ラザード・フレールの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ラザード・フレール 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/4

ラザードは1848年創業、175年以上の歴史を持つ投資銀行です。日本には1989年に進出しています。ただし転職先として検討する場合、この会社は日本の情報が極端に少ないという特徴があります。証券会社が公表する説明書もなければ、有価証券報告書もありません。この記事では、公式サイトで確認できる事実と、確認できないことの範囲を明示しながら整理します。

1848年創業・日本進出は1989年

項目内容
日本法人(アドバイザリー)Lazard Frères K.K.
所在地東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー25階(〒100-6125)
日本での設立1989年
日本法人(資産運用)Lazard Japan Asset Management K.K.(東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー28階)
グループ創業1848年(175年以上の歴史)
事業領域M&Aおよび戦略的アドバイザリー/資本市場アドバイザリー/再構築および負債管理/資産運用・ウェルスマネジメント
展開地域北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア、オーストラリア

数値および記載は公式サイトによります。日本拠点の従業員数や報酬水準は公表されていません。

日本には2つの法人がある

公式サイトのJapanページには、日本に2つの法人があることが示されています。

ひとつはLazard Frères K.K.で、事業内容はFinancial Advisory(ファイナンシャル・アドバイザリー)。所在地は東京都千代田区永田町の山王パークタワー25階です。

もうひとつはLazard Japan Asset Management K.K.で、事業内容はAsset Management(資産運用)。所在地は東京都港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズステーションタワー28階です。

アドバイザリーと資産運用が、別法人・別拠点として置かれている構成です。M&Aアドバイザリーを志望する場合、応募先はLazard Frères K.K.になります。

なお公式サイトには、日本での設立が1989年である旨が記載されています。

4つの事業領域

公式サイトのAbout Lazardには、主要な事業領域が列挙されています。

領域
M&Aおよび戦略的アドバイザリー
資本市場アドバイザリー
再構築および負債管理
資産運用およびウェルスマネジメント

ここに融資業務や証券の自己勘定取引は含まれません。助言と資産運用を事業の柱とする構成です。

とくに「再構築および負債管理」が独立した領域として挙げられている点は、この会社の特徴です。企業の財務再構築に関する助言は、通常のM&Aアドバイザリーとは求められる専門性が異なります。

175年以上の歴史

公式サイトによると、ラザードは1848年に設立され、現在は175年以上の歴史を持つ企業です。展開地域は北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア、オーストラリアとされています。

日本進出は1989年ですから、グループの歴史から見れば比較的新しい拠点ということになります。それでも日本での活動は35年以上に及びます。

検討時に確認できること・できないこと

以下は、公開されている情報から読み取れる範囲の整理です。日本拠点の従業員数や報酬水準は公表されていないため、確認できる事実の範囲にとどめています。

年収・評価制度

日本における報酬水準は公表されていません。日本法人は有価証券報告書の提出会社ではなく、日本証券業協会のディスクロージャー誌一覧にも掲載がありません。外資系投資銀行の報酬は基本給と賞与で構成され、賞与の比重が大きいのが業界の一般的な設計です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

助言業務が事業の柱であるため、案件のフェーズによって負荷が変動する構造です。デューデリジェンスや条件交渉の局面と、その前後では業務量が異なります。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

事業領域として、M&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理が挙げられています。日本拠点がどの領域を扱うかは、公表されている情報からは特定できません。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

日本拠点の人員規模は公表されていません。アドバイザリーと資産運用が別法人として置かれており、Lazard Frères K.K. は助言業務に特化した組織です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社を検討する際、最初に理解しておくべきは事業構造です。公式サイトが挙げる事業領域は、M&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理、資産運用・ウェルスマネジメントの4つ。ここに融資も引受けも自己勘定取引も入っていません。つまり助言そのものが商品です。この違いは日々の仕事に直結します。総合金融グループの投資銀行部門では、融資枠やその他の商品を組み合わせて関係を築く場面があります。助言専業の会社には、その道具がありません。代わりにあるのは、資金の出し手としての利害を持たないという立場です。準備としておすすめしているのは、自分が担当した案件を1件選び、「融資や引受けを提案に組み込めない立場だったら、何で選ばれたか」を書き出してみることです。答えが出る方は、助言の価値を実感として理解しています。出ない方は、まだ商品の力で仕事をしている可能性があります。能力の話ではなく、環境の話です。面接官が確かめたいのは、まさにこの自覚の有無です。

