ロングリーチグループの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ロングリーチグループ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/4

ロングリーチグループは、日本を中心にアジアでバイアウト投資を行う独立系のプライベートエクイティ会社です。2003年10月の設立で、東京と香港の2拠点で活動しています。特徴的なのは、公式サイトに1号ファンドからの投資先が投資年と現在の状況つきで並んでいることです。この記事では、その一覧から読み取れる投資の実像と、応募を検討する際に押さえるべき点を整理します。

東京と香港の2拠点で運用する独立系

項目内容
日本法人株式会社ロングリーチグループ
香港法人The Longreach Group Limited
設立2003年10月
東京オフィス東京都千代田区麹町1-12-1 住友不動産ふくおか半蔵門ビル3階(〒102-0083)
香港オフィスSuite 2305-06, 23/F, Wheelock House, 20 Pedder Street, Central
ファンド4本(LP出資に共同投資分を含めて約2,900億円規模)
投資家層国内外の機関投資家、年金、金融機関、大学基金、政府系ファンド
投資対象セクター製造業・産業技術/消費関連/ビジネスサービス

数値および記載は公式サイトによります。非上場のため、従業員数と報酬水準は公表されていません。

4本のファンドで約2,900億円

公式サイトの会社概要には、これまで4つのファンドを設立し、国内外の機関投資家、年金、金融機関、大学基金、政府系ファンドからのLP出資に加え、共同投資分を含めて約2,900億円規模のファンドを運営していると記載されています。

ここで押さえておきたいのは「共同投資分を含めて」という但し書きです。ファンドへのコミットメント総額だけを指す数字ではありません。LPが個別案件に追加で出資する共同投資を含んだ規模ということになります。

共同投資が組み込まれているということは、ファンドサイズを超える規模の案件も扱いうるということです。逆に言えば、ファンドサイズだけを見て案件の大きさを推測すると、実態からずれます。

ミッドキャップのコントロール・バイアウト

投資戦略のページでは、ミッドキャップ領域におけるコントロール・バイアウトを主軸とすることが示されています。カーブアウト、創業者の承継、非公開化といった案件類型が挙げられています。

経営権を取得したうえで、取得後の期間に事業改革を実行する体制をとるとされています。投資先には、ロングリーチ・ビジネス・パートナーズ(LBP)と呼ばれる形で人が入ります。

投資対象は3つのセクターに絞られています。製造業・産業技術、消費関連、ビジネスサービスです。成熟した産業領域を対象とし、成長段階の新興企業を主対象とはしていません。

投資実例から読み取れる範囲

以下は、公式サイトの投資実例ページとその他の公表情報から読み取れる範囲の整理です。非上場のため、報酬や労働時間の数値は公表されていません。

年収・評価制度

報酬水準は公表されていません。非上場であり、有価証券報告書の提出会社でもないためです。プライベートエクイティの報酬は基本給、賞与、キャリードインタレストの組み合わせで設計されるのが業界の一般的な形ですが、同社の設計は公表されていません。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

投資実行時のデューデリジェンスと、投資先の改革支援では業務の性質が変わります。同社は投資先に人を入れる体制をとるため、投資先への関与時間が発生する構造です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

公式サイトのチームページには、東京と香港の両方に投資チームが置かれていることが示されています。投資業務のほか、オペレーション・ファイナンス、インベスター・リレーションズの職種が掲載されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

東京と香港の2拠点で、日本を中心にアジアの案件を扱う構成です。グローバル・アドバイザリー・ボードやビジネス・マネジメント・アドバイザーといった外部の助言者が置かれていることが公式サイトに示されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社を検討する方が並べて比較しているのは、同じミッドキャップ帯の独立系です。判断が割れるのは、ファンドの規模ではなく「1本のファンドに何社入れているか」という点です。公式サイトの投資実例ページには、LCP1からLCP4までの4本について合計27件が掲載されています。内訳は1号7件、2号5件、3号9件、4号6件。1本あたり5件から9件です。ここから見えるのは、1件あたりに配分される時間と資本が厚いという構造です。年に何件も実行する会社では、案件を回す速さが評価軸になります。件数を絞る会社では、投資後に何をどこまで変えたかが評価軸になります。どちらが優れているという話ではなく、自分がどちらで成果を出せるかの話です。前職で「短期間で数をこなした経験」を売りにしてきた方は、この会社の面接では別の材料を用意したほうが噛み合います。

