会社では、新卒を育てるより、すでにできる人を迎えるほうが合理的な場面があります。転職を考える方にとって、これは自分の経験がそのまま評価される環境である可能性を示します。数字は一つだけ見ても意味が定まりません。組み合わせて読むと、組織の設計思想が見えてきます。

小規模企業に転職するとき、確認したいこと

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の数値を並べます。

区分平均年収平均年齢有効求人倍率
プログラマー578.5万円37.1歳0.94
ITコンサルタント889万円38.3歳0.89

同社の水準との比較

提出会社の平均年間給与は5,557千円。プログラマーの区分(578.5万円)をやや下回ります。

平均年齢を考慮すると

同社の41.9歳は、プログラマーの区分より4.8歳高くなっています。年齢を揃えて比べると、見え方が変わります。

ただし9名の平均である点

提出会社9名の平均です。個々の処遇の分布は読み取れません。 提示される条件は面接の過程で確認することになります。

小規模企業に固有の論点

役割の分担が緩やかであるぶん、担う範囲が広がります。 一方、制度の整備は大手ほど進んでいないことがあります。詳しくはSaaSスタートアップの転職難易度で、規模による違いを整理しています。

求人倍率

0.94と0.89。どちらも1を下回ります。 統計上は募集より求職者が多い状態です。

選考で確認しておきたいこと

  1. 雇用契約の相手方(提出会社か、連結子会社か)
  2. 配属されるセグメント(AIソリューションか、ウェルネスか)
  3. 募集の背景(欠員の補充か、新規の取り組みか)
  4. 担う範囲の広さと、その裁量
  5. 評価と処遇の決まり方
  6. 事業の見通しに関する会社自身の説明

1つ目は、この会社ではとくに重要です。連結41名のうち提出会社は9名であり、多くの人は連結子会社に所属しています。

3つ目は、従業員数が12名減少したという記載を踏まえた確認です。

5つ目は、労働組合が結成されていない点に関わります。労働条件は会社が定める制度に依ります。

6つ目については、有価証券報告書の「事業等のリスク」を読んだうえで質問すると、踏み込んだ会話ができます。

エージェントベストの見解

有価証券報告書に「業容の縮小や業務効率化に伴い退職者」と書かれている会社に応募すべきか。この問いに一般的な答えはありません。ただ、判断の材料は増やせます。まず、その記載がいつのものかを見てください。第27期の報告書であれば、2026年2月期の状況です。次に、募集の背景を聞いてください。縮小のあとに新しい方向へ舵を切る局面では、その方向を担う人の募集が生じます。この場合、入るタイミングとしては悪くないこともあります。逆に、縮小が続いている最中の欠員補充であれば、入ってからの環境は厳しくなり得ます。有価証券報告書は、この質問を具体的にする材料になります。「12名減少という記載を拝見しました。今回の募集の位置づけを教えてください」と聞ければ、相手の答えから多くが分かります。

まとめ

クオンタムソリューションズについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均勤続1.7年は、定着していないという意味ですか。

A. 提出会社の従業員は9名であり、一人の入退社で平均値が大きく動きます。統計としての安定性は低いと考えられます。平均年齢41.9歳との組み合わせからは、平均入社年齢40.2歳という構成が読み取れます。

Q. 12名減少という記載は、どう受け止めればよいですか。

A. 有価証券報告書は理由を業容の縮小や業務効率化に伴う退職者としています。応募を避ける理由になるとは限りませんが、募集の背景が欠員補充か新規の取り組みかを面接で確認する価値があります。

Q. AIソリューションとウェルネス、どちらに配属されますか。

A. 有価証券報告書からは読み取れません。連結ではAIソリューション事業15名、ウェルネス事業17名とほぼ拮抗しています。扱う仕事が大きく変わるため、面接で確認する価値があります。

Q. 平均年間給与5,557千円は、どの範囲の平均ですか。

A. 提出会社の従業員9名の平均です。連結41名の平均ではありません。母数が小さいため、個々の処遇の分布は読み取れません。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)