都築電気の評判|年収・働き方・選考対策まで解説

都築電気 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書の5期推移を見ると、この会社の直近の動きがはっきり出ています。**売上高は124,856百万円(2024年3月期)から98,263百万円(2025年3月期)へ約2割減った一方、経常利益は6,486百万円→6,596百万円と増えました。**そして直近期は売上高103,728百万円(前期比5.6%増)、経常利益8,320百万円(同26.1%増)。営業利益・経常利益は4期連続で過去最高を更新しています。提出会社の平均年間給与は9,404千円、平均勤続年数は17.9年です。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要とビジネスモデル別の3区分

項目内容
会社名都築電気株式会社
上場区分東京証券取引所(証券コード8157)
決算期3月
従業員数連結2,040名/提出会社1,161名(2026年3月31日現在)
報告セグメント情報ネットワークソリューションサービスの単一セグメント(ビジネスモデル別に3区分で公表)
長期ビジョン「Growth Navigator(成長をナビゲートし、ともに創りあげる集団)」(2032年に向けた10年後のありたい姿)

ビジネスモデル別の実績

この会社は単一セグメントですが、売上・受注を「機器」「開発・構築」「サービス」の3区分で開示しています。

ビジネスモデル売上高前期比受注高前期比受注残高前期比
機器43,378百万円7.6%増49,891百万円24.3%増16,904百万円62.7%増
開発・構築17,391百万円13.6%増17,055百万円4.8%増4,115百万円△7.6%
サービス42,957百万円0.8%増43,437百万円△1.7%5,883百万円8.9%増
合計103,728百万円5.6%増110,384百万円9.7%増26,902百万円32.9%増

それぞれの内容も具体的です。

直近期の取り組みも記載されています。「本計画にもとづき、日本IBM株式会社とのAIパートナーシップの締結や、クラウド型動態管理・配送管理サービス「TCloud for SCM」の機能強化等を実行いたしました」。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書(第86期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,404千円、平均年齢43.2歳、平均勤続年数17.9年です。人事制度については「より従業員の成長を支え、多様な人材が活躍できる、成果・成長を重視した新人事制度への変革を進めております」「従業員一人ひとりの成長を促しながら、これらに貢献した『行動』を評価する処遇制度への見直し」と記載されています。また「物価上昇など社会状況への対応並びに従業員満足度の向上や優秀な人材確保を目的として、各事業年度の経営状況を勘案しながら給与水準の引き上げも検討・実施しております」ともあります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には、都築電気労働組合(1947年10月21日結成、組合員数715名)と都築テクノサービス労働協力会(1973年9月1日結成、245名)が記載されており、「連結会社及び提出会社においてそれぞれ健全な労使関係を維持しており、特記すべき事項はありません」とされています。提出会社の男性労働者の育児休業取得率は89.7%です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

中期経営計画「Transformation 2026」では「成長領域へのリソースシフト」により稼ぐ力を高めることを主軸に、「資本コストを意識した経営」や「人的資本の強化」を一体的に進める旨が記載されています。また、役員・従業員株式所有制度を導入している旨も明記されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

提出会社の平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は17.9年。管理職に占める女性労働者の割合は4.0%です。連結2,040名のうち、情報ネットワークソリューションサービス1,791名、全社(共通)249名という構成です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

「売上が2割減っても、利益は増えた」。この会社の5期推移は、売上規模で会社を見てはいけない典型例です。

決算期売上高(百万円)経常利益(百万円)当期純利益(百万円)連結従業員数ROE
2022年3月119,3164,2272,7982,382名8.8%
2023年3月123,8995,3553,5212,328名10.4%
2024年3月124,8566,4865,4772,094名14.5%
2025年3月98,2636,5964,7642,061名11.3%
2026年3月103,7288,3206,4722,040名14.0%

