ライクの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ライク 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

社名から人材サービスの会社と受け取られがちですが、有価証券報告書を読むと様子が変わります。ライク株式会社の直近期(第32期・2025年5月期)の連結売上高は62,336,226千円。そのうち子育て支援サービス事業が33,027,464千円で、全体の約53%を占めます。従業員5,367人のうち3,490人が子育て支援サービス事業に所属しています。この記事では、3つの事業の収益構造と人員構成を有価証券報告書から整理します。

人材・保育・介護の3事業を持つ持株会社

項目内容
会社名ライク株式会社(LIKE,Inc.)
代表者代表取締役会長兼社長グループCEO 岡本 泰彦
本店所在地大阪市北区角田町8番1号(大阪梅田ツインタワーズ・ノース19階)
上場区分東証プライム(2005年12月マザーズ上場、2007年2月市場第一部、2022年4月プライム移行)
決算期5月期(第32期は2024年6月1日〜2025年5月31日)
グループ理念「…planning the Future〜人を活かし、未来を創造する〜」
連結従業員数5,367人〔ほか平均臨時雇用者2,822人〕
子会社7社(ライクスタッフィング、ライクキッズ、ライクケア ほか)

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

セグメント別の売上高と営業利益

セグメント売上高(千円)前期比営業利益(千円)前期比
子育て支援サービス事業33,027,464+8.6%2,175,611△11.3%
総合人材サービス事業20,642,458△5.6%1,500,333+1.0%
介護関連サービス事業8,564,462+5.6%265,922△23.6%

連結では売上高62,336,226千円(前期比3.1%増)、営業利益2,951,067千円(同11.5%減)、経常利益3,498,008千円(同11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,097,221千円(同14.3%減)増収減益の期でした。

減益になった3つの理由

有価証券報告書は、営業利益が11.5%減った要因を明記しています。

1. 子育て支援サービス事業で補助金の期ズレが発生

2026年5月期への期ズレ補助金291,000千円が発生した」と記載されています。人件費の増加と物価高騰による食材費の増加も重なりました。

2. 介護関連サービス事業で入居の進捗が遅れた

2024年2月に開設したフェリエドゥ上井草の入居進捗が開設当初の計画より遅れている」ため、セグメント利益は23.6%減となりました。

3. 総合人材サービス事業は稼働スタッフ数が減少

モバイル業界での人材確保が難航し、物流業界では大手企業の業務効率化により人材派遣需要が減少。売上高は5.6%減となった一方、採用媒体を見直し採用費を抑制したことでセグメント利益は1.0%増と踏みとどまっています。

減益の中身は、事業の失速というより、補助金の計上時期・新規開設施設の立ち上がり・採用コストの調整という説明になっています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社(持株会社)の平均年間給与は5,089,291円、平均年齢31.4歳、平均勤続年数3.7年です。ただし提出会社の従業員は47人で、全員が全社(共通)=管理部門に所属しています。グループ従業員5,367人の大半は子会社に在籍しており、その給与水準は有価証券報告書には記載がありません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

労働時間や休暇制度についての詳細な記載はありません。開示されている指標では、ライクスタッフィングの男性労働者の育児休業取得率は18.2%(正社員33.3%)、ライクキッズは50.0%、ライクケアは100.0%です。臨時雇用者は年間平均2,822人で、うち2,801人が子育て支援サービス事業に配置されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

当期は認可保育園を7ヶ所、学童クラブ等を8ヶ所、受託保育施設を3ヶ所開設。介護施設はサンライズ・ヴィラ春日部東(72室)の開設により運営施設数26施設となりました。施設が増えるほど施設長・園長の役割が生まれる構造です。有価証券報告書も、管理職を「課長相当職以上(保育施設・介護施設の園長、施設長を含む)」と定義しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。ライクキッズの管理職に占める女性労働者の割合は83.6%ライクケアは30.0%ライクスタッフィングは15.6%提出会社は23.5%。事業会社ごとに人員構成が大きく異なります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

「ライクの平均年収は508.9万円」という読み方は、この会社に限っては成立しません。有価証券報告書に載っている5,089,291円は、提出会社=持株会社の47人の平均です。そして注記にはこう書かれています。「提出会社の従業員は、すべて全社(共通)のセグメントに属しております」。つまり経営管理部門の47人の数字であり、保育士・介護スタッフ・人材コーディネーターの給与ではありません。**では実態はどう推定するか。**手がかりは男女賃金差異の開示にあります。

会社全労働者正社員管理職女性比率
提出会社(持株会社)79.1%78.3%23.5%
ライクスタッフィング72.9%89.0%15.6%
ライクキッズ94.2%98.7%83.6%
ライクケア81.8%90.2%30.0%

ライクキッズは正社員で98.7%。男女で賃金がほぼ揃っています。これは「保育士という職種で賃金テーブルが統一されている」ことの裏返しでもあります。職種で決まる給与体系は、透明性が高い一方、個人差がつきにくい。応募先が持株会社なのか、ライクキッズなのか、ライクスタッフィングなのかで、年収の決まり方そのものが変わると考えてください。面接では2つ確認することをおすすめします。1つ目、「雇用元はどの会社になりますか」。2つ目、「その会社の等級と賃金テーブルはどう連動していますか」

