キャピタル・アセット・プランニングの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

キャピタル・アセット・プランニング 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

キャピタル・アセット・プランニングについて、第37期(2025年9月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の従業員の状況(2025年9月30日現在)

項目数値
従業員数352名
平均年齢38.5歳
平均勤続年数6.7年
平均年間給与7,276千円

平均年間給与には、賞与および基準外賃金が含まれると注記されています。

連結会社の状況(同日現在)

セグメント従業員数
システム開発事業387名
合計387名

単一セグメント

同社はシステム開発事業の単一セグメントです。提出会社352名、連結387名。差は35名で、連結子会社の規模は小さいことが読み取れます。

臨時雇用者

従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しているとされています。正社員中心の構成です。

労働組合

同報告書は、労働組合は結成されておりません。労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません としています。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

平均勤続6.7年という、短めの数字

平均年齢38.5歳、平均勤続年数6.7年。

この2つから、平均的な社員は31.8歳で入社している計算になります。中途入社が中心の構造が読み取れます。

同業との比較

会社平均年齢平均勤続年数
キャピタル・アセット・プランニング38.5歳6.7年
クエスト38.6歳11.6年
クレオ41.9才14.2年
キーウェアソリューションズ41歳10ヶ月17年2ヶ月

平均年齢はクエストとほぼ同じ

38.5歳と38.6歳。しかし勤続年数は4.9年短くなっています。

この差が意味すること

同じ年齢層でありながら勤続が短いということは、中途で入る人が多いか、在籍期間が短いかのいずれかです。有価証券報告書からは、どちらかは判断できません。

転職の観点

中途入社の比率が高い環境であれば、受け入れの型ができている可能性があります。面接で「中途入社の方は何人いて、何年目の方が多いですか」と聞くと、実態が見えます。

給与は同規模で最も高い

平均年間給与7,276千円は、上の4社のなかで最高です。詳しくはクエストの評判・年収・選考対策もご覧ください。

多様性の指標から見える組織

第37期の有価証券報告書には、提出会社の指標が記載されています(2025年9月30日現在)。

指標数値
管理職に占める女性労働者の割合8.9%
男性労働者の育児休業取得率20.8%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者)80.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者)81.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者)

男性育児休業取得率20.8%

他社と比べると低い水準です。たとえばクボタは同じ「男性労働者の育児休業取得率」として92.3%、キリンホールディングスは「男性育児休暇取得率」として100.0%を開示しています。指標名が同一ではない点に注意しつつも、運用に差があることは読み取れます。

賃金の差異の注記

同報告書は、発生している男女の賃金の差異は、等級別人員構成の差異による としています。管理職に占める女性労働者の割合が8.9%であることと整合します。

パート・有期労働者の欄が「—」

臨時雇用者が従業員数の100分の10未満であるため、算定の対象がほぼいないと考えられます。

転職の観点

育児休業の取得を想定する方は、この20.8%という数字を踏まえて確認する価値があります。 制度の有無ではなく、実際の運用が問われます。

金融向けシステムという領域

同社はシステム開発事業の単一セグメントですが、有価証券報告書の関係会社の記載には、銀行・証券などの金融機関向けに、顧客管理・資産分析・ゴールベースプランニングを統合した次世代型資産管理プラットフォームの開発・運営 を行う会社が挙げられています(特定子会社に該当)。

この領域の性質

金融機関向けのシステムは、制度が仕様を規定する部分があります。詳しくは金融ITのキャリアパスで、資金決済法の類型が事業設計をどう規定するかを整理しています。

求められるもの

技術の水準に加えて、金融の制度への理解が要ります。なぜその仕様なのかが分からないと、変えられる部分の判断ができません。

正確性の重み

金額に関わる処理では、速さより正確さが優先される場面があります。リリースを止める判断ができるかが、この領域では価値になります。

転職の観点

IT業界から移る場合、制度の習得に時間がかかる前提で臨むほうが、ずれが小さくなります。逆に、金融機関での実務経験がある方は、その知識が直接の材料になります。

エージェントベストの見解

平均勤続年数6.7年という数字は、同規模のSIerと比べて短めです。ただし、これを直ちに定着していないと読むのは早計です。平均年齢38.5歳との組み合わせから計算すると、平均的な社員は31.8歳で入社していることになります。つまり、中途入社が中心の会社である可能性が高い。中途で入る方にとって、これは受け入れの型ができていることを示します。同僚の多くが自分と同じように途中から入っているためです。逆に、勤続17年を超える会社では、社内の蓄積が厚いぶん馴染むまでに時間がかかります。確認のしかたとしては、面接で「中途入社の方は何人いて、何年目の方が多いですか」と聞くのが確実です。有価証券報告書の数字は、この質問を具体的にする材料になります。

job tagの区分と重ねて見る、7,276千円という水準

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の数値を並べます。

区分平均年収平均年齢労働時間有効求人倍率就業者数
プログラマー578.5万円37.1歳月159時間0.94389,760人
ITコンサルタント889万円38.3歳月173時間0.89656,770人