売上高は124,856百万円から98,263百万円へ26,593百万円(約21.3%)減りましたが、経常利益は6,486百万円から6,596百万円へ増えています。当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。減収で増益という会社は珍しくありませんが、2割規模の減収を利益の増加と両立させた例は多くありません。同じ時期に読んだ企業では、減収の理由が「大型受託案件のピークアウト」「主要取引先との取引終了」といった外部要因で、たいてい利益も落ちていました。この会社は同時に、従業員も減らしています。連結2,382名(2022年3月)→2,040名(2026年3月)で342名減。有価証券報告書は中期経営計画の主軸を「成長領域へのリソースシフト」と明記しており、利益率の低い領域から高い領域へ人と資源を動かした結果と読むのが自然でしょう。実際、直近期のビジネスモデル別ではサービスが42,957百万円(売上の約41.4%)まで来ており、「クラウドソリューション等のストック型ビジネスの拡大」と説明されています。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、規模ではなく利益で評価される会社である。営業利益・経常利益は4期連続で過去最高です。2つ目、リソースシフトは配属にも及びうる。「成長領域」がどこかは、面接で必ず確認すべき点です。3つ目、受注残高が積み上がっている。合計26,902百万円(前期比132.9%)、うち機器は16,904百万円で前期比162.7%翌期の仕事は、すでに一部が確定しています。面接では3つ聞いてください。1つ目、「成長領域とは具体的にどの事業ですか」。2つ目、「リソースシフトで人員が減った領域はどこですか」。3つ目、「機器の受注残高が6割増えた分は、誰が担当しますか」

提出会社1,161名の年収940万円と勤続17.9年

有価証券報告書の従業員の状況です(2026年3月31日現在)。

連結会社の状況

セグメント従業員数
情報ネットワークソリューションサービス1,791名
全社(共通)249名
合計2,040名

「連結会社における平均臨時雇用者数は、従業員数の総数の100分の10未満であるため記載を省略」。全社(共通)は「総務及び経理等の管理部門の従業員数」です。

提出会社の状況

項目数値
従業員数1,161名
平均年齢43.2歳
平均勤続年数17.9年
平均年間給与9,404千円

提出会社の内訳は、情報ネットワークソリューションサービス1,020名、全社(共通)141名です。

連結2,040名のうち提出会社は1,161名で、約56.9%。当メディアが同じ時期に有価証券報告書から読んだ情報サービス企業では、この比率が3.0%から100.0%まで開いていました。

平均勤続年数17.9年は、同じ時期に読んだ情報サービス企業(2.2年〜21.6年)のなかで長い側にあたります。平均年齢43.2歳に対して17.9年ですから、25歳前後で入社した人が定着している構造です。

従業員数の推移は次のとおりです。

決算期連結従業員数提出会社従業員数売上高(百万円)1人あたり売上高(連結)
2022年3月2,382名1,335名119,316約5,009万円
2023年3月2,328名1,295名123,899約5,322万円
2024年3月2,094名1,239名124,856約5,963万円
2025年3月2,061名1,151名98,263約4,767万円
2026年3月2,040名1,161名103,728約5,085万円

**5期で連結は2,382名→2,040名(△342名/△14.4%)。**提出会社も1,335名→1,161名(△174名)です。ただし直近期は提出会社が1,151名→1,161名と10名増えています。

労働組合は2つ記載されています。

名称結成年月日組合員数
都築電気労働組合1947年10月21日715名
都築テクノサービス労働協力会1973年9月1日245名

1947年結成という長い歴史があり、「連結会社及び提出会社においてそれぞれ健全な労使関係を維持しており、特記すべき事項はありません」と記載されています。あわせて「使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しております」ともあります。

男女に関する指標(提出会社)は次のとおりです。

項目数値
管理職に占める女性労働者の割合4.0%
男性労働者の育児休業取得率89.7%
男女の賃金の差異(全労働者)73.9%
男女の賃金の差異(正規雇用労働者)73.8%
男女の賃金の差異(パート・有期労働者)83.4%

注記には「出向者については、出向先の労働者として算出したものであります」とあります。連結子会社では、都築テクノサービス㈱(管理職女性1.7%・男性育休75.0%・賃金差異55.1%)、㈱都築ソフトウェア(4.5%・―・88.6%)、都築クロスサポート㈱(4.8%・33.3%・78.8%)、㈱コムデザイン(0.0%・―・63.1%)が開示されています。

