Ubicomホールディングスの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

Ubicomホールディングス 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

Ubicomホールディングスについて、第21期(2026年3月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の状況(2026年3月31日現在)

項目数値
従業員数55名〔1〕
平均年齢50.7歳
平均勤続年数6年
平均年間給与6,512千円
平均年間給与の対前事業年度増減率△3.5%

従業員数には契約社員と執行役員を含むと注記されています。〔 〕内は臨時雇用者数(派遣社員、パートタイマー)の年間平均人員(外数)です。

平均年齢50.7歳という高さ

これまで見てきた同業と比べます。

会社平均年齢
Ubicomホールディングス(提出会社)50.7歳
PCIホールディングス(提出会社)48.7歳
さくらケーシーエス44.8歳
SCAT44.4歳

提出会社としては最も高い水準です。ただし持株会社であり、執行役員を含む点は踏まえる必要があります。

平均年間給与が前年から減少

△3.5%。これまで見てきた会社の多くが増加しているなかで、減少しています。

この数字の読み方

55名という母数です。構成の入れ替わりで平均は動きます。減少が処遇の悪化を意味するとは限りません。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

テクノロジーコンサルティングとメディカル

連結会社の状況(2026年3月31日現在)

セグメント連結提出会社
テクノロジーコンサルティング事業928名〔1〕43名〔1〕
メディカル事業53名〔2〕1名
報告セグメント計981名〔3〕44名〔1〕
全社(共通)11名11名
合計992名〔3〕55名〔1〕

テクノロジーコンサルティングが約94%

928名。この会社の中心はここです。

メディカル事業は53名

連結の約5%。提出会社には1名のみです。

全社(共通)11名は提出会社と一致

管理部門は持株会社に集約されています。

提出会社にも事業部門の人員がいる

テクノロジーコンサルティング事業43名。純粋な持株会社ではなく、事業も担っている構成です。

転職の観点

どのセグメントに配属されるかで、扱う領域が変わります。 テクノロジーコンサルティングとメディカルでは、求められる知識が違います。

確認したいこと

「雇用契約を結ぶ法人名を教えてください」「配属されるセグメントを教えてください」。**連結992名に対し提出会社55名(約6%)**であるため、この確認は重要です。

義務ではないが、ESGの観点から公表している

第21期の有価証券報告書には、提出会社の指標が記載されています。ただし、その位置づけが特徴的です。

指標数値
管理職に占める女性労働者の割合15.38%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者)61.65%

注記に書かれていること

当社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)に規定された公表を義務付けられた対象事業者ではありませんが、ESGの観点から公表すべきと判断し、同法の規定に基づき算出したものであります。

義務がないのに出している

提出会社は55名です。公表義務の対象となる規模ではありません。それでも算出して開示しています。

これまで見てきた会社との違い

PCIホールディングス、SYSホールディングスは、いずれも 公表義務の対象ではないため記載を省略 としていました。同じ状況で、対応が分かれています。

この差が示すもの

開示に対する姿勢の違いです。省略が悪いという話ではありませんが、自ら出す判断をした会社は、それを説明できる状態にあると考えられます。

連結子会社も開示している

会社管理職女性割合賃金差異(全労働者)
㈱エーアイエス14.29%71.35%
㈱ISM33.33%41.96%
北京愛維森科技有限公司0.00%85.87%

海外子会社まで含めている

北京の会社の数値も記載されています。日本の法令の対象外である海外拠点まで開示する例は多くありません。

転職の観点

応募先の法人によって数値が大きく違います。 ㈱ISMの33.33%と北京愛維森科技の0.00%では、環境がまったく異なります。

AI人材への処遇が明記されている

有価証券報告書には、報酬の考え方が記載されています。

基本の考え方

経験、能力、並びにプロジェクトにおける成果及び責任の大きさに応じた公正な評価及び報酬体系を構築しております。

AI人材への言及

AI技術の進化等の市場トレンドの変化に対応し、高度な専門性を有するトップエンジニアやAI人材に対しては、その市場価値に見合った柔軟なインセンティブの付与を含む処遇を検討・実施することで、モチベーションの向上及び優秀な人材の長期定着を推進しております。

「市場価値に見合った」という表現

社内の等級だけで決めないという考え方です。外部の市場で同じスキルがいくらで取引されているかを見る設計と読めます。

「柔軟なインセンティブの付与を含む」

通常の給与体系の外側で報いる余地があることを示します。

中途で入る方への含意

AIや高度な専門性を持つ方は、標準的な等級の枠を超えた条件が提示される可能性があります。

面接での使い方

「トップエンジニアやAI人材への処遇は、どのような仕組みですか」「標準的な等級とは別枠ですか」。方針が公表されている会社では、この質問が通じます。

平均年齢50.7歳との対比

平均年齢が高い会社が、AI人材への処遇を明記している。 世代の異なる人材を迎えようとしている構図が読み取れます。

job tagの水準

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「ITコンサルタント」の区分は平均年収889万円、平均年齢38.3歳、有効求人倍率0.89。提出会社の6,512千円はこれを下回りますが、持株会社の数字である点は踏まえる必要があります。

エージェントベストの見解

公表義務の対象ではないのに多様性の指標を出している会社は、それだけで一定の情報になります。Ubicomホールディングスの提出会社は55名で、女性活躍推進法の公表義務の対象外です。それでも「ESGの観点から公表すべきと判断し」て算出しています。同じ立場のPCIホールディングスやSYSホールディングスは、いずれも記載を省略していました。省略が悪いわけではありません。義務がない以上、出さない判断も正当です。ただ、出した会社は、その数値について説明を求められる立場に自ら立ったということです。しかも同社は、北京の子会社まで含めて開示しています。日本の法令の対象外である海外拠点の数値まで出す例は多くありません。面接では「開示している数値について、社内でどのような議論がありますか」と聞いてみてください。出しているだけなのか、改善に使っているのかが見えます。

選考で確認しておきたいこと

  1. 雇用契約の相手方(持株会社か、どの連結子会社か)
  2. 配属されるセグメント(テクノロジーコンサルティングか、メディカルか)
  3. トップエンジニア・AI人材への処遇の仕組み
  4. 標準的な等級と、その報酬レンジ
  5. 海外拠点との連携の実態
  6. 契約上の位置(元請けか、二次請け以下か)

1つ目は、**連結992名に対し提出会社55名(約6%)**であるためです。多くの求人は子会社のものと考えられます。

2つ目は、テクノロジーコンサルティング928名とメディカル53名で規模が大きく違うためです。

3つ目は、有価証券報告書に 市場価値に見合った柔軟なインセンティブ と明記されていることを踏まえた確認です。

5つ目は、北京の子会社の指標が開示されていることに関わります。海外の拠点と協働する体制があるかは、働き方に影響します。

近い構造の会社はULSグループの評判・年収・選考対策、年収の構造はSIerの年収相場もあわせてご覧ください。

エージェントベストの見解

平均年間給与が前年から3.5%減っている。この数字を見て応募をためらう方がいるかもしれませんが、提出会社55名という母数を踏まえてください。持株会社の従業員は、管理部門と一部の事業部門に限られます。数名の入れ替わりで平均は動きます。高い給与の方が退職し、若い方が入れば、処遇が何も変わっていなくても平均は下がります。むしろ注目したいのは、同じ有価証券報告書に「トップエンジニアやAI人材に対しては、その市場価値に見合った柔軟なインセンティブの付与を含む処遇を検討・実施」と書かれている点です。平均が下がった一方で、特定の人材には市場水準で報いる方針を掲げている。この2つは矛盾しません。面接では「標準的な等級の報酬レンジ」と「専門性に対する別枠の仕組み」の両方を聞いてください。自分がどちらの土俵で評価されるかで、提示される条件が変わります。

まとめ

Ubicomホールディングスについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年間給与が前年から減っているのはなぜですか。

A. 有価証券報告書に理由の記載はありません。提出会社は55名という母数であり、構成の入れ替わりで平均は動きます。処遇の悪化を意味するとは限りません。

Q. 平均年齢50.7歳は高くないですか。

A. これまで見てきた同業のなかでは最も高い水準です。ただし持株会社であり、執行役員を含む点は踏まえる必要があります。連結992名の平均ではありません。

Q. AI人材への処遇は、具体的にどのような仕組みですか。

A. 有価証券報告書には、市場価値に見合った柔軟なインセンティブの付与を含む処遇を検討・実施すると記載されていますが、詳細は書かれていません。面接で確認する価値があります。

Q. 公表義務がないのに指標を出しているのはなぜですか。

A. 有価証券報告書には、ESGの観点から公表すべきと判断したと明記されています。同じ規模で記載を省略している会社もあり、対応は分かれます。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)