報酬について公表されている範囲

ラザードの日本拠点は、従業員数や平均年間給与を開示していません。

理由は事業の形態にあります。証券会社であれば金融商品取引法第46条の4にもとづく「業務及び財産の状況に関する説明書」が公衆縦覧に供されますが、日本証券業協会のディスクロージャー誌一覧にラザードの掲載はありません。また日本法人は有価証券報告書の提出会社でもありません。

つまり、シティグループ証券やクレディ・アグリコル証券のように使用人数と人件費を確認する手段が、この会社にはありません。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳としています。外資系投資銀行のアドバイザリー職はこの職種区分とは別ですが、比較の起点にはなります。

報酬の構造について、公表情報から言えるのは事業構造の側からの整理にとどまります。融資や引受けを持たず助言収益に依存するため、案件の獲得と完了が業績に直結します。この種の会社では賞与の比重が高くなるのが業界の一般的な設計です。

実額を知る手段は、選考の過程で確認することです。求人票やエージェント経由の情報ではなく、オファー段階で基本給と賞与の考え方を確認してください。

山王パークタワー25階という勤務地

公式サイトによると、Lazard Frères K.K. は東京都千代田区永田町2-11-1、山王パークタワー25階に所在します。国内に他の拠点の記載はありません。

資産運用を担うLazard Japan Asset Management K.K. は、東京都港区虎ノ門2-6-1、虎ノ門ヒルズステーションタワー28階です。同じグループでもオフィスが分かれています。

働き方について公表されている情報はありません。ただし事業の性質として、案件のフェーズによって負荷が変わる構造であることは確かです。とくに「再構築および負債管理」の案件は、時間的な制約が厳しくなる局面があります。

また、拠点が東京の1か所である点も押さえておくべきです。国内の他都市に拠点はなく、案件によっては出張が発生する形になります。

助言専業で積める経験

この会社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。

第一に、助言に特化した経験になります。 事業領域に融資も引受けも含まれません。商品を組み合わせた提案ではなく、助言の内容そのもので評価される構造です。総合金融グループの投資銀行部門から移る場合、進め方が変わります。

第二に、再構築の領域があります。 「再構築および負債管理」が独立した事業領域として挙げられています。財務再構築の助言は、通常のM&Aとは異なる専門性が求められる領域であり、市場環境が変わったときの選択肢という意味でも押さえておく価値があります。

第三に、日本での歴史が35年以上あります。 1989年の進出以来、日本で活動を続けています。外資系のアドバイザリーファームとしては、日本での実績が長い部類です。

向いている人/向いていない人

向いている人

助言そのもので価値を出したい方

融資や自己勘定取引を持たない構造です。資金の出し手としての利害を持たない立場で助言することに価値を感じる方に接続します。

財務再構築の領域に関心がある方

「再構築および負債管理」が事業領域として明示されています。企業の財務が厳しい局面での助言は、通常のM&Aとは異なる経験になります。

グローバルのネットワークを使いたい方

北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア、オーストラリアに展開しています。クロスボーダー案件に関わる可能性がある環境です。

向いていない人

組織情報が開示されていることを重視する方

日本拠点の従業員数も報酬水準も公表されていません。証券会社の説明書も有価証券報告書もないため、外部から実態を数字で確認する手段が事実上ありません。

幅広い商品を扱いたい方

事業領域はアドバイザリーと資産運用に限られます。融資、引受け、トレーディングといった業務を経験したい方には、事業構造が合いません。

エージェントベストの見解

この会社の選考準備で最初に直面するのは、情報の少なさです。日本拠点について公表されているのは、法人名、所在地、1989年設立、そして事業がFinancial Advisoryであること。それだけです。証券会社の説明書もなければ、有価証券報告書もありません。使用人数も人件費も分かりません。ではどう準備するか。3つあります。ひとつめは、グローバルの事業領域を起点にすること。M&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理という3つの助言領域のうち、自分がどこに接続するかを決めます。ふたつめは、日本市場で同社が関わった案件を公開情報から追うこと。M&A案件のプレスリリースにはアドバイザー名が記載されることがあります。3つめは、面接で直接聞くことです。日本の投資銀行部門の人数、扱っている案件の規模帯、担当領域の分かれ方。情報がない会社では、この3点を聞けるかどうかが判断の分かれ目になります。開示がない会社を敬遠する必要はありませんが、判断材料を自分で取りにいく姿勢は必要です。募集の有無と職種は、必ず公式の採用ページでご確認ください。

情報の少ない会社への応募準備

募集の状況を先に確かめる

日本拠点の人員規模が公表されていないため、組織の大きさは外から分かりません。応募前に、東京オフィスのポジションが実際に開いているかを確認することが出発点になります。

グローバルの採用ページに掲載があっても、日本での募集とは限りません。この点は他の外資系アドバイザリーファームと同様です。

志望動機で問われること

「なぜ独立系のアドバイザリーか」と「なぜラザードか」の2段で組み立てます。

前者については、融資や引受けを持たない構造をどう評価するかを説明します。総合系の証券会社やBig4系のFASと何が違うのかを、自分の言葉で語れる必要があります。

後者について、材料は公式サイトにあります。1848年創業という175年以上の歴史。1989年の日本進出。M&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理という3つの助言領域。北米から豪州までの展開地域。アドバイザリーと資産運用が別法人である構成。

とくに再構築および負債管理を事業領域として持つ点は、この会社を選ぶ理由として語りやすい材料です。

職務経歴書で見られるポイント

助言業務に特化した会社である以上、書類では案件経験の中身が読まれます。

証券会社や銀行の投資銀行部門出身の方は、担当した案件の役割を具体的に書きます。ピッチから関与したのか実行フェーズからか。売り手側か買い手側か。案件規模と業種。

FASやコンサルティング出身の方は、財務モデリングやバリュエーションの実務に加えて、当事者と直接やり取りした経験を示します。助言の現場では、分析だけでなく相手を動かす力が問われます。

事業再生や財務再構築の経験がある方は、その局面での役割を詳しく書きます。この会社が事業領域として明示している分野であり、経験者は限られます。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

ラザードは1848年創業、175年以上の歴史を持つ投資銀行で、北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア、オーストラリアに展開しています。日本には1989年に進出し、ファイナンシャル・アドバイザリーを担うLazard Frères K.K.(東京都千代田区永田町 山王パークタワー25階)と、資産運用を担うLazard Japan Asset Management K.K.(東京都港区虎ノ門 虎ノ門ヒルズステーションタワー28階)の2法人があります。事業領域はM&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理、資産運用・ウェルスマネジメントの4つで、融資や自己勘定取引は含まれません。日本拠点の従業員数や報酬水準は公表されておらず、証券会社の説明書も有価証券報告書もないため、実態を数字で確認する手段は限られます。応募にあたっては、面接で直接確認する準備が必要になります。

よくある質問

Q. ラザード・フレールの年収はどのくらいですか。

A. 公表されていません。日本法人は有価証券報告書の提出会社ではなく、日本証券業協会のディスクロージャー誌一覧にも掲載がないため、証券会社のように使用人数や人件費を確認する手段がありません。参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)としています。外資系投資銀行のアドバイザリー職は基本給と賞与で構成され、賞与の比重が大きいのが業界の一般的な設計です。実額は選考の過程でご確認ください。

Q. 日本にはいくつ法人がありますか。

A. 公式サイトのJapanページには2つの法人が示されています。ひとつはLazard Frères K.K.で、事業内容はFinancial Advisory(ファイナンシャル・アドバイザリー)、所在地は東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー25階です。もうひとつはLazard Japan Asset Management K.K.で、事業内容はAsset Management(資産運用)、所在地は東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー28階です。M&Aアドバイザリーを志望する場合、応募先はLazard Frères K.K.になります。

Q. 総合系の証券会社と何が違いますか。

A. 事業の構成が違います。公式サイトが挙げる事業領域は、M&Aおよび戦略的アドバイザリー、資本市場アドバイザリー、再構築および負債管理、資産運用・ウェルスマネジメントの4つで、融資業務や証券の自己勘定取引は含まれません。助言そのものを収益源とする構造であり、融資や引受けを組み合わせた提案ができない代わりに、資金の出し手としての利害を持たない立場で助言できるという位置づけになります。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/4 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)