営業利益・経常利益が4期連続で過去最高

有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第82期〜第86期)です。

決算期売上高(百万円)経常利益(百万円)当期純利益(百万円)自己資本比率ROE
2022年3月119,3164,2272,79841.5%8.8%
2023年3月123,8995,3553,52142.0%10.4%
2024年3月124,8566,4865,47749.8%14.5%
2025年3月98,2636,5964,76455.2%11.3%
2026年3月103,7288,3206,47255.1%14.0%

※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益

直近期の内訳は次のとおりです。

有価証券報告書には「増収、大幅増益となり、営業利益、経常利益は4期連続、親会社株主に帰属する当期純利益は2期振りに過去最高を更新いたしました」と記載されています。

経常利益率は3.5%(2022年3月期)から8.0%(2026年3月期)へ、4.5ポイント改善しました。自己資本比率も41.5%→55.1%へ上昇しています。

財政状態には、政策保有株式の動きも記載されています。「主な減少要因は、当社政策保有株式の保有方針に照らした一部の投資有価証券の売却による減少2,155百万円によるもの」。

キャッシュ・フローは次のとおりです。

決算期営業CF(百万円)投資CF(百万円)財務CF(百万円)
2024年3月4,954+15,466△2,613
2025年3月3,407△792△2,595
2026年3月6,322+1,711△3,269

現金及び現金同等物の期末残高は43,467百万円で、年間売上高103,728百万円の約4割にあたります。

「Growth Navigator」と成長領域へのリソースシフト

この会社の方針は、長期ビジョンと中期経営計画の2段構えで書かれています。

当社グループは**2032年に向けた長期ビジョン(10年後のありたい姿)を「Growth Navigator(成長をナビゲートし、ともに創りあげる集団)」と定め、お客さまの成長を先導する存在として選ばれ続ける企業であるべく、その達成に向けた3か年の中期経営計画「Transformation 2026」**に取り組んでまいりました。中期経営計画では「成長領域へのリソースシフト」により稼ぐ力を高めることを主軸に、「資本コストを意識した経営」や「人的資本の強化」なども一体的に進めることで、さらなる企業価値向上の実現を図ってまいりました。

直近期は、この中期経営計画の最終年度にあたります。

人事制度についても、変革の途中であることが明記されています。

従来の制度から能力重視の制度への移行を行ってまいりましたが、より従業員の成長を支え、多様な人材が活躍できる、成果・成長を重視した新人事制度への変革を進めております。従業員一人ひとりの成長を促しながら、これらに貢献した「行動」を評価する処遇制度への見直しを図ることによって、個人の成長意欲を高め、組織の成長・活性化とエンゲージメントの向上につなげます。

給与水準についても言及があります。「加えて、物価上昇など社会状況への対応並びに従業員満足度の向上や優秀な人材確保を目的として、各事業年度の経営状況を勘案しながら給与水準の引き上げも検討・実施しております」。

市場環境の認識は次のとおりです。

当社グループの属する情報・通信サービス産業については、企業におけるDXの加速や生成AI技術の発展、人手不足を補うための生産性向上やセキュリティリスクの増大など社会課題への対応を背景に、高水準の設備投資意欲が継続しており、マーケットは引き続き拡大いたしました。