同社の水準との比較

提出会社の平均年間給与は7,276千円。プログラマーの区分(578.5万円)を上回り、ITコンサルタントの区分(889万円)を下回ります。

平均年齢がほぼ一致する

同社の38.5歳と、ITコンサルタントの区分の38.3歳。0.2歳しか違いません。 同じ年齢層で、給与の水準に差があることになります。

この差をどう読むか

job tagの区分は調査区分全体の統計であり、特定の会社の実態を示すものではありません。ITコンサルタントの区分には、より上流の工程を担う職務が広く含まれます。

必要スキルの違い

プログラマーの区分は プログラミング4.9、ITコンサルタントの区分は 要件分析5.1 が最上位です。同じIT領域でも、評価される技術が異なります。

求人倍率はどちらも1未満

0.94と0.89。統計上は募集より求職者が多い状態です。金融向けという専門性の高い領域では、この数字がそのまま当てはまるとは限りませんが、目安にはなります。

転職の観点

年収を上げる筋道は、担う工程を上流に移すか、専門領域を深めるかの二つに大別されます。金融向けシステムは後者にあたる領域です。

選考で確認しておきたいこと

  1. 雇用契約の相手方(提出会社か、連結子会社か)
  2. 担当する領域(生保向けか、銀行・証券向けか)
  3. 契約上の位置(元請けか、二次請け以下か)
  4. 金融の制度に関する研修や支援の有無
  5. 中途入社者が社内に何人いて、何年目が多いか
  6. 育児休業などの制度の運用実態

1つ目は、連結387名に対し提出会社352名であることを踏まえた確認です。差は35名と小さく、多くは提出会社に所属しています。

4つ目は、金融向けシステムを扱う会社に固有の確認事項です。制度の習得に時間がかかるため、支援の仕組みがあるかが立ち上がりを左右します。

6つ目は、男性育児休業取得率20.8%という数字を踏まえた確認です。

年収の構造は金融ITの年収相場、SIerとしての位置づけはSIerのキャリアパスもあわせてご覧ください。

エージェントベストの見解

有価証券報告書の多様性の指標は、会社ごとの実態が最も表れる部分のひとつです。同社の男性労働者の育児休業取得率は20.8%。一方、クボタは同じ指標名で92.3%、キリンホールディングスは「男性育児休暇取得率」という名称で100.0%を開示しています。指標名がそろっていない点は差し引く必要がありますが、この差は制度の有無ではなく運用の差を示します。どの会社にも制度はありますが、実際に使われるかどうかは組織の空気に依ります。育児休業の取得を想定している方は、この数値を確認する価値があります。あわせて、管理職に占める女性労働者の割合8.9%と、男女の賃金の差異が等級別人員構成の差異によるという注記も読んでください。数値と注記を合わせて読むと、組織の構造が見えてきます。求人票の福利厚生の欄より、はるかに実態に近い情報です。

まとめ

キャピタル・アセット・プランニングについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均勤続6.7年は、短いですか。

A. 同規模のSIerと比べると短めです。ただし平均年齢38.5歳との組み合わせから、中途入社が中心の構造が読み取れます。定着していないという意味とは限りません。

Q. 平均年間給与7,276千円は、高いですか。

A. 同規模のクエスト(5,965,656円)、クレオ(5,780,576円)、キーウェアソリューションズ(6,427千円)と比べると高い水準です。ただし平均年齢と勤続年数の違いも踏まえる必要があります。

Q. 金融の知識がなくても入れますか。

A. 有価証券報告書からは採用の要件は読み取れません。ただし、金融向けシステムでは制度が仕様を規定する部分があり、習得に時間がかかります。研修や支援の仕組みがあるかを確認する価値があります。

Q. 男性育児休業取得率20.8%は、どう読めばよいですか。

A. 他社と比べると低い水準です。クボタは同じ指標名で92.3%を開示しています。制度の有無ではなく運用の差を示しており、取得を想定する方は面接で確認する価値があります。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)