報酬について公表されている範囲

同社は非上場であり、有価証券報告書の提出会社ではありません。したがって平均年間給与や従業員数は公表されていません。

プライベートエクイティ業界の報酬は、基本給、賞与、そしてファンドの成果に連動するキャリードインタレストの3階層で設計されるのが一般的です。ただしこの構成が同社に当てはまるかどうかは、公表情報からは確認できません。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳としています。プライベートエクイティの投資職はこの職種区分とは別ですが、比較の起点にはなります。

実額を知る手段は、選考の過程で確認することです。とくにキャリードインタレストについては、参加できるポジションと、参加できるファンドの号数を確認しておく必要があります。入社時点で組成済みのファンドに遡って参加できるとは限らないためです。

1号から4号までの投資先が示すもの

公式サイトの投資実例ページには、LCP1からLCP4までの投資先が、投資時期と現在の状況つきで掲載されています。

LCP1は2006年から2007年にかけて投資が集中しています。日本マクドナルド ホールディングス、オーシーシー、Asia Aluminum Group、ニイウス コー、サイバード ホールディングス、三洋電機ロジスティクス、安泰商業銀行。このうち多くが「エグジット済」と表示されています。

LCP2は2013年から2016年にかけての投資です。日立ビアメカニクス、ソルプラス/安田製作所、プリモ・ジャパン、NOC日本アウトソーシング、ウェンディーズ・ファーストキッチン。

LCP3は2018年から2023年にかけて、珈琲館、FCLコンポーネント(旧 富士通コンポーネント)、シャノアール、ジャパンシステム、APC Group(旧 Amazon Papyrus)、ポッカクリエイト、ウェルネス・コミュニケーションズ、Blueship、Quasar Engineering。

LCP4は2023年以降で、Asproad Holdings(旧 J-CEP)、nobitel、新日本住設グループ、株式会社ライトワークス、RAM Spreaders、BEAUTE DE LABO。

ここから読み取れることが2つあります。

ひとつは、大企業からのカーブアウト案件が繰り返し出てくることです。日立ビアメカニクス、富士通コンポーネント、三洋電機ロジスティクス。いずれも大手電機メーカーからの切り出しです。この類型は、投資後にスタンドアロンの会社として機能させる作業を伴います。

もうひとつは、消費関連の比重です。珈琲館、シャノアール、ポッカクリエイト、ウェンディーズ・ファーストキッチン、プリモ・ジャパン。飲食・消費の案件が各号を通じて並びます。

投資後の関与が前提になる働き方

この会社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。

第一に、投資実行だけの仕事にはなりません。 経営権を取得したうえで事業改革を実行する体制がとられ、投資先にはロングリーチ・ビジネス・パートナーズという形で人が入ります。案件を組成して終わりという働き方とは異なります。

第二に、カーブアウト案件の経験が積める可能性があります。 投資実例には大手メーカーからの切り出し案件が複数含まれます。この類型は、親会社から独立した機能を立ち上げる作業を伴うため、経営に近い経験になります。

第三に、アジアとの接点があります。 東京と香港の2拠点で、日本を中心にしつつアジアの関連企業も選別的に検討するとされています。投資先のアジア展開支援も打ち出されています。