エージェントベストの見解

**「平均年間給与9,404千円、平均勤続年数17.9年、1947年結成の労働組合」。この3点は、応募者が最初に押さえるべき特徴です。**当メディアはこの数か月、情報サービス業の有価証券報告書を50社以上読んできました。平均年間給与が900万円を超える会社は少数で、同じ時期に読んだなかでは日鉄ソリューションズ(9,357,000円)、ビジネスエンジニアリング(9,149千円)といった水準が上位でした。**この会社の9,404千円は、その並びに入ります。****ただし、この数字の読み方には注意が要ります。**平均年齢43.2歳、平均勤続年数17.9年という構成です。若手が多い会社の平均値とは、意味がまったく違います。当メディアが同じ時期に読んだボードルア(28歳・3.3年・4,132千円)と比べると、同じ「平均年間給与」でも指しているものが逆だと分かります。勤続17.9年ということは、新卒で入って定年まで働く人が相当数いる会社だということです。そして労働組合。都築電気労働組合は1947年10月21日結成で、組合員数715名。加えて都築テクノサービス労働協力会が245名。当メディアが読んできた情報サービス企業では「労働組合は結成されておりませんが」という記載が多数派でしたから、1947年から続く組合を持つのは、この業界ではかなり例外的です。そのうえで、この会社はいま制度を変えている途中です。「従来の制度から能力重視の制度への移行を行ってまいりましたが、より従業員の成長を支え、多様な人材が活躍できる、成果・成長を重視した新人事制度への変革を進めております」。能力重視→成果・成長重視、という順序で2段階の移行が書かれています。****つまり、長期勤続を前提とした組織が、成果で評価する方向へ舵を切っている局面です。中途で入る人にとっては、制度が動いている最中に入ることになります。評価が「行動」に置かれる点も、面接で確認する価値があります。面接では3つ聞いてください。1つ目、「新人事制度はいつから全社適用され、いま何が変わりましたか」。2つ目、「中途入社者の等級はどう決まりますか」。3つ目、「中途採用の比率は、直近3年でどのくらいですか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる働き方の特徴は、次のとおりです。

1. 長期勤続の組織である

提出会社の平均勤続年数17.9年、平均年齢43.2歳。5期で連結従業員は342名減っており、大量採用による組織ではありません。

2. 労働組合が2つある

都築電気労働組合(1947年結成・715名)と都築テクノサービス労働協力会(1973年結成・245名)。

3. 人事制度が変革の途中である

「能力重視の制度への移行」を経て、「成果・成長を重視した新人事制度への変革」を進めていると記載されています。

4. 仕事の型が3つある

機器(サーバ・ストレージ等の導入)、開発・構築(ネットワーク構築、システム開発)、サービス(クラウドソリューション、マネージドサービス、物流向けDXサービス)。どこに配属されるかで働き方は変わります。

5. 官公庁・金融・製造の顧客がいる

機器の受注増の理由に「官公庁及び金融業向けの大型機器の導入案件」、売上増の理由に「製造業や官公庁向け」が挙げられています。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 「減収でも増益」の構造を説明できるようにする

売上高は2024年3月期の124,856百万円から2025年3月期に98,263百万円へ減り、それでも経常利益は増えました。**中期経営計画の主軸が「成長領域へのリソースシフト」**である点と結びつけて話せると、事業理解が伝わります。

2. ビジネスモデル別の違いを踏まえる

機器43,378百万円、開発・構築17,391百万円、サービス42,957百万円。**受注残高では機器が前期比162.7%**と際立っています。応募職種がどの区分に関わるのかを確認し、その区分の直近の動きを踏まえた志望動機を用意しましょう。

3. 新人事制度への変革を踏まえて希望を伝える

「能力重視」から「成果・成長重視」への移行が進行中で、評価は「行動」に置かれると記載されています。自分の成果を、行動レベルで説明できるように整理しておくと、この会社の評価軸と噛み合います。

まとめ

よくある質問

Q. 都築電気の平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書(第86期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,404千円です。平均年齢43.2歳、平均勤続年数17.9年で、賞与および基準外賃金を含みます。平均勤続年数が長い組織構成である点をあわせて読む必要があります。

Q. 売上が減っているのに利益が増えているのはなぜですか?

A. 有価証券報告書は個別の理由を分解して説明していませんが、中期経営計画「Transformation 2026」の主軸として「成長領域へのリソースシフトにより稼ぐ力を高めること」を掲げている旨が記載されています。直近期はビジネスモデル別でサービスが42,957百万円(クラウドソリューション等のストック型ビジネスの拡大)まで伸びており、経常利益率は3.5%(2022年3月期)から8.0%(2026年3月期)へ改善しています。

Q. 労働組合はありますか?

A. あります。有価証券報告書によると、都築電気労働組合(1947年10月21日結成、組合員数715名)と都築テクノサービス労働協力会(1973年9月1日結成、245名)が記載されており、「連結会社及び提出会社においてそれぞれ健全な労使関係を維持しており、特記すべき事項はありません」とされています。


※本記事は、都築電気株式会社が提出した有価証券報告書(第86期)および公式サイトの公開情報をもとに構成しています。数値は同報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)