グループの人員が、どこに集まっているか

セグメント従業員数(臨時雇用者)
子育て支援サービス事業3,490人(2,801人)
介護関連サービス事業1,036人(-)
総合人材サービス事業794人(21人)
全社(共通)47人(-)
合計5,367人(2,822人)

従業員の65%が子育て支援サービス事業です。臨時雇用者2,822人のほぼ全数もこの事業にいます。労働集約型の事業構造であることは、有価証券報告書自身が「多くの人が働くことで事業が成り立つ労働集約型の事業」と明記しています。

事業環境については、**2024年の出生数686,061人(前年727,288人から減少・厚生労働省 人口動態統計月報年計)**という数字を挙げつつ、**潜在的な待機児童数71,032人(2024年4月現在)、放課後児童クラブの待機児童数17,686人(2024年5月1日現在)**を根拠に、大都市圏の保育ニーズは高い水準で推移すると想定しています。

エージェントベストの見解

**この会社で最も多いミスマッチは、「人材業界に行くつもりで受けたら、実際は保育・介護のオペレーション企業だった」というものです。**社名と沿革だけを見ると人材サービス企業に見えます。実際、創業は1993年、1998年に総合人材サービス事業を開始しています。ところが直近期の売上構成は、子育て支援53%・総合人材33%・介護14%。そして総合人材サービス事業は前期比5.6%減子育て支援は8.6%増です。**会社の重心は、すでに移っています。**この構造から、応募者が事前に確かめておくべきことが3つあります。**1つ目、配属される事業会社。**ライクスタッフィング(人材)、ライクキッズ(保育)、ライクケア(介護)で、日々の仕事はまったく別物です。**2つ目、公的制度への依存度。**保育は認可・指定管理・受託が中心で、当期の減益要因の1つが補助金291,000千円の期ズレでした。制度と自治体の予算サイクルが業績に直結する事業です。**3つ目、事業の成長ドライバーが「開設」であること。当期は認可保育園7ヶ所・学童等8ヶ所・受託保育3ヶ所・介護1施設を開設しました。新規開設と、その立ち上げに耐えられるかが仕事の中身になります。「人材業界のキャリアを積みたい」方は、応募先の事業会社を必ずご確認ください。面接で聞くべきは1つ、「この職種は、開設・運営・本部のどこを担当しますか」**です。

向いている可能性がある人/慎重に検討したい人

向いている可能性がある人

慎重に検討したい人

選考で押さえておきたい3点

1. 3事業の「稼ぎ方の違い」を説明できるようにする

保育は公的制度と補助金、人材は稼働スタッフ数と単価、介護は入居率。**利益の作り方がそれぞれ違います。**志望する事業の収益ドライバーを自分の言葉で言えることが出発点になります。

2. 減益の中身を読んでおく

営業利益11.5%減の要因は、補助金の期ズレ291,000千円、介護施設の入居進捗の遅れ、人件費と食材費の増加と記載されています。「減益=業績悪化」と短絡せず、構造を理解していることが伝わると、志望度の裏づけになります。

3. コンプライアンスへの姿勢を語れるようにする

有価証券報告書は対処すべき課題の筆頭に「コンプライアンスへの取組み」を挙げ、労働者派遣法・職業安定法・児童福祉法・老人福祉法の遵守が事業継続の前提だと明記しています。許認可事業であるという前提を理解しているかは、面接で確認されやすい観点です。

まとめ

よくある質問

Q. ライクの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書に記載があるのは提出会社(持株会社)の平均年間給与5,089,291円、平均年齢31.4歳、平均勤続年数3.7年です。ただし提出会社の従業員は47人で、全員が管理部門に所属しています。グループ従業員5,367人の大半は子会社に在籍しており、事業会社ごとの給与水準は有価証券報告書には記載がありません。応募先の会社と職種を確認したうえで、募集要項の提示レンジをご確認ください。

Q. 未経験からでも応募できますか?

A. 有価証券報告書には職種別の応募要件の記載はありません。ただし事業構造からは、保育(ライクキッズ)と介護(ライクケア)は資格が要件になる職種が中心総合人材サービス(ライクスタッフィング)は営業・コーディネーター職が中心という違いが読み取れます。同社は「業務経験を通じた人材の育成・活性化」を課題に挙げていますが、募集要件は時期により変動しますので、最新の募集要項でご確認ください。

Q. どんな事業を行っている会社ですか?

A. 子育て支援サービス事業(認可保育園「にじいろ保育園」、指定管理による公立保育園、学童クラブ、病院・企業・大学等の受託保育)、総合人材サービス事業(人材派遣、アウトソーシング、人材紹介)、介護関連サービス事業(24時間看護スタッフ常駐を基本とした有料老人ホーム等26施設)の3つです。それぞれライクキッズ、ライクスタッフィング、ライクケアという連結子会社が運営しています。


※本記事は、ライク株式会社の有価証券報告書(第32期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)