向いている人/向いていない人

向いている人

投資後の実行に関わりたい方

コントロール・バイアウトを主軸とし、経営権取得後の事業改革を実行する体制です。分析と実行の両方に関わりたい方に接続します。

成熟産業の事業構造を見るのが好きな方

対象は製造業・産業技術、消費関連、ビジネスサービスの3セクターです。成長段階の新興企業を主対象とはしていません。

1件に長く関わることを望む方

4本のファンドで27件という配分です。案件数を追う環境ではなく、1件あたりの関与が厚くなる構造です。

向いていない人

開示された数値で会社を判断したい方

非上場のため、従業員数も報酬水準も公表されていません。有価証券報告書もないため、外部から数字で確認する手段が限られます。

投資実行のみを担当したい方

投資先への関与が前提の体制です。ディールの組成と実行だけを専門にしたい方には、業務範囲が合いません。

エージェントベストの見解

書類で見られるのは、案件の本数ではなく「投資後に何が変わったか」を数値で書けているかどうかです。プライベートエクイティ、とくに投資後の関与を打ち出す会社では、ここで通過率が変わります。投資銀行やFAS出身の方の職務経歴書は、担当案件のリストと規模で埋まっていることが多くあります。それは実行力の証明にはなりますが、この会社が確かめたい適性の証明にはなりません。書き足すべきは、案件が成立したあとに自分が関与した部分です。統合の設計に関わったのか、事業計画の前提を作ったのか、経営陣と何を議論したのか。事業会社の経営企画や事業再生の経験がある方は、逆に投資判断のロジックを補います。どの数字を見て何を決めたのか、決めなかった理由は何か。両方が並んでいる書類は、少数です。カーブアウト案件の経験がある方は、親会社から切り出したあとに何を自前で立ち上げたかを具体的に書いてください。この会社の投資実例には、その類型が繰り返し出てきます。

非上場ファンドへの応募準備

募集の状況を先に確かめる

従業員数が公表されていないため、組織の規模は外からは分かりません。応募前に、東京オフィスのポジションが実際に開いているかを確認することが出発点になります。

プライベートエクイティの採用は、ファンドの組成タイミングと連動して動くことがあります。直近の組成状況は、公式サイトの情報で追えます。

志望動機で問われること

「なぜプライベートエクイティか」と「なぜこの会社か」の2段で組み立てます。

前者については、助言する立場と、資本を入れて経営権を持つ立場の違いをどう捉えているかを説明します。投資銀行やFASからの転職では、ここが最初に問われます。

後者の材料は公式サイトにあります。2003年10月の設立。東京と香港の2拠点。4本のファンドで約2,900億円規模。製造業・産業技術、消費関連、ビジネスサービスの3セクター。ミッドキャップのコントロール・バイアウト。投資先への人の派遣。

とくに3セクターのうち、自分の経験がどこに接続するかを決めておくと、志望動機が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

投資職の応募では、財務モデリングとバリュエーションの実務が前提として読まれます。そのうえで見られるのは、意思決定に関与した部分です。

投資銀行出身の方は、案件のリストに加えて、自分が作った分析がどの意思決定につながったかを書きます。

コンサルティング出身の方は、提言の内容ではなく、実行された施策とその結果を書きます。この会社が投資後の関与を打ち出している以上、実行フェーズの経験は評価の対象になります。

事業会社出身の方は、P&Lに責任を持った範囲と、そこで動かした数値を書きます。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

ロングリーチグループは2003年10月に設立された独立系のプライベートエクイティ会社で、東京都千代田区麹町と香港セントラルの2拠点で活動しています。これまで4本のファンドを設立し、国内外の機関投資家、年金、金融機関、大学基金、政府系ファンドからのLP出資に共同投資分を含めて約2,900億円規模を運営しているとされています。投資対象は製造業・産業技術、消費関連、ビジネスサービスの3セクターで、ミッドキャップ領域のコントロール・バイアウトを主軸とし、経営権取得後の事業改革を実行する体制をとります。公式サイトの投資実例には、LCP1からLCP4まで合計27件が投資年と状況つきで掲載されており、大手メーカーからのカーブアウトと消費関連の案件が繰り返し現れます。非上場のため報酬水準は公表されておらず、実態は選考の過程で確認する必要があります。

よくある質問

Q. ロングリーチグループの年収はどのくらいですか。

A. 公表されていません。非上場であり、有価証券報告書の提出会社でもないためです。プライベートエクイティの報酬は基本給、賞与、キャリードインタレストで構成されるのが業界の一般的な設計ですが、同社の設計は公表されていません。参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)としています。実額と、キャリードインタレストに参加できる条件は、選考の過程でご確認ください。

Q. どのくらいの規模の会社に投資していますか。

A. 投資戦略のページでは、ミッドキャップ領域のコントロール・バイアウトを主軸とすると示されています。ファンドは4本で、LP出資に共同投資分を含めて約2,900億円規模とされています。共同投資が組み込まれているため、ファンドサイズだけから案件規模を推測することはできません。個別の投資先は公式サイトの投資実例ページで確認できます。

Q. 未経験からでも応募できますか。

A. 募集要項の詳細は公式サイトでご確認ください。一般論として、プライベートエクイティの投資職では投資銀行、FAS、戦略コンサルティング、事業会社の経営企画などの経験が求められることが多い領域です。同社は投資先に人を入れて事業改革を実行する体制をとるため、投資後の実行フェーズに関与した経験は説明しやすい材料になります。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